「トラパタ」というものをご存知でしょうか?

「トラパタ」は「トランスフォーメーションに対応するためのパターン・ランゲージ」の略称で、経済産業省所管の独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)が策定した、デジタルに限らないトランスフォーメーション=変革に組織や個人がどのように取り組めば良いかをまとめたヒント集です。

前回まで「DX」について書いてきましたが、この「DX」の「X」の部分、つまり変革を起こしていくための行動特性(パターン)が記述されています。
人事評価などで出てくる「コンピテンシー」に近いでしょうか。

中身を見てもらえれば分かりますが、「D」の部分、つまりデジタルとかITといった技術的な要素は出てきません。
なので、「DX」に限らず、何らかの課題に対して改革の必要がある際には活用ができると思います。

また、一つ一つのパターンは、特別に目新しいものがあるようには思いませんが、下記のように「状況」「問題」「解決」「結果」で整理されてまとめられているため、自分たちの状況に当てはめやすくなっていると思います。
■「状況」(context)
 →各パターンが適用される状況
■「問題」(problem)
 →「状況」の下で起こりがちな問題
■「解決」(solution)
 →「問題」を解消するための考え方・行動
■「結果」(result)
 →「解決」を実践した際に期待される結果・効果

例えば、B12の「高速仮説検証サイクル」は、まさに「アジャイル」の思考そのものです。

「DX」の導入には課題もあると書きましたが、こういった行動特性パターンを取り入れることによって解決できることも多いと考えています。



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