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これは最強! 続「Pimsleurで外国語学習」

Pimsleur を使ってドイツ語を始めた話を前に書きました。
ドイツ語以外にもたくさんの言語が学習可能なのですが、基本は英語で学ぶコースです。
英語を学ぶコースは、イタリア語で英語を学ぶとか韓国語で英語を学ぶとかのコースがありますが、日本語で英語を学ぶというコースがありません。
その他外国語で英語を学ぶ方にはオススメです。

私は英語、イタリア語、フランス語ができます。ドイツ語も少し。
レベルは英仏伊語は日本の1級合格レベル(2017年)、ドイツ語は昨年B2合格しました。

英語学習の議論の中で、文法の勉強をやるか、会話の練習をやるかというような、0か1かという議論がよくあります。
ベストな組み合わせがどこかにあるのでしょうし、そもそも学習者によって最適な学習方法は異なるということだと思いますので、これがベストということをお話しするわけではありません。

ただ、文法学習と会話レッスンの間に、「ひたすら置き換えレッスン」というフェーズがあっても良いのではないかと思っています。
少なくとも私にはこれが有効で、その点からPimsleurを使ったドイツ語レッスンにここまでのところ非常に満足しています。

私が英語を学び始めた頃は、NHKの基礎英語を熱心に聞いていました。
そこでは、言い換え練習がたくさんありました。(多分。うろ覚え)
I am a boy. という例文の次に、
主語をYouに
Heに
Theyに
過去形に
否定形に
疑問文に
というような感じで、どんどん質問されて行くのですが、音声なので待ってくれません。

文法の点からは、頭で理解していても、すぐに口からは出てきません。
三単現のSについて理解していても、自分から話すときには出てこないというようなことです。「自動化」のステージまで達成していないということです。

ネイティブ話者とオンライン会話レッスンをやるメリットについてはいくつかあると思います。

  • 英作文ならできるのだけれど、失敗が恥ずかしいので話せない。勇気を出すために会話レッスンをやる (大阪のおばちゃんは恥ずかしがらずにしゃべるので、このレッスンは不要)

  • 会話の相手から単語、文法などを学ぶ。(会話の流れを重視すると、先生が間違いを指摘しないケースがある。また、ネイティブというだけの相手だと、文法事項などの説明ができない。あるいは文法事項を(英語で)説明されても分からないという危険あり)

  • 知っている単語とか言い回ししか言えないのだけれども、「○○と言いたかったけど言えなかった!!」という経験が自分のアンテナを立てて、次にその単語や言い回しに出会ったときに定着が早い

  • 会話を回すテクニックを学ぶ。(これは言語に縛られないテクニック)

  • 相手の国の文化について学ぶ。(ここは私は全く興味がないのですが)

一番最初の「大阪のおばちゃんには不要なレッスン」については、心理的なバリアを取り除いて反応速度を高めるものですが、このPimsleurのようなトレーニングは、反復練習による自動化を通して反応速度を高めるものです。

英語は私がやってきた仏独伊語とくらべると文法は簡単だと思います。

イタリア語をやり始めたときに、名詞に男性名詞、女性名詞があり(それぞれに複数形があり)それに合わせて不定冠詞、定冠詞の形が変わる。さらには、冠詞+形容詞+名詞のような形になると間の形容詞も形が変わるのを知って、「これは一生覚えられないな」と思いました。
文法を一通りやった後でもその印象は変わりませんでした。

英語の冠詞でもそうですが、aにするのか、theにするのか、冠詞なしの複数形にするのか、そこを無視して読み聞きしても意味が分かってしまいます。
日本語にそのような存在がないので、無視しても分かってしまうのです。
こうなると自分で文を作ろうとしたときにどの冠詞を使って良いか分からないのです。

イタリア語の上のような性数の一致の問題も、それこそ名詞の性を気にしなくても意味が分かってしまいます。のでインプットしているだけでは身についていかないのです。
それがイタリアで生活している間にいつの間にか身につきました。
もちろん、大量に正しい活用を聞いていたという環境によるものもあるでしょうし、同じように大量にアウトプットもしていました。

ドイツ語はさらに複雑で、性数の問題の他に、格による変化があり、これはもう絶望的です。
文法書で練習して、ワークブックを少しくらいやっただけではその時は身についたつもりでいても、あっという間に忘れてしまいます。
今はイギリスにいるので、ドイツ語の環境が作り切れていないところもあります。(PodcastやYouTubeで聞いていますが、そうは言っても日中は周りは英語ですから)

そうした中で、このPimsleur 。
これをオススメしていたKazuさんは「まずは文法はやらずにPimsleurを1ヶ月やり、その後に文法を Assimilなどでやる」とおっしゃっていますが、私は既に一回(以上)文法をカラダに入れているので、それを使いこなしている感がとても心地よいです。
文法的な説明が一切ないので、最初の1ヶ月(Level 1)くらいはKazuさんがおっしゃるように、文法なしでこれで良いかも知れません。
私には文法を先にやっていた方がLevel 1も定着が良い感じがしているというのは、上に書いたように「人によってぴったりの学習法はそれぞれ異なる」というだけの話です。
現在Level 2の真ん中くらいまで来ました。Level 5までありますが、1ヶ月でひとつのLevelが終わるので、もうしばらく楽しみます。
多分、終わってももう何周かする気がしています。
気に入りました。

かつて C1取ったフランス語やC2のイタリア語もすっかり鈍っているので、Pimsleur で刺激を入れて、それぞれC1 くらいまで戻したいと思います。

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