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夏の旅④ヘルシンキのサステナブルアドレス

街中のマリメッコ率が高い。Airbnbもカフェもマリメッコ。国民性を得て愛されていて、それでいて安っぽく無くブランドを維持している感じ。日本だと何になるんだろうか。あとは、ヘルシンキ =野菜が美味しい町になった。なぜか、他のヨーロッパに比べて付け合わせの野菜の量が多いし、野菜のメイン料理も多い気がするのは気のせいではないはず。

さて、この1ヶ月半のヨーロッパの旅を経て、忘れられない飲食店といえばここ、というお店にで出会った。旅の途中のオーガニックショップで名前を教えてもらい、惹かれた「Nolla」。ゼロウェイストレストランと名を打ったのはここが世界初だという。こだわりいっぱいで、質問すると快く回答してくれるホスピタリティも好印象だった。やっぱり、好きになるお店の一つに、説明上手で会話が楽しい人がいるのって必須条件な気がします。

入り口にはビール醸造機が置かれ、店内の目立つ位置にコンポストが置かれている。なんと、自家製したビールから出た粕はデザートのアイスクリームとその下の部分になって出てきた。(お皿が欠けているのも何故かお洒落に見える・笑)

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ほんのりとビールの味がした。ビールを作ることにより、ビンが出ないし無駄が無くなったという。ワインで出たワインボトルは地元のアーティストと組んで、それをコップなどにしているという。テーブルに目をやると、コップの底やバター入れが確かにワインボトルになっていて、どちらもアップサイクルされたものだった。(アーティスト名はJukka Isotal /)

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生産者からは段ボールや包装紙のない状態でそのまま野菜を受け取り、ゴミを出さない工夫を。もちろん有機のお野菜を使用しています。ゲストが食事を残さないように、そもそも小さいポーションで料理を出している(6コース€59/4コース€48)が、もしそれでもゴミが出た場合などはコンポスト行き。コンポストが店内のお客さんから見える場所に位置し、この店を象徴してるようだった。

私たちは4コースにしたけれど、お腹は十分満たされました。

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そして、こちらの料理は、「チョウザメと炒った胡椒とザリガニ」。この上に乗っているのは、胡椒やザリガニや車葉草といった植物などを混ぜていて、食材をこういう形にしてゼロウェイストにしているという話を聞きました。

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「オイスターマッシュルーム(ヒラタケ)と茄子」こちらの料理では廃棄することもできるような食材を粉にして、パン粉に混ぜているとも。

そんなわけで、Nollaは世界の食品ロス問題に真っ向から、「自分たちのできることをする」という潔い姿勢のお店。居心地の良さはそのさっぱりとした心意気に現れるのだと思う。矛盾が無くて、クリーンな場所。そんなシンプルで一貫性のあるものに最近私は強く惹かれます。場所でも人でもネ。

昨今の国連によるSDGsのように、大企業や大きな組織がそういうことを打ち出して、舵を切るのも必要だし、同軸で個人でできることをやっていく。その両方が渦のように巻いて世の中は変わるんだという希望の一端を見た気がしました。

ヘルシンキ は他にも、カンピ広場近くに有名なオーガニックショップ「RUOHONJUURI」があるし、サワードのお店「Way Bakary and wine bar」もとてもおすすめ。

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なんといってもパン食べ放題でついつい食べすぎます笑。

朝ごはんに行くのが気持ちいい、「Sis. Deli+Cafe」も。(ここにもマリメッコ!)ホットサンド、デーツときゅうりのピクルスが挟まってて絶品でした。

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最後にサウナ「Loyly Helsinki」へいくのも忘れずに。海に併設されているので、ダイブしながら温冷効果を♡

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実は日本から一番近いヨーロッパであるフィンランド。東京からヘルシンキ までは飛行機で10時間20分。今回は、フィンランド航空を使って経由地として立ち寄ったのですが、次回はメインで来たいくらい、お気に入りになった場所でした。