きまぐれクレセント嬢。

ちゃりん♪ かろやかな音色が響いた。

お賽銭?...いや初詣はこれから。まだ家の中。


年末にサッシ窓のロックが動かなくなった。窓が開けられず換気できない。油を差しても変わらない。年末って何か壊れるなあ。お友達はエアコンが壊れたんだって。寒いだろうな。

にっちもさっちもいかず、かくなる上は...ドライバーで錠を取り外した。そのとたん「ちゃりん♪」なにか落としたと思って床を探すけれど何もない。

まあ必要ない部品だろう...素人の発想で忘れることにして修理に集中。その甲斐あって無事動くようになった。


画像1


さて、窓に取り付けよう。と思ったら、なぜかネジ穴が大きくて留まらない。

嫌な予感がしてネット検索、とんでもないことがわかった。クレセント錠と呼ばれるこの三日月型のカギには裏板があって、サッシを挟むように取り付けられているらしい。カギ交換は1つネジを抜いたら元の位置に差して、裏板が内側に落ちないように作業するらしい。

読むのが遅かった。

あの「ちゃりん♪」はサッシの中に裏板が落ちる音だったのか。


窓を外して取り出そうと考えたが予想外の重さ。しかも傾けたら出てくるとかそういう甘いもんじゃないらしい。そりゃそうだ。もしそうなら泥棒は簡単に入ることができてしまう。

カギが取れたサッシ窓は、カギが開かない窓よりさらに深刻だな。

とりあえず熱いお茶をすすりながらぼんやり考える。しかしどんなに心を落ち着けても、目の前の間抜けな光景は変わらない。いや間抜けなのはオレか。


画像2


外出どうしよ。

初詣に行く前に今年の運勢わかったようなもんじゃねえか。


ネットを読むと「くれぐれもネジを同時に2本とも外さないように」と書いてある。サッシ内部に裏板が落ちたらよほど大変らしい。業者を呼んで窓を分解して万単位かかるとも。

万策尽きたと思いつつネットの海を泳ぎ回る。その中にひとつ情報があった。「内側に落とした裏板が鉄なら、サッシをはさんで強力磁石で持ち上げることができる場合もある」ひとすじの光明。

さっそく強力磁石でサッシの下からゆっくりなぞる。おお、なにか音がするぞ。そして奥に裏板が見えた。磁石作戦大成功。


画像3


5分もたたないうちに、クレセント錠は何事もなかったように元の位置に収まった。

やれやれ...ほっとしたところにタイミング良く友人登場。初詣に乗せていってもらった。おみくじは小吉。

今年もどうにかなりそうだけど、結果的にどうにかなる年になりそうだから良しとしよう。



145/560

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます🏄
8
消費されない記憶の記録。キレイよりウツクシイ、ウマイよりイイカンジ♪
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。