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初学者あるある話④~最後の二択で間違えたとき~

2020年度司法書士試験に合格されたK.Nさんに、受験生時代を振り返っていただくシリーズ第4話です。現在司法書士試験の合格を目指して学習中の方は是非参考にしてみてください。

6月も下旬に差し掛かり、入門講座を受講されている皆様は民法の講義もそろそろ終わりが見えてきている時期ですね。
過去問を解いている方も多いと思いますが、問題演習をしていると「最後の二択まで絞れたのに間違えてしまった、惜しいことをした!」…という経験があるかと思います。
特にこの試験は組合せ型の問題がほとんどなので、二択に絞れて最終的に間違えるという経験は誰もが経験するあるあるですし、私も悔しい思いをしました。
でもその悔しさは「惜しい!」という悔しさではなく、「問題作成者の手玉に取られた!チクショウ!」という悔しさでした。

以前は「二択を落とした、惜しいことしたなあ、あとちょっとだったなあ」と思っていました。しかし行政書士試験のときにある講師が「そもそも資格試験の問題は二択に絞れるように作られているのだから二択に絞れるのは当たり前、そこで間違えても全然惜しくない」という話をしていたのを聞いて、考えを改めました。
確かに言われてみれば組合せ型の問題は一つ軸肢ができれば自然と二択に絞られるので、ここから先どうするかが問題です。
学校の期末テストのように理解度を測る試験と異なり、資格試験はふるい落とす試験です。問題作成者は受験生を落としにかかってくる問題を作ります。「どうせここまで絞れても最後に間違えるのだろう…しめしめ」と嘲笑っているかもしれません。しめしめと思っていないかもしれなくても、私は問題作成者はこう思っていると考えて問題を解いていました。
それで間違えたら相手の作った落とし穴にまんまとはまることと同じです。
これは悔しいし、恥ずかしい。
なので二択に絞れたのに惜しかったなあ、という考えは捨てました。

二択にかすりもしないのが恥ずかしいのではなく、二択で落とした方が恥ずかしい。
かすりもしないのはその項目の知識がほとんどない、触れていない、もしくはCランクで手を出す必要がない、ということなので「こんなん知らなかったわー」と思うしかないですが、二択で落としたということは勉強をしていたにもかかわらず知識があやふやだったりきちんと理解していなかったり読み込みが足りなかったり、とにかく何かが中途半端だったということです。「あとちょっとだったなあ、惜しい惜しい」というレベルではありません。中途半端で駄目、ということです。
そのために問題作成者の作った落とし穴に見事にひっかかったのです。

やられた。
恥ずかしい。
悔しい。

二択に絞れたのに間違えたときはこういう感情でした。
次は絶対正解してやる、と思っていました。
そう思って次にはきちんとできたのかというと、実際のところ過去問も答練も模試も、そして本試験も、実際は二択に絞れて間違えることばかりでした。何度も同じ論点を間違えては「まただ!また同じ問題を間違えた!」と悔しい思いを何度もしました。
それでも「惜しいところまでいったから次はできるだろう」という消極的ではなく、「次は絶対間違えない」と、常に積極的に点数を取りに行く気持ちは持っていました。
一回で覚えて完璧にできればいいのですが、結局は何回も繰り返して穴を埋めていくしかないですし、その際に「挑んでいく」気持ちも大切なのかなと思います。

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