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髪が伸び伸びだけど、お洒落に見せるコツ

操作イトウです。


※追記 この投稿をベースに、R2.6.5、文春オンラインに寄稿させていただきました。こちらもご参照ください



今回は、正味3ヶ月ぐらい美容室に行けずに、髪がすでにボサボサなあなたへ、

突然のテレビ電話やzoom会議でも野暮ったく見えないような、

少しでも髪の毛がカッコよく見える、スタイリングのコツをお教えします。

テレビ電話もzoomも画像が荒いので、ちょっと意識すれば、そこそこいい感じに映るはずです。


見た目の印象を変えるには大きく2つ、

「てっぺんのふんわり感」と「前髪の形」が重要です!

この2つを整えていれば、伸び伸びになった髪でもある程度のスタイリッシュさをキープすることができます。

これは基本的には男性にも女性にも当てはまるので、参考にしてみてください。


「てっぺんのふんわり感」が見た目を変える

ヘアスタイルをよく見せるには、形(フォルム)が大事です。

カッコいいヘアスタイル、かわいい・キレイなヘアスタイルをネット上からタイプ別にピックアップして、ラフに模写してみました。

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うん、美男美女ですね、美女を描くのは楽しい!

というのは置いといて、彼らは共通点があります。

それは、頭のてっぺんがふんわりしていることです。

それも、てっぺんが角になるような三角形になっています。

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お分かりいただけるでしょうか、男女共にちょっとふんわりさせてます。

この少しの違いで、スタイリッシュに、こなれ感のある雰囲気が出るのです。


「てっぺんのふんわり感」でなぜ違って見える?

まず大前提として、日本人は頭がデカくて、ジャガイモみたいな形をしています。

後頭部が丸くない「絶壁」に悩む方も多いと思います。とにかくゴツゴツしている。

例として、先程のイケメンの絵を坊主頭にしてみましょう↓

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いくらイケメンでも、彼は多分こんな頭の形してるはずです(ねたみそねみが強めですが)。

西洋人は頭の形はキレイに丸いのに対して、絵の赤線の通り、日本人の頭は四角く骨張っています(この角を『ハチ』と呼びます)。

ハチが張っていて頭が四角いと、髪の毛もそのまま四角くなり、頭が大きく見えてしまうのです。

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髪の毛っぽく描いてみましょう↓

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カッコよくないですよね、ちょっとウルヴァリンみたい笑

ちなみに『角刈り』や『アイパー』はこんなシルエットですが、あれは日本特有の文化なので、西洋のカッコいいとは別物です。

ハチが張って見えない状況を作るために、てっぺんをふんわり、三角にすると↓

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こうなるわけです。

ふんわりさせるけど、ハチのところまでふんわりさせるとウルヴァリンなので、三角にする必要があります。

これは、目の錯覚を利用している状態です。

そもそも洋服を含めた「ファッション」は、西洋の文化です。カッコいい、美しいの基準は西洋の長い歴史の積み重なりから作られています。

『西洋人がより美しく見えるバランス』が洋服に反映されているので、同じものを日本人が取り入れても、体型が違いすぎて全然上手くいかないですよね。

日本人の場合は、西洋人みたいにスタイルがよく見えるよう『錯覚・錯視』させることでカッコよく、美しく見せることができるのです。




「前髪の形」が見た目を変える

顔にかかる部分である前髪(バング)は、特にヘアスタイルの見た目の印象を左右します。ちょっと大げさですが、前髪は、まるで美容整形したかのように、その人の顔の印象を決定付けることができます。

見た目の違いを、イラストで解説していきます。イラストは女性向けのヘアスタイルで表現していますが、男性でも同じ効果が得られます。

また、前髪以外の顔と髪型はコピー&ペーストして同じ条件にしています。


眉下ぱっつん

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真っ直ぐに下ろすぱっつんは、幼い、可愛い印象が特徴です。

顔の面積が少なくなり、顔のパーツが真ん中に集まったように見えるため(求心的)、

丸っこい=子供っぽく、目が大きく見えます。

また、眉毛とおでこが見えにくく、表情を隠している印象があるため、内向的な印象も与えます。



眉上ぱっつん

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幼さがありながら、眉毛が出ることで感情が見えやすく、活発な印象が特徴です。

チコちゃんやちびまる子ちゃんみたいな感じです。

個性的な印象のため大人がやるのは少数派で、クリエイティブ系、アーティスティックに見えるようになります。



眉下ギザギザ

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眉下ぱっつんと長さは変わりませんが、眉毛とおでこが見えやすくなるため、

程よく表情が見える、柔らかい印象が特徴です。

先細りになって髪の毛が動きやすいため、カジュアルで活動的な印象も与えます。



眉下流しバング

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眉下ぱっつんと同じ長さで、6:4、または7:3程度に分けて流すことで、眉毛とおでこが見えやすくなり、

可愛さと大人っぽさの中間といったところです。

おでこが見えることで、爽やかさが出たように見えます。



バング無し

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前髪が全体と一体化して、おでこから縦長に顔が出る状態です。

求心的な眉下ぱっつんと対照的に、

顔のパーツが縦に並ぶことで丸い=子供っぽい印象が抜けて、シュッとして、大人っぽくなります。

男性のセンターパートもこれに属します。



かきあげバング

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手ぐしでかきあげて後ろに流すと、バングの根本が立ち上がり顔の全面が出ることで、

活発でカッコいい印象になります。

男性のオールバックもこれにあたり、精悍で仕事ができる大人っぽさが増します。



このように、同じ顔立ちでも、前髪のあり方で印象は大きく変わります。自分がどれが好みか、どう見られたいかによって、前髪を選んでみましょう。


「前髪」でなぜ違って見える?

前髪はおでこや眉毛にかぶさるようにかかりますが、このかかり方によって印象は変化します。

というより、おでこと眉毛が見える加減によって、印象が変わります。

おでこは顔のパーツの中でも特に大きな面積を占めています。

おでこが出ていると、

外交的、強気、カッコいい、大人、精悍、活発、ハキハキしている、賢い、仕事ができる

と言った印象を与えやすくなります。

逆におでこが隠れていると、

内向的、優しい、可愛い、子供、柔らかい、ナヨナヨしている、幼い、芸術性がある

と言った印象を与えやすくなります。


また、人の表情が出やすい眉毛が見えるかどうかも、大きく印象を左右しています。

「顔」は人にとって最もパーソナルな部分で、その人その人のアイデンティティが滲み出る部分です。

言わずもがな、持って生まれた「顔立ち」は自分の意思とは関係なく、特にコンプレックスの対象になりやすい部分です。

表情ひとつがコミュニケーションの大部分を占めるその顔が、髪の毛にかかって隠れているのか、いないのかによって、

人は心理的にその人が外交的なのか、内向的なのか、

また個性的でありたいのか、ステレオタイプでいたいのか、などを

初対面の人に対して直感的に感じ取ることができるようです。


よ〜しわかった、じゃあどうやって作るのか?

「てっぺんのふんわり感」と「前髪の形」を作るにはどうするか?

もちろん、コテやアイロンを使う方が形になりやすいので、使える方はそっちの方が効果的ですが、
より手軽な方法として、ドライヤーの乾かし方に気を使ってみましょう。

髪の毛は、濡れた髪が乾いた時にクセがつきます。なのでドライヤーで乾かす時に、

てっぺんを片手で握りながら、根元にドライヤーの風を当ててみてください。 

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この工程によって、根元が少しふんわりします。絵は男性ですが、女性も同じようにやれば形になりやすいです。

注意点は、乾いた髪にやっても効果がありません。

濡れた髪が乾いた時にクセがつくので、始めようとした時にすでに自然乾燥していたら、軽く濡らしましょう。

もう一点は、片手で握った方がカッコよくなります。

ドライヤーの風だけで根元を立ち上がらせると、ふんわりし過ぎて不自然な立ち上がりになります。初期のX JAPANばりの立ち上がりは求めていません。

同じように、前髪もドライヤーで乾かす時に片手でクセ付けしてあげると、形になりやすくなります。


あくまで応急処置です

また、スタイリングだからヘアワックス使えばいいんじゃないの?と考えた方もいるかと思います。

特に男性はワックスでのスタイリングが多いので、それも間違いではないのですが、

根本的にワックスでは根元を立ち上げることはできません。

ワックスは形を固める、束感や艶っぽさを演出するものなので、ドライヤーで乾かした状態の土台を演出することしかできません。

寝グセ頭はワックスでは直せないのです。

さらに今現在髪を切れないでいると、髪の毛の毛量も多くなり、よりワックスの効果が効きにくい状況なので、あくまでワックスは補助するものとして考えましょう。


またこのご時世ですので、これはあくまで応急処置です。

それでもどうにもならなければ必要な注意を払って美容室に行くことをお勧めします。

最後にもう一度、「てっぺんのふんわり感」と「前髪の形」が重要です!

ではまた。







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