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クライアントは発注者じゃない。

頼まれて写真を撮るときに気にすることがあります。「誰のために、なんのために」ここ、わりと大切。

チラシ、ポスター、看板、メニュー...お店とお客さまとの接点。きれいでカッコよくセンスが良いものを求められます。第一印象って大切だから。

そこで(うちの店、ちょっとすごいんですよ)(ほかの店とはここがちがうんです)これを言いたい人のなんと多いことでしょう。

それは言ってもだめ。書いてもだめ。


お客さまを心からお迎えする。心からもてなす。シンプルでわかりやすい情報伝達。容易に内容理解できる。...関わることができるのはそこまで。その先、意思決定までのプロセスはお客さまに預ける。

ここがすごいんです珍しいんですいやお客さんラッキーですよ今ならこれ全米が泣いた私も使ってるんです○○が最後のお願いに参りましたどうか清き一票をなにとぞぜひ!

いらない。ださい。かっこ悪い...。でも、やりがち。まんまとはまってやってしまいがち。伝えたい。良さを、事実を、大切さを、すばらしさを...使命に燃えたあなたは今とっても輝いています。まるで玄関に突然現れる宗教の勧誘のように。


かわいそうでしょ、ひどいでしょ...感情たっぷりこぶし効かせてスナックでカラオケ熱唱の酔ったオジサマ。一方でプロの演歌歌手は淡々と歌う。ひかえめにこぶし効かせて歌の世界を描いて魅せる。

心が揺れるのはどちらの歌でしょう。あなたはどちらのつもりでしょう。周囲はどちらに聞こえているでしょう。

宣伝ばかりしても「届かない」「伝わらない」「刺さらない」そう言う人のなんと多いことでしょう。他人まかせの宣伝だけで「できることはやった」と言い切る人のなんと多いことか。最初に必要なのは告知なのに、告知をおろそかにして宣伝ばかり。そもそも告知と宣伝がわかっていない。


「すごい!あの写真撮ったの!?カッコいい!」なんて僕は言われたくない。カッコいいのは写っている対象であってほしい。お店をカッコ良く見せるんじゃなく、そこに行きたい集まりたい、お客さんにそう感じてほしい。

写真は非言語コミュニケーション。そっと呼びかける相手は、道を歩くお客さま。目をとめ、立ち止まり、手にとっていただく。まずこれが最初のアプローチ。

意見が対立しても、きちんと話します。本当のクライアントは発注者ではなく、その先のお客さま。この視点は、ぶれちゃいけない。けれども発注者の顔色をうかがって目先の日銭稼ぎに精出す人のなんと多いことか。広告宣伝表現に「これでいいや」がはびこる限り、安泰だなあってつくづく思います。

視点は、ぶれちゃいけない。


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ありがとうございます🐈
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消費されない記憶の記録。キレイよりウツクシイ、ウマイよりイイカンジ♪
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