外国語の会話のレッスンで、他の言語の単語を混ぜるテクニック - 第二・第三外国語習得の際に「混ざる」ということ。意識して「混ぜる」ということ。

外国語の勉強をするときに、他に学んでいる外国語と混ざることがあります。
これは学習過程で普通に起きることらしいので、そのうちその段階を超えていけるでしょう。
この現象は関係の遠い言語 (例えばロシア語と中国語)でも起きるらしいですが、言語が近ければもっと起こりやすいでしよう(フランス語とイタリア語)。
私はフランス語をやった後にイタリアに転勤となったのですが、最初はイタリア語にフランス語がガンガン混じってきました。それがやがて圧倒的なイタリア語に押し出されたのか、今度はフランス語を話そうにもフランス語が出てこないということになりました。
 
私は器用では無いので、複数言語を並行して学ぶというのは無理そうです。今はドイツ語で手一杯ですし、これからさらに新しい言語を学ぶということは無いでしょう。
 
それはそれとして、マルチリンガルになった後は、「混ざる」ではなく「混ぜる」という方策を取ることがあります。
マルチリンガルに育った子供は、相手を見てどの言語で話す、混ぜて話すということを使い分けているのだとか。
 
ひとつの言語には無い概念だけれど別の言語ではピッタリの単語がある場合とか、たまたま単語を忘れてしまったけど相手も知っている別の言語での単語は分かるというような場合。
 
現在オンラインでドイツ語を教わっている先生のひとりは、イタリア人とフランス人のハーフ。英語でドイツ語を教わっています。
文法など、既に知っている言語と関連付けてドイツ語を学びたいと思ったので選んだ先生です。
 
昨年レッスンを受けていて編み出した手法が次のような意識的に「混ぜる」手法です。
 
ドイツ語で何か言わないといけないけれども口から出てこない場合、文法事項で引っかかって構文が出てこないのか、単語が分からないのか、その両方なのか。
会話レッスンの瞬間では自分自身も問題の切り分けができませんし、いわんや先生の方は「なんだこいつは」とこちらの発話を待っています。

 
そこで、分からない単語のところを英語(とかイタリア語とかフランス語とか日本語とか相手の分かる言語)の単語に置き換えて文を完成させ口に出すというテクニックを編み出しました。
 
これで、自分の中ではストレスなく最後まで言い切れて気持ち良いですし、先生にも(自分にも)文法事項は分かっているが単語が分からないのだと、問題の切り分けができます。
会話レッスンで出てくる単語は、往々にして自分とは関係ない分野の単語であり、これから死ぬまでに二度と使わない単語である可能性もあります。
そんなものに時間を使わず、覚えようともせず、ここは文法構造を理解するという目的に注力するというのが良いなと思ったわけです。
 
最近日本で流行っているオンライン英会話で現地の英語話者とレッスンする場合はこれは使えない方策ですが、多言語話者の先生を見つけたらお試しください。

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