2022紅葉なり始め京都の旅6・瑠璃光院と“おばんざいの店 あおい”、錦市場の“若冲シャッター”
【2022年11月16〜17日。紅葉なり始めの京都旅行の話】
今年の1月に京都へ行ったのだけど、この5月にも行くことにしてしまった。
やばい。京都という沼にハマりつつある。いやすでにハマっているのか。
せっかくなので、過去に京都に行った記録も残すことにした。
記憶が淡くなってきていることもあるのでどれほどの文章をつけられるかはわからないし、“極寒京都の旅”シリーズと語り口が違ってくるかもしれない。
何よりこれから夏が来るというのに、秋の話なのが笑える…
京阪、叡電を乗り継いで瑠璃光院へ
叡電は初乗車。かわいい電車で揺られること20分くらい。普通の京都の街並みを見ていたらあっという間に山間地に入り、到着してしまった。
お昼過ぎなのになかなかな混雑っぷり。
ここから比叡山に登る人と瑠璃光院に行く人と分かれていく。時間帯的に圧倒的に瑠璃光院へ人が向かっている。
八瀬比叡山口の駅がレトロでかわいい。
観光気分が盛り上がる。
本来は駅からすぐの橋を渡るようだが、この時は通行禁止になっていたため、ぐるっと大回りして行くよう案内が出ていた。
歩く距離は長くなるけどかえって紅葉を楽しめたと思う。
予約時間に少し遅れて到着したものの、その時間枠の入場が終わりきっていなかったため、かえってすんなり入場。
次の時間枠の人たちはすでに並んでいる…
ちなみに瑠璃光院の予約は20分区切りで、100名くらいづつらしい(予約サイト見ての予想)
予約だけで、入場料のお支払いは現地で。意外と緩い。
だから予約なしでも状況次第で入れることもあるようだが、すごく待たされるのでは無いかと。
瑠璃光院は他に見て回るようなところはないから、予約マストであろう。
ちなみに拝観料は2000円なり。ハトは見なかったがライトアップがある夜間は6000円だそう。だからギリライトアップを狙うには天気が悪い昼間の最後の時間枠を、という手も。
2000円で1時間300人で…、そんなことを考えてしまうのハトあった。
写真を撮る位置である手前側は大変な混雑。
ただ、みんなリフレクションが撮りたいので、譲り合い的な流れが発生していて、混雑の割にはいい雰囲気。
それでも“ここぞ”という位置には入れ込めなかったし、本当にいい位置はテーブルからちょっと離れたほうがいいのだが、みんなテーブルに張り付いて撮影しているので…
ハト的にはもうちょっと建物を入れて撮りたかったのだ。けど、許す。スマホだし。
ちなみに“ザ・瑠璃光院1・2”はテーブルにスマホを垂直に置いて撮ったもの。
写経体験をするつもりはサラサラなかったのだが、とてもいいお席が空いていたのでトライ。
写経というものも人生初だった。テーブルにお手本はあるし、そもそも写経用紙にすでに薄く印刷されているからその字をなぞる、という極めてイージーな写経であったが、
確かに心を落ち着かせて字をなぞっていくと、書き上げた時にスッキリ感を感じた。
スピ的に表現すれば浄化された、というのか。
こんなに混雑している場所なのに、不思議な感じがした。
この写経した紙はこの先のご本尊に納めさせてもらった。
余談だが、瑠璃光院のご本尊は阿弥陀如来立像。室町時代の作。おや?もしかして浄土真宗か?と思ってWikiで調べたら本坊は岐阜市の「浄土真宗無量寿山光明寺」だそう。
紅葉リフレクションに気を取られてここが寺であることをうっかり忘れてしまいそう。
瑠璃、も、極楽浄土を飾る七宝の一つである浄土の色のことなのだそう(瑠璃光院HP)
元々は別荘であり、高級旅館を経て光明寺の所有となり、2005年に寺院に改められたとある。(Wiki)
つまり…建物は明治期と思われるので、そんなに古くないのだ。歴史的、宗教的という観点からすると微妙な場所かもしれない。
しかし豪華な建築やお庭、看板商品の“リフレクション”は見にきてよかったと満足できる場所だった。
拝観を終えて外に出る。
外観を撮影しようかと考えたが人が多すぎで諦めた。
時刻は15:25。
17:00から三条で夕飯の予約をしているのだ。
再び叡電に乗って、出町柳へ
京阪にも乗り込む。
場所だけチェックしておきたいお店があったので、神宮丸太町で下車。
チェックしたい店の目的も果たし、(uchuという和菓子屋さん)
そのまま寺町通を南下。
三条通りに出たところで目の端に三条大橋が見えてしまったので、見物に。
なぜなら…
時間はまだ小一時間あるし、なんだかお腹が空いている。空きっ腹にお酒はマズイ、ということで三条の小川コーヒーさんへ。
なぜ小川コーヒーさんかというと…
考えてみれば、朝にサンドイッチ、昼にくづきりを食べただけだったのだ。
空腹加減から言ってそれこそ塩味系を食べたかったが、小川コーヒーさんのプリンは自家製だそうで、しかも硬め。つまりクラシックなタイプ。ハトは硬めプリンが好み。
コーヒーはオーガニックハウスブレンド。こだわりはないが、オーガニックのコーヒーってどうなのだろうと。思ったより味のしっかりしたコーヒーだった。
さあ、夕飯へ。
今回京都に来るにあたって、“おばんざい”を食べたかったのだ。
さらに京都の日本酒を味わいたい!
ガイドブック見たり、ググったりで、これはという店を見つけたが、電話した時には
満席で。
以前から心の隅に引っかかっていた、“あおい”さんに予約を入れたら可能という。
電話の感じも良く、期待が高まる。
それでも初めてのお店なので、若干ビビりな。
予約よりほんの少し遅れる旨を電話で伝え、スマホのマップを見ながら歩き出す。
お店を探す。
木屋町通を歩く。
おかしい、このへんなのに見つからない。
かなり行き過ぎてしまい、戻って来たところで目的のビルを発見。
ちょうど女将さんが通路に出ていたところで、
手を振ったら、「よかった、たどり着いたね」と言ってくれた。
そのまま店内へ。カウンターは6席。奥にお座敷席が。そこも6席ぐらいか。
カウンターはハトが座って満席。
こじんまりしている。かつて大好きだったカフェがこんなキャパだった。
だからなのか初めてなのに懐かしい感じ。
“あおい”さんのことは“極寒京都の旅”シリーズに詳しい。
こんなに小さなお店なのにカウンターにはおばんざいが所狭しとならんでいる。
コロナでなかったらラップで覆がけもなかっただろうに、そこはちょっと残念。
「京都に来たので京都っぽいものを食べたいし、飲みたい」
と伝えると、女将がセレクトしてくれる。
味の順番も考えてお勧めしてくれるので、ありがたい。
1人なので料理も1人前盛りにしてくれるし、お酒も半合にしてくれる。
日本酒を3杯(結果、全部純米酒だった)、お通し(ナスの煮浸しだったと思う)、万願寺とうがらしとじゃこのたいたん、生ゆば、生麩とベーコンと野菜の炒め、しのだまき、海老芋の唐揚げ、鯖寿司、あともう一品食べたのが何なのか思い出せず。
合計5000円なり。
あおいさんでは女将の計らいのもと、両隣になった人たちはもちろん、カウンターに座っていた皆さんともお喋りすることもできて本当に楽しい時間を過ごす事が出来た。
食事を満喫した後、宿まで歩いて帰ることに。
木屋町通を高瀬川沿いに南下して四条まで。この辺りは飲食店街なためか、それぞれのお店の照明もあいまって雰囲気がある。
四条に出たところで、錦市場の通りへ。
市場は閉まっている時間だが、お店のシャッターに伊藤若冲の絵が描かれているのだ。
宿も柳馬場通りなので、見ながら歩きたいのだ。
若冲は錦市場の青果店の生まれなのだそう。(上の写真の青果店ではない)
錦市場の西側、高倉通の錦市場入口?には伊藤若冲生家跡の案内板があるが、当然その面影は無い。300年も前のことなのだ。けれども錦市場はそれ以前からあり今もある。
時間の流れの不思議さを感じる。
時刻は19:30。
宿に向かう。錦市場からはすぐそこ。
今日も早朝からよく遊んだ。
毎度詰め込み過ぎなスケジュールに自分で苦笑い。
とはいえ明日も早朝から行動開始の計画。
お腹は満たされているし、
お酒が入ってなかなかいい気分だし、
とっととシャワーへ行って
この日は21:00にはおやすみなさいであった。
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