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#54 答えを覚えるのではなく、答えへの導きかたを覚える。


私は20代の時に個別指導塾で教科指導をしていたことがあります。

本来持っている免許は国語なのですが、当時、個別指導塾はどの教科でも教えるようにしていました(今は専門の教科をやっている先生が多いのかもしれませんが)。

教科指導をするときに、私は、主にほかの先生とは異なる方法で習得してもらってました。

①わからない問題は赤字で模範解答をそのまま書き写す
②逆講師になってもらう

①のやり方は邪道だという方もいるかもしれませんが、あえて推奨しています。ただこれはコツがあり、「模範解答のまま書き写す」ことがポイントです。ただ答えのみを書き写すのでは意味がありません(穴埋め問題は除く)

例えば数学の問題でわからなかった場合、模範解答を列・行そのまま書き写します。

a. 模範解答をそのまま書き写した後、なぜ、このような途中式になるのか、証明の条件になるのかを一行ずつ理解していく。
b. 理解したうえで、類題を解いていく。
c. 3日後に再挑戦。不正解の場合はaに戻る。
d. 一週間後に再挑戦。不正解の場合はaに戻る。
e. 一か月後に再挑戦。不正解の場合はaに戻る。

これで、結構定着できます。
受験生の場合はそのほとんどを過去問を解く時間にあて、ひたすら①を実践していただいていました。

②は生徒さんに講師になってもらうということです。
人にものを教えるには相当の理解度がないとできないものです。他の人にきちんと説明できればクリア。

①、②に共通することとして、答えそのものではなく、答えの「やり方」を覚えていただくことに主眼をおいています。

また、穴埋め問題も単なる穴埋めではなく、文章そのもの、その答えとなる背景の部分を映像としてイメージしながら覚えてもらうようにしていました。

答えそのものをただ機械的に覚えるのは定着率が悪くなります。
それよりも、答えを導きだすまでのプロセスをより大事にしてほしいと思います。






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