”偽”勝ち組トレーダーを見抜く3つのポイント

また敵を作りそうな記事を書いてしまっていますが・・・面白いかな~と思って(汗)
私見という事で、「そういう意見もあるんだな」程度に読んでいただければ幸いです。

ネットでいろいろ情報収集しても、トレード結果の話が「事後」になってしまうのはやむを得ず、それが「リアルトレード」なのか「エアトレード」なのか「後付けトレード」なのかを判断するのは難しいです。
※個人トレーダーがネットでトレード予告等を発信する事は「投資助言」と見なされ違法になる可能性があるため、事前のエントリー宣言等はできないのです・・・

まず大前提を・・・

・トレードスタイルに、唯一の正解や優劣はない
過去記事でも書いてきた事ですね。
これは、言い方を変えると「どんなトレードスタイルにも一長一短がある(表があれば裏もある)」という事です。

例えば、ありがちなセールストーク「驚異の勝率90%以上!」の場合、これは事実上「コツコツドカン型」を意味すると考えるのが自然です(もしくはレバレッジを1倍に固定して、一切損切りしない)。
あと、勝率を求めれば求めるほどエントリーチャンスを厳選することが必要になりがちで、機会損失が増えるのが自然です(トレードしなければ負ける事もない)。 もしくは、含み益が出ているうちに利確逃げ、これだとリスクリワードが極端に悪くなり、一度逆行に捕まると大ケガしがちです。

一応協調しておきたいのは「コツコツドカン」も「機会損失」もダメだとは言っていません。
要は「片面だけで物事を判断しないようにしたいですね」という事です。

”偽”勝ち組トレーダーを疑いたくなる3大ポイント

①自分のトレード根拠を説明できない
これはもう、個人的には結構致命的だと思います(笑)。 「伸びたから入った」とかだけだともう全然、厳しいです(何故伸びると考えたのか、その根拠は?)。 ただ伸びたところで入るスタイルなら、ダマシに捕まる場面もそれなりに出てきます。 ダマシも含めてトータルでどういう成績が出ているのかを説明されているのなら信用しても良いかもしれません。

②負けトレードの事に触れない
これもかなり怪しいです。 個人的には、少なくとも情報発信者として「不誠実」だと感じます。 トレード回数は短期トレードになるほど/トレード回数が増えるほど、損切りに遭う可能性が高くなっていくのが自然です。 損切りは必ずしも悪なのではなく、裁量トレーダーにとって、損切りは「必要経費」です。 負けトレードの紹介は、そのトレーダーに対してネガティブな印象を持たれてしまう可能性があるので、積極的に負けトレードの紹介をしない事に関しては異論はないです。 しかし、あたかも「自分には負けはない」と勘違いされそうな発信の仕方をされている方は、私は信用できないです。

③「資金管理を意識している感」が感じられない
「何百pipsゲットー!」「今月〇勝〇敗、大幅勝ち越し!」など、見栄えの良く分かりやすい数字ばかり強調する人は、かなり怪しいです。
1回~数回のトレードで何百pips取れても、大幅に勝ち越しても、資金管理のことを考えていないとお金が減っていく可能性は十二分にあります。 トレードを行う目的は資金を増やすことであり、資金が増えていないとトレードを行う意味はないですよね。 結果をネットに乗せたくないトレーダーも少なくないと思うので、「結果に触れてない人は怪しい」などとは一切思いません。 でも、見栄えの良い中途半端な数字だけアピールする人は、ぶっちゃけ胡散臭いと感じます(汗)。

具体的には、「勝率」は「リスクリワード」とセットで考えないと損益分岐点が見えず、勝率だけ触れる事にはもうぶっちゃけ、「全く」意味がないです。
ちなみにですが、私はリスクリワードは1:2以上のトレードしか行わないようにしているのですが(相場の流れ的に「これはどうみてもダメだ」と判断した時には微損か建値で撤退する可能性はありますが、チキン利食いに関しては絶対にやりません)、このスタイルの場合、損益分岐点は勝率33.3%になります。 したがって、若干負け越しの状況でも、収支はプラスになるのです(私は、勝率は5割を越えれば満足です、6割超えたら大満足です)。

最後に

①~③全てを満たしている情報発信は、怪しさMAXかなと思います。 逆に①~③全て逆を意識している情報発信は、ある程度信頼してよいのではないかと思います。
※私は、できるだけこのようなポイントを意識しているつもりです・・・

相場は明確な答えのない世界なので、どうしても精神論的・抽象的な発信が多くなってしまうのですが(でも実際、物凄く大事なのです)、信用できない発信者の精神論・抽象論は役に立たないし、最悪逆効果になってしまう可能性さえあるので、有料無料関わらず、情報を賢く取捨選択して勉強していきたいですよね。



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