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古本屋巡り

 古本屋には年間を通して行っているので、お正月だから、特に古本屋巡りをするというわけでもないのだが、休みがつづくので、通常、行かない古本屋にも足をのばす。
 ブックオフは、20パーセントOFFのセールを開催しているので、何軒か、ハシゴする。新しめの本や、好きな作家の漫画、アニメ化されたりして話題になった漫画を買う。話題作は読んでおきたいタイプなのである。
 咲坂伊緒さん「思い、思われ、ふり、ふられ」の12巻。この少女漫画家さんの作品は、「ストロボエッジ」「アオハライド」と読んでいる。この作品も読んでいる。青春三部作と呼ばれているらしい。この夏、アニメ映画化公開されるとのこと。咲坂先生は、名前に、坂と緒が入っているので、勝手に、一方的に親近感を抱いているのである。
 吉祥寺にある「百年」と「1日」。吉祥寺に行く用事があるときは、必ず立ち寄る古本屋である。店内がきれいな古本屋で、店員さんも若い。両店とも、輸入ものの画集にも強いが、私はもっぱら海外文学と、岩波文庫、ちくま文庫などをチェック。ブックオフでは見つからない文庫が出ていることが多いのである。ガレージで、300円均一本もやっている。私には、これがうれしい。三浦哲郎「拳銃と十五の短篇」を見つけた。1976年刊行。発売当時、お金がなく、図書館で借りて読んだ。あれから数十年を経て、このガレージセールで巡り合ったのである。そうそう、私が読んだのは、この判型の本だった。

 古典作品で、よく知っているが、じつは読んでいない、というものが近年気になっていて、買っている。
 たとえば、T・S・エリオット「荒地」(岩波文庫)

 T・S・エリオットの「荒地」といえば、有名な一行目、

 四月は一番残酷な月

 等、田村隆一や「荒地」の詩人のエッセイ、論考等を通して、なんとなく知っている気になっているが、全部を通して読んだことはないのである。
 本文より訳注のほうが、ページ数が多い。古典たるゆえんか。
 「久生十蘭短編選」(岩波文庫)、喜国雅彦「本棚探偵の生還」(双葉社)
ほか、数冊を購入した。

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