デザイン力を高めるにはどうしたら良いのだろうか?

はじめに

この記事は「自分が見つけた真理っぽいものを書く」なんてものではなく、書きながら思考を整理するものです。

ゴール

デザイン力を高める方法を考える

思考

ここでは「デザイン力」はWebにおけるレイアウトやバナーの制作に限定してみる。

デザイン力を高めるための方法として、

・デザインの基本原則に沿う
・制作物をレビューしてもらう

がよく聞く方法だと思う。

どちらも、ある程度のレベルまでは機能すると思っている。

「デザインの基本原則に沿う」は、

・近接
・整列
・強弱
・反復

これらを押さえて作ればある程度はそれっぽくなると思う。

「制作物をレビューしてもらう」も、基本的な要件を満たせているかどうか等の観点からのレビューは機能しそう。

・誤字脱字がないか?
・日本語がおかしくないか?
・伝えたい内容が盛り込まれているか?
・配置するサイト等の雰囲気と大幅にズレていないか?
・法に抵触する表記はないか?
・一般常識やモラルに反する表記はないか?

駆け出しクリエイターの場合、これらを押さえることもままならないかもしれない。その場合、この二つの方法で十分上達可能だと思う。

では、その段階を超えた人はどのように力をつければいいのだろうか?

まず先述の二つの方法が難しくなるのは「評価基準」の厳密性がないことだと思う。

「デザインの基本原則に沿う」について、

・近接してるけど、もう少し近づけた方がよりまとまりを感じる
・強弱をつけているようだけど、もっと強と弱の差を広げた方がいいのでは?

といったかなり細かい話になってくると思っている。

「制作物をレビューしてもらう」にしても、

・色をもっとこうした方が明るく見える
・ここはこう言う表現方法もある
・フォントはこちらの方が見やすいかも

という定性的・経験則的なレビューが増えるとそれを聞き入れることが果たして力をつけることになるのか怪しくなってくる。

目指すのは「デザイン力を上げること」だとすると、「デザイン力が上がった」と言えるのはどんな状況だろうか?

なんでもそうだが、「上達した」と言えるのは目的を達成できたり、目的達成に近くスピードが上がったときだと思う。

つまり、Webサイトのレイアウトやバナーであれば、そのWebサイトの目的を達成できれば「上達した」と言って良いのではないだろうか。

目的は問い合わせを発生させることだったり、PVを伸ばすことだったり、有料会員登録をさせることだったり様々だろう。

まずそれを定義して、指標を常に追える状況を作らなければデザインの良し悪しも判断できなさそうだ。

では、指標が明確になって、指標の評価値も常に収集できるようになったとして、その環境下で「デザイン力」を高めるにはどうしたら良いのだろうか?

状況をもっと絞って、有料会員サービスへのLPへ遷移するバナーを制作・改善するケースを考えてみる。

主要KPIはバナーのクリック数としてみる。(厳密に言うと、そのバナーを踏んでLPに遷移してもその後成約に繋がりにくいというケースもある)

バナーを差し替えることでクリック数が上がったり下がったりするのが追える状況下で、どのように改善をすべきか?

キャンペーン等、新たな施策を行うのはなしとして考える。

となると変更できる要素は、

・配色
・レイアウト
・フォントサイズ
・フォント
・コピー
・サイズ
・素材(人物なら年齢・性別・目線・服装等々)

だろうか。

これらを変更してみて、どれがもっとも指標の評価値を上げるかを確認し続ける作業が結果を出すために必要だろう。

ただ、これを繰り返すだけでは「デザイン力が上がった」とは言えない気がする。

あくまで「ビジネスマンとして結果を出せた」状態だろう。

「デザイン力が上がった」と言えるには、再現性がなければならない気がしてきた。他の箇所に別のバナーを設置するとなったときに、いち早く結果が出せるバナーを作ることができたら、それは「デザイン力が上がった」と言えるだろう。

目的が全く異なる別のサイトでバナーを制作する場合でも、いち早く結果が出せるバナーを作れたら、確かに力がありそうだ。

再現性を作るには形式知にしておかなければならない。

変更方法を覚えておくのではなく、その変更をなぜやってみようと思ったのかが明確にできていないといけない。

ここまででかなり自分の中で整理できてきた感がある。

デザイン力を向上させるには、

・ある程度のレベルまではデザインの原則や、一般的に言われていることを満たせるように意識する
・現場にでたら、指標を明確にした状態で、その指標の上で評価値を高める方法の仮説を立てて制作し、その後検証するサイクルをひたすら回す

これでいける気がする。

見栄えがいいとか悪いとかはあまり関係がないと思う。直感的に美しくても目的が達成できなければ意味がない。

・サイトに設置しても押されない
・ポートフォリオに掲載したら仕事につながった

これでは、業務の時間を無駄に使っていると言われても仕方ないかもしれない。むしろ恥ずかしさすら感じるべきなのではないか...?

本当にこれで上達できるだろうか?と思ったときに、上のプロセスではまだ足りなそうなことを思いついた。

「指標の上で評価値を上げるようなものを作る」の部分での引き出しだ。

現状が良くないとして、よくするためには何かしらの変更を加えなければならない。

原則を満たした状態を崩さず、より論理的に結果が出そうな状態に変えなければならない。

そこから先は論理的なアプローチではたどり着きにくい気がしている。

あまりにたくさんの分岐があり、しかもその分岐の先にいくつも正解がある場合は論理的思考は向かないと思う。

そうなってくると、以下に日頃から良い悪いにかかわらず制作物をストックしておけるかが重要になってくる気がする。

もしかしたら「デザインはセンス」論が根強くあるのはこの引き出しの部分が非常に体系化しづらいからかもしれない。

まとめ

デザイン力を向上させるには、

・ある程度のレベルまではデザインの原則や、一般的に言われていることを満たせるように意識する
・現場に出たら、指標を明確にした状態で、その指標の上で評価値を高める方法の仮説を立てて制作し、その後検証するサイクルをひたすら回す
・取り組むフィールドのデザインを、良い悪いを気にせず日頃から収集して、その特徴を形式知に変えておく

これでいける気がする。

追記

「ある程度のレベルまで」が少し具体性にかけるかな、と思って考え直してみた。

「2つの考え方に置いて、どちらが正しいかパッと答えられる状態」が「ある程度のレベル」という感じ。

「背景を #FF0000 にすると見辛い」はパッと正しいと答えられるだろう。

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