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断捨離とSDGs

今日は休日だったが伊勢は移動自粛で日本海は波がないということで大人しく家にいることにした。
平日の休みで海に行かない日は約半年ぶりでちょうどその時は妻と「劇場版鬼滅の刃」を観に行った。
そのくらいに平日にサーフィンをしない日はなかったと考えるとコンスタントに波があった自分の運を誇りたいと思うのだ。

今日は先週から始めた財務に関する通信教育と読書に1日を使おうと思っていた。
と、寝室で着替えをしようとしたら出ているのがあまりにも冬物すぎてそういえば衣替えすらしていないということに気づいた。
日常のすべきことまで放置しても海を優先させるほどにサーフィンは魅力的なのだろうと思う。


そんなわけで午前中は衣替えと洋服の断捨離をしようとタンスとクローゼットを全開にして作業を始めた。

私はA型という血液型上の性質もあるとは思うのだが一度こういうことをやり始めると徹底的にやらなければ気が済まないところがある。
片付けなども普段は雑でテキトーなのだが一度スイッチが入ってしまうと自分自身の重箱の隅をつつくように完璧に片付けなければ気が済まないのだ。

まずはこの冬に一度も袖を通さなかったもの。これについては心を鬼にしてゴミ袋に無造作に詰めていった。
これ買った時は「△万円したんだよなあ…」とか思うと捨てられなくなる。
ここはもう条件に対して私情を挟まず冷徹な判断を下していった。

何かの片付けの本で読んだと思うのだが捨てる判断をすると同時に「ありがとう」と言葉をかけると捨てられたものも成仏できるとあった。
せめて感謝の気持ちだけはかけながら判断をした。


次々とゴミ袋に当時の一張羅が詰め込まれていく。
肌着もタンスの奥の方にあるものは襟が黄ばんでいる、そして靴下は片方がないものがなぜかタンスの隅っこに方に集まっている。これらは容赦無くポイだ。職業柄肌着や靴下のサンプルが腐る程あるのだ。

タンスの肥やしの中でももっとも栄養素の高そうな肥やしが最近のテレワーク時代においてほとんど着る機会がなくなってしまったスーツだ。

会社の同僚のお願いもあったりで友情購入ということで毎年のようにイージーオーダーのスーツを作っていたのだがすでに数年着ていないものも盛りだくさんだった。
そいつらにも「ごめんね」と「ありがとう」を繰り返しながらゴミ袋に入っていってもらった。

そして気づけばゴミ袋は5袋パンパンになっていた。
私のタンスとクローゼットはこの冬活躍したものとこれから夏にヘビーローテーションが予定されているものに厳選されてスッキリとした。


断捨離の効用は色々な本にも書かれているのだがやはり心に与える清々しさなのだと思う。
自分の生活スペースが使われずに「気」が滞ったもので溢れていたるとやはり何か心の中にモヤっとしたものが沈殿するように思うのだ。

そういったものを思い切って捨てることは自分が今まで背負ってきた荷物を下ろすかのようにメンタルにも非常に良いことなのだろう。


今やSDGsが叫ばれている。
やはりこういった「もったいない」行為というのは時代とは逆行するのだと思うのだがやはり自然と使わないものというのは蓄積されていってしまう。それがメンタル不調にも繋がったりすることもあるだろう。
だから思い切った断捨離は必要なのだと思う。

そもそも無駄な買い物をしないということが大切なのだろうと思う。今の時代そう簡単にはモノはつぶれないし長持ちもする。
買い替えなければ生産されない。そうすれば生産国での労働環境の改善にもつながるのだろう。


アパレル・小売に携わる身としては辛いことなのだがこれが時代の流れなのだろう。
そんなことを真面目に思う休日になったのだ。


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