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ヘアスタイルで小顔になれる?美容師の回答 後編

操作イトウです。

今回は後編です。文中の『錯視』や『点』については前回解説しています。

では、ヘアスタイルで小顔になれるのか!?

前編はコチラを↓


ロングよりミディアムな理由

前回の投稿では「ロングヘアよりミディアムの方が効果あり」と説明しました。ロングヘアは縦長なので丸顔っぽく見えない効果があります。一方でロングヘアはのっぺりしやすく、顔の周りに『点』を置きにくいため、例えば黒髪ストレートにしても、多くの方は鈴木えみさんのようにはいかない。

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ロングの場合カールで動かすのが常套手段ですが、長さもバランス的に胸下までだと考えた方がいいです。それ以上長いと、ヘアスタイル的にも、身長とのバランス的にも、少し違って見えやすいです。

なので、顔周りに顎にかかる程度の短い毛を用意するのが効果的です。アップにした時にも少し垂らしてバランスをとることができます。

マッシュルームヘアの小顔効果

特にメンズの間で、前髪重ためのマッシュが継続して流行っています。眉が隠れるぐらいの前髪は目元を強調する上、男性的な顎ラインがシュッとして見えやすく、襟足は刈り上げているので清潔感も両立しています。

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中性的な印象を与えやすくも、オールバックやセンター分けにすると、グッと男らしいセクシーさを演出できる汎用性もある。男性アイドルや若手俳優はこぞってこのヘアスタイルにしていますし、この流れはまだしばらく続きそうです。

もはやスタンダード、マスク

以下、ヘアスタイルの話にはなっていません。あしからず。
このコロナ禍ではマスク無しで外に出れません。しかしマスクは小顔見せ最強アイテムでもあります。歯科助手さんが美人に見えるように、マスクという対象物が錯視して目元が強調されています。

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そして人の目は勝手に「マスクの下はきっとこんな顔だろう」と美人をイメージして補填しています。

別の錯視の例を。「カニッツァの三角形」と呼ぶそうです↓

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図左は三角形の角が見えるだけ、図右は三角形の点でしかないのですが、真ん中にハッキリと白い三角形を認識できますよね。

このように、人の目は外枠によって内側をイメージして見ています。既に顔見知りの人には効果は薄いですが、マスクによって隠れた部分は、勝手に美人に補填されているのです。なので、せっかくなら利用してしまいましょう。

マスクは真ん中に折り目がついている方が良いでしょう。スラックスのセンタープリーツのように、スーツの清潔感や脚長効果があり、鼻筋が通って見えます。使い捨ての不織布マスクも、一度真ん中で折り目をつけてからの方がいいかもしれません。

また、顎ラインが細くなっているものがいいでしょう。輪郭に対して大きすぎると顎の『点』がぼやけて、かえって顔が大きく見えます。

そもそもなぜ小顔になりたいのか?

小顔になりたい理由は、身長とのバランスにあります。顔が小さいと大人でキレイな印象になり、顔が大きいと子供っぽくかわいい印象になります。このバランスはいわゆる「黄金比」で、特に西洋で好まれてきたものです。

身体の黄金比

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そもそも洋服を含めた「ファッション」は、西洋の文化です。カッコいい、美しいの基準は西洋の長い歴史の積み重なりから作られています。

『西洋人がより美しく見えるバランス』が洋服に反映されているので、同じものを日本人が取り入れても、体型が違いすぎて全然上手くいかないですよね。

日本人の場合は、西洋人みたいにスタイルがよく見えるよう錯視させることでカッコよく、美しく見せることができるのです。

美しい人、かわいい人。

しかし、こと日本では「美しい」だけでなく「かわいい」も大事な要素です。バランスで言うと、西洋的な「黄金比」だけが正解ではなく、「白銀比」というものもあります。神社仏閣やキティちゃんも白銀比なのだそうで、特に日本では昔から好まれています。

顔の黄金比

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顔の白銀比

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二つは同じ顔のパーツで、位置だけを変えています。顔に割り当てると、目が少し離れて、顎が小さくなり、口の位置が上がります。

白銀比の方がかわいい印象ですね。顔は丸くなったように見えますが、目が大きくなって見えています。


このように小顔にする方法をたくさん並べましたが、持って生まれた特性と、なりたいイメージを照らし合わせながら、取り入れていくのが良いでしょう。

ではまた。

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