キャッチや伝え方を見直す
注目するのはコピー
先日、日清食品の即席麺「これ絶対うまいやつ♪」を買ってみました。画像付きでTwitterとLinkedinに投稿したら、インプレッションがかなり伸びたんです。
ホントか？
— 須山さとし｜粋なマーケター (@its_japan3150) September 12, 2022
3食ってのが中途半端やな😆 pic.twitter.com/WcnT27gPKQ
ご存じ、あのCM効果もあって、かなり投稿の反応は良かった様ですが、個人的に意識して見ている箇所はこの「キャッチコピー」です。
強烈なインパクトのある「これ絶対うまいやつ♪」ってのが商品名でもあり、見出し、つまりキャッチですが、ここで「絶対」という強い見出しを使うべきか否かです。
絶対とか、最強とか、究極など、強すぎるコピーを使うとトラストの担保が大切になってくるんですが、最悪虚偽になるとマズい話ですからね。
信じてもらえるか？ですが、信じて買ったらそうでもなかった...ということも考えられるので、特にキャッチコピーには注意が必要です。
実際に食べた感想としては...まあまあ。って微妙なところでしたので、結果的に「絶対」は使わない方がいいのではないか？と思ったワケです。が、これはキャッチコピーの使い方だけ見れば、なかなかイケてます。
ということで、今回は「見出し」つまり、キャッチコピーでお客さんの反応は様々なんですが、その伝え方を見直すだけで結果は変わってくる！と言うことをお伝えしたいと思います。
キャッチの比較
ある投資家向けの情報誌の販売で広告を作るとき、最も重要と言われる見出し（キャッチ）が2つ作られ、その結果が意外だったと言う事例です。
キャッチA：「なぜ〇〇の価格が急上昇するのか」
キャッチB：「なぜ〇〇の価格が急上昇するかもしれないのか」
この二つ、急上昇するのか？と急上昇するかもしれないのか？と言う、ちょっとした差ですが、勝敗を大きく分けたんです。
ABテストの結果、どうなったか？と言うと、なんと、2倍の差をつけてキャッチBが勝ったんです！
意外なテスト結果
つまり、投資家はそもそも広告を信じていないんですね。投資家の人たちは、常に「あがります！」「儲かります！」「トレンドがきます！」って、広告や情報をたくさん見ています。
だからこそ、「上がりますよ！」という伝え方の広告を信じられていないのでしょう。それよりもむしろ、「上がるかもしれません」という控え目な伝え方が周りと違い、信じてもらえたってことです。
元々、周りの広告によるお客さんの不信感があったため、この気持ちを考えたキャッチが信じられて、2倍の大差に繋がった…ということですね。
状況によって変わる
この話の教訓をまとめるとすれば、「良い見出しは、状況によって変わる」ということでしょうね。
セールスライティングの教科書的な資料には、伝える内容を具体的にするとか、約束を強めることが良い、と書かれています。
しかし、それを鵜呑みにして実践しても、受け取り手、つまりお客さんの状況によって結果が変わってしまうってことです。
例えば、今回のケースのように競合がみんな強いキャッチを使っていたら...
「20日間で10kg痩せます！」とか、
「30日間で売上が2倍になります！」とか、
「10日間で株があがります！」などなど、
こういう強い見出し（キャッチ）と同じようなコピーをみんなが使えば、成果が下がる可能性はあります。要するに、競合の広告や情報発信によって成果が変わるってこともあるワケです。
なので、日清食品の「これ絶対うまいやつ♪」の「絶対」は競合がほとんど使ってないワードだったこともあってウケたと思われます。但し、ある程度品質にも自信がないとこのキャッチは使えませんけどね。
社会的状況の変化
そして、もう一つ言えることは、お客さんの変化は社会的な状況でも起こり得るということです。
社会的な変化に乗ったおかげでヒットすることもあれば、変化に対応できず失敗に終わるものもあるワケです。
振り返ってみてみると、BeforeコロナとAfterコロナでは、使っている広告が全く違いますよね。さらに、お客さんの心理状況も劇的に違っています。
つまり、大きな事件や社会的な環境の変化があれば、お客さんの状況・心理にも大きな変化が生まれると言うことなんです。
だからこそ、広告の見出し（キャッチコピー）や伝え方を、常に見直して改善していく必要があるってことですね。
ちなみに、こういう変化をキチッと抑えると大ヒットするものもあるらしいですので、キャッチコピー（見出し）や伝え方は社会的な状況をしっかり把握した上でビジネスにうまく活かして行きましょう。
はい、ってわけでぜひぜひ今後も戦略講座、参考にしていただけると嬉しいです。
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それでは、飽きない人生満喫しましょう！じゃまた...さいなら。
おまけ
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