ひとりグランメゾン。

「こちらカリフラワーのスープでございます。とろとろのカリフラワーと、レタスの対比をお楽しみください」

だれもいない食卓。作った人→ぼく、食べる人→ぼく。


ドラマ「グランメゾン東京」が終わった。ここ数年テレビの無い生活をしているぼくは、一週間無料配信のTVerで見た。ドラマを全回見たのって本当にひさしぶり。よくできたドラマだった。

方向的には作り手の「さあどうだ」じゃなくて、「レミーのおいしいレストラン」みたいに、その人に合った味やごちそうがあって、そういうの大切にしたいよね。...ってところに共感を覚えた。表現ってみんな近い。

放映が終わって、ぼくの生活が少し変わった。ざっくり言うと「ひと手間かける」ようになった。

それまでスーパーに行っても出来合いの総菜中心だったが、なぜか食材が目に留まる。ふだん決して買おうと思わないものの前に立ち止まる。身体の欲求は正直だ。


先日はレンコンとカリフラワーが家に来た。どちらも冷蔵庫で数日放置していたら、レンコンは断面が赤くなり、カリフラワーは白い頭に茶色の帽子が見えてきた。これはいかん。

レンコンの皮をピーラーで剥いて薄く切る。鍋に酢をぶちまける。食塩砂糖レモン果汁昆布エキス...適当にいろんなものが含まれている酢だ。水を足してその中に輪切りレンコンを入れる。頭の中に映像と音が浮かんで、やたら身ぶり大きく手際良さげに見せる。

味見をすると、ジャスト。レンコン料理って簡単に作れるんだなあ。先を見通す縁起物は知ってるけど栄養あるのかなあ...しゃくしゃく。


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カリフラワーは包丁で切って鍋の中。水を入れて味付けはコンソメと悩んで結局ヒガシマルうどんスープの素。煮立ったらシャトルシェフへ。朝に軽くひと煮立ちさせ、ちぎったレタスを入れた椀に上から注ぐ。

やれば莫迦みたいに簡単。ワンランクもツーランクも味がグレードアップする。

実はカリフラワーに続いて豚肉小間切れも1パック投入したんだけど、あまりに腹が減っていたので、がまんできなかった。肉だけ全部さらって食べた。要は「しゃぶしゃぶ」だ。

「さすがお客さま、隠し味によくお気付きですね」

なんとなく豚汁めいたカリフラワースープ。なぜコンソメ味にしなかったかって?このあと讃岐うどんを投入する予定なのよん。

変化していく鍋模様も人生模様みたい。


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