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『おひめさまは ねむりたくないけれど』|眠りにつくまでの、豊かな親子の時間|大人も楽しめるおやすみ絵本

寝かしつけ絵本には、いろんなタイプがあると思う。

そのうちの1タイプが、おやすみの時間が過ぎていても起きている子どものお話。眠れなくて困っている子ども、眠りたくなくて、ベッドを抜け出す子ども、おもちゃや動物に誘われて、夜の世界へ冒険に出かける子ども。

今回はそんなお話の中から、ねむりたくない子どものお話を1冊紹介する。

『おひめさまは ねむりたくないけれど』
メアリー・ルージュ
パメラ・ザガレンスキー
浜崎 絵梨
そうえん社
サイズ:23.6cm x 28.8cm
ページ数:33ページ
定価:1,540円 (本体: 1,400円)

タイトルの通り、ねむりたくないおひめさまのお話し。

とっても素敵なポイントが、王様とお妃様、つまりおひめさまの両親が、なんとも優しく、心にゆとりを持っておひめさまに接していること。

子どもが寝つかず、しかも眠りたくないと言っているときに、焦らずに丁寧に子どもに接するふたりはとてもかっこよく、素敵な大人だ。

眠れない・眠りたくない夜の時間に、親と、大人と楽しくお話をした時間。それってきっととっても豊かで、子どもにとっての財産になると思うのだ。

少しずつ少しずつ、夢の世界に近づいていき、気づいたらまぶたが重くなっている。そんな心地よく満ち足りたまどろみの時間へ、この絵本が連れて行ってくれるだろう。


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