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内向的な人間の得意なこと

タイトルは少し間違っていて「内向的な人間」ではなく「自分」。内向的な人の一般論については論文を漁ってもらうとして、この文章は自分が改めて感じたことを書き連ねただけの随想。

内向的性格

自分が内向的な人間であることは間違いなくて、いつも誰かと親しくなるには少し時間がかかる。キャリアをスタートさせた頃は、作業中の人に何か質問するというのも躊躇した。逆にそのおかげでプログラミング中のエラーなどを自力で解決する技術が身についたいう恩恵もあるが。

これはその場の空気を読むとか、相手がどういう感情であるかというのを過剰に想像してしまうからだと思う。所謂「共感力」が高く、人の感情に強い関心がある。行動経済学や心理学が好きなのもそれが理由の1つだろう。

得意なこと、特徴

人前に立つことが苦手なのかといえば、意外にもプレゼンや公演の評価は高い。共感力の高さがマイナスに働いて後悔したことはたくさんあるが、活かし方次第ではプラスになる。相手の前提知識を考慮し、どう伝えれば伝わるかというように、プレゼンや公演では良い方に働くようだ。

プログラマーといえば、おそらく世間のイメージは技術が大好きで、特定技術に異様なこだわりを持つ人かもしれない。確かにプログラミングは楽しいし、特定の技術に飛び抜けた知識を持っている人に憧れを持っていた。しかしそうはなれなかった。それを使って何ができるかの方に興味がある。

これまで

プログラミングの仕事に興味を持ったのは中学生のとき。たまたま読んだ本に書いてあったHTMLを真似して書くとカラフルな画面が表示された。そんな理由からだった。ただその後は、スポーツ推薦で私大の経済学部に入学したこともあり、徐々に興味は組織論や事業開発の方に移っていった。

当時は共感力の高さには気づいていたが、その活かし方を知らなかったので、就職では技術を身に着けようとプログラマーを選んだ。この選択は間違っていないと思っている。しかし同時に、生粋の理系や、趣味も仕事も技術で、努力を努力とも思わない人材にはどうしても敵わないとも思った。

キャリアを模索しながら、個人、数10人の会社、数100人の会社、数1000人の会社などで色々な経験をした。その中で徐々に得意なことが見えてきた。というかそれを認めるようになってきた。今の職場はとても良い環境なので転職の予定はないが、キャリアのことは考えるようにしている。

これから

共感力というキーワードで考えれば、演技や営業の仕事も得意かもしれない。とはいえ、今のキャリアの延長で考えれば、少し先の未来は新規事業などのUXのデザインに関わる仕事なのではないかと思う。職場ではそれに近いことを少し経験もさせてもらっていて、所属はもうすぐ3年。

冒頭に触れたように、その性格から仕事に限らず多くのことを独力で解決できるようになった一方で、独力でできること以上のリスクを選択できなかったり、人に頼るのが苦手だったりする。他にも共感力の高いことで行動を躊躇して逃したチャンスもある。これも仕事に限らず。

しかし、そういう苦手なことも、振り返れば色々な経験をするごとに1つずつ改善できているように思う。と言っても、真逆の性格の人が生まれつきできることを、10年かけてできるようになったというレベルではあるが。何れにせよ何歳になっても小さな成長を実感できるのはメンタル的には良い。

仕事感、幸福感

自分の身の回りで、良いことも悪いことも認めてくれる人やチームに出会うことはとても幸せなことなのではないだろうか。できることなら、そういう人のために自分の時間を使っていきたいと思うし、自分の得意なことがその人達の役に立つのであれば、これ以上のことはないだろう。


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