見出し画像

子どもが苦手だったわたしが「子育てサロン」を運営するまでのお話。数々の反省点とそこから得られた教訓。

5月5日。子どもの日なのでこれまで15年間の子育てを振り返ってみました。
振り返ると、息子には「ごめんよ~」と言いたくなることだらけでした。

反省点 その1 子どもが嫌いだという強い思い込み

26歳で結婚して、13年後の39歳に出産。
もともと「子どもがかわいい、欲しい」という気持ちがなく、そんな自分ののことを「人間としてなにか欠陥があるのでは?」と感じていたほどです。
同じく「子どもが欲しいと思わない夫」と結婚。子どもを持たない結婚生活を選択しました。

その考えが変わった理由は二つ。
当時2歳のかわいい盛りの姪っ子と2日間をすごしたこと。
たくさん抱っこして、一緒に遊んで触れ合って、空港で「帰っちゃいやだ~」と大泣きされて、「うわ、めっちゃいとおしい~。なに、この感覚」 と価値観がひっくり返る体験をしました。
人生を変える幸せの腰痛学校』175ページにもこの時の感動をちょこっと書きました。本が手元にある方はぜひ探してみてください。

もう一つは不妊で悩むクライアントさん。
当時わたしは、神奈川県で鍼灸院を開業していて、不妊に悩むクライアントさんの妊娠しやすい体つくりをお手伝いしていました。
毎日毎日「子どもが欲しい」クライアントさんのお話を共感的に聞いているうちに、いつの間にかなんとなく、わたしにも子どもが欲しいという気持ちが芽生えました。

<教訓>
思い込みで人生の選択肢を狭めるな!

反省点 その2 自然なお産へのこだわり

鍼灸師だったことも関係し、自然なお産がすばらしいと信じていました。陣痛促進剤をなるべくつかわない、会陰切開もなるべくしない自然派の産院を選びました。

子宮口が開く前に破水し、その後なかなかお産がすすまず陣痛に苦しむこと36時間。
途中で何度も泣いて、何度も泣き言を言いました。
わざわざ自然派の産院を選んだというのに「帝王切開してください」「促進剤打ってください」と半べそをかきながら頼んだものです。

「赤ちゃんに危険がないのなら帝王切開はあり得ないし、促進剤も使いません」と言われ、「心拍が下がればいいのに」とさえ思ってしまった未熟で自己中なわたしです。赤ちゃんの命より自分が苦痛から解放されることを優先するなんて。「最低。母親になる資格なし」と自分を責めたものです。

36時間後、無事に生まれた時も「やっと会えたね、生まれてきてくれてありがとう」どころか「やった! 終わった、これで痛みから解放される、(わたしが)死ななくてよかった」でした。

<教訓>
楽なお産がいいよ。今なら無痛分娩にする。

反省点 その3 自然育児 母乳信仰

自然なお産、自然育児、母乳。
ああ、わたしの苦しみはここから始まっています。
なんであんなに母乳育児、母乳オンリーにこだわってしまっただろう??

おっぱいの出が悪かったので、ちょこちょこ授乳の癖をつけてしまい、息子は3時間以上連続で眠れない子になりました。
わたしは睡眠不足でふらふら、心身ともにボロボロ、毎日不機嫌。
これが1年続きました。

1年後、ネンネトレーニングに出会わなければ、あの苦しみがもっと続いていたのだろうと考えただけでぞっとします。

子どもが寝ないで困っている方!
ぜひネンネトレーニングに出会ってください。

<教訓>
ミルクも併用しましょう。
ネンネトレーニングの本は生後すぐに読んでおきましょう。

反省点 その4 毎日の公園&児童センター通い

鍼灸師の仕事に復帰したい気持ちがあったのですが、高齢出産&寝不足&心身の不調で生きているだけで精いっぱいでした。
一から鍼灸院を開業するエネルギーがなく、かといってどこかの鍼灸院に雇われるのもいやだし、どうせ保育園にも入れないでしょ? と決めてかかっていました。

仕事復帰は3歳の幼稚園入園後と決め、毎日、公園と児童センター通いです。あれはあれで悪くはなかったけれど楽しくはなかったですね。
幼稚園入園だけを心待ちにただ生きてるだけの毎日。子どもはかわいかったけれど、なんだか幸せじゃないと感じていました。

<教訓>
短時間でも工夫すれば働けたはず。仕事じゃなくてもなにか活動すればよかったな。

反省点 その5 1年間の登園拒否と転園

3歳、待ちに待った幼稚園入園です!
やっと自分の時間ができます。さあ、仕事をするぞ!
ところが息子は幼稚園を嫌がって泣きました。まあ、よくある話ですよ。そのうち慣れるでしょ? 
1ヵ月、3か月、半年、1年……、息子は慣れませんでした。

というより、担任の先生が「泣く子」が嫌いで、よく泣く息子は担任の先生に冷たく当たられていました。その幼稚園では3年間同じ担任。幼稚園がイヤというよりは、「担任が怖い、嫌い」だと言っていました。その担任とは何度か話し合いましたが、はっきりいってわたしも嫌いでしたね。

夜になると「明日幼稚園行きたくない」と泣くんですよ。
朝になったらまた泣くんです。
こんな毎日でわたしのメンタルがやられまして、パニック障害再発で心療内科通いをすることに。

「ほかの子は楽しそうなのに、なんであんたは嫌がんのよ」と息子に怒鳴っちゃったこともあります。ごめんね。反省しています。

<教訓>
たかが幼稚園です。嫌ならやめてOKです。
入園料や制服、鞄代がもったいなかったんだよね。わかるよ。でも親子で心を病むくらいならさっさとやめればよかったね。

反省点 その6 弱い子だから強くしなくちゃ

登園拒否に悩んで1年、ちょうど近所に保育園が新設されました。
新設の保育園の4歳、5歳クラスはガラガラで誰でも入れます。
そこに転園しました。
この選択はよかった! 自分をほめてあげたいです。

ほかの子は大丈夫なのに「担任が怖い、怖い」という息子は、「メンタルが弱いんだ」と思いこんでいました。またまたごめん。
それでメンタルを強くしなくちゃとレスリングを習わせることにしました。ちょうど近所に高田延彦さんの高田道場があったのです。激しくぶつかり合う危険なスポーツ。これでこころを嫌えるべし、と。

息子はまたまた泣いて嫌がりました。怖い怖いと。
わたしは1度ならずも2度もやめさせてはいけないと思い込み(ほんとごめん)、嫌がる息子を無理に練習に連れていきました。結局1年嫌がりましたが、だんだん楽しくなったようでレスリングは5年生まで続けています。

要するに3歳、4歳と、息子は2年間も嫌なことをさせ続けられたわけです。そりゃ反動が来ますよね。それはそうでしょう。というわけで次へ。

反省点 その7 気が狂ったかのような癇癪

もともと激しく泣く子でしたが、小学生になるとその癇癪のパワーは半端ないのです。
自分でもどうしようもなかったみたいで「おかあさん、助けて」なんて言いながらも頭を壁に打ち付けたりジャンプを繰り返したりしていました。

この時の話は当時のアメブロに書いています。

冷静にブログを書きつつ、さすがにこれは対処が必要だと区の相談窓口に相談に行きました。
そこで、しばらく月に1回、息子はプレイセラピー、わたしはカウンセリングを受けることになりました。

ま、これは正直、とても役に立ったわけではありませんが、息子は臨床心理士のおねえさんが大好きで楽しそうに通っていました。
少々多動の傾向はあるものの、心配いらないでしょうとのことでした。

転機 アドラー心理学SMILE受講

そして小2の時。アドラー心理学に基づく親子関係講座SMILEを受講。
要するにわたしは、自分の思うように息子を「操作、支配」しようとして、息子はそれにことごとく反発していただけということが身に染みてわかりました。
息子は「弱い」どころかイヤなものはイヤだとガンとして譲らない「意思の強い子」だったのです。
よく泣くのは彼の長所だったんだ、素晴らしいことだったんだ、とわたしの見る目が変わりました。それだけですべて解決です。

小3以降はらくらく育児

SMILE受講前は、レスリングの試合でも「勝て」「上をめざせ」「優勝をねらえ」と言っていました。受講後は「いやならやめていいし、試合も出たくないなら出ないでいい、勝ち負けはどうでもいい、自分で決めていい」と言えるように。
宿題や勉強に関しても「困っているならいつでも手伝うよ」と伝え、それ以外は口をだしていません。

そういえば、小1の運動会でリレー選手に選ばれず、慌てて「かけっこ教室」に入れたわたしです。人に勝つ、人より優れる、選抜されることが大好きなので、それを息子に押しつけていました。(ほんとごめん)

小3以降はなにも言っていませんがどんどん足が速くなり、中3ではついに学年トップのタイムをだすほどに。
わたしががんばらなくてもうまく行くのですね。

勉強も同じです。
勉強についてはここに書きました。

知識は力。知っているかどうかで大違い

もっと早くアドラー育児に出会っていたら、と何度何度も思いました。
ネンネトレーニングも同じく。
知っていればあんなに苦しまなかったのに。
知っていれば全然違う、ということはたくさんあります。
過去のわたしのように間違った方向に頑張りすぎて疲れている人、育児が楽しくない人にこそ育児を学んでほしいです。

子育てサロンを作ったのはたまたまなのです

2年前から拙著『人生を変える幸せの腰痛学校』の読者さんを対象に、腰痛学校オンラインコミュニティというのをやっています。コミュニティの中のイベントとして「子育て、自分育て講座」を開催したのですが、それがとても評判がよく、わたし自身も楽しかったです。

そこでもうひとつ子育て専門のオンラインサロンを立ち上げることにしました。それがかよころ子育てサロンです。

失敗、反省だらけのわたしだからこそ伝えられることがあります。
15歳までのお子さんをお持ちのママ、ぜひ仲間になって一緒に楽しく育児を学びましょう。



 

サポートありがとうございます。いただいたお金は、全国腰痛学校プロジェクトの交通費として使わせていただきます。