それがないと本当に「業務にならない」のか?

システム構築の要件定義をしていると、「○○できないと業務にならない」といったような言葉が聞かれることがあります。

ITベンダーの担当者からすれば、お客さんからそのように言われたら反論することはなかなか難しいでしょう。

逆に利用者の立場からしても、自分たちの業務のことを理解してくれてないITベンダーからの提案に不満をもつこともあるでしょう。

利用者側も気持ちはよくわかるし、実際業務にならないようなことも確かにあるでしょう。ただ、逆にその発言をしている担当者の思い込みだったり、こだわりすぎだったりということもあります。

なかなか難しい問題ではありますが、この「業務にならない」はほんとに曲者の言葉だと思います。

同じことを繰り返すようですが、システムは道具でしかないのでその道具をどう使うかのほうが大事になります。

例えば、WordやEXCELで「こんな機能があったらいいのにな」と思うことがあっても、無いなりにどうにか仕事で使っていますよね?

システムですべてを賄おうとするから「業務にならなくなる」のです。

資金や時間に余裕があって、一からすべてフルオーダーメイドでシステムを作るならともかく、そうでないならシステムに頼らない運用も考慮しながら、つまり既存の業務の流れの変更も視野に入れていかないと、システム構築がなかなか前に進んでいかなくなってしまいます。

「業務にならない」という言葉が出た時には、少し冷静になって考えてみることをお勧めします。

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