息子(次男)に10万円を貸す

昨日の音声配信でも話したネタですが、元嫁さんから昨日いきなりブチ切れテンションで連絡がきました。どうしたのかなーと思って聞いてみると、次男が玄関のガラスを蹴っとばして割ってしまったのだということでした。


さて、今日はその件について次男に詳しい状況を聞くことにしました。彼らの家で待っていると、野球の試合を終えた次男が帰ってきました。


以下、やりとりです。


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親父「おお、おかえり」

次男「あ、、、、。割って、ごめんなさい!」

親父「ああ。いや、まあ割れてしまったもんはしゃーない。それはええよ。それはそうと、なんでガラスが割れることになっちゃったの?」

次男「蹴って。。。」

親父「まあ、そうらしいな。蹴って割れたんやな。ほんで、なんで蹴るようなことになったん?」

次男「ゲームやらせてもらえへんくって、腹が立ったから。」

親父「そうか、腹が立って、ガラスを蹴ったんやな。なんでまた、そんなに腹が立ったの。なんか無理やりゲームやらせてもらえへんくなったの?」

次男「宿題をやってなかったから。」

親父「ああ、宿題をな。なんかそうらしいね。宿題やらんかったら没収されるっていう約束やったんやな?ほなそれ、どれくらいの宿題があって、どれくらいやってなかったの?」

次男「57ページあって。。。17ページやってなかった。」

親父「それはやらなあかんかったな。そうか。ほんでなんでそんなにゲームをしたかったの?普段やってるやろけど、よっぽどやったんかいな?」

次男「3日くらいできてなくて。」

親父「あ、そうか。それ以前にもすでにやったらあかん理由があって、できへんくなってたんか。どないしたん?」

次男「ご飯食べたものを片付けずにゲームしてたから、怒られて没収になってて。」

親父「ああ、それもまあママが意地悪したってわけでもないんやな。絶対にやったらあかんということじゃなくて、理由があったわけやな。」

次男「うん。」

親父「今回も宿題をやればよかったんやろ?3日もゲームさせてもらえへんかったら、そこで宿題をやる時間なかったの?」

次男「2日目まではできてたけど、3日目はちゃんとやらんかった。」

親父「で、それがほんまは宿題がぜんぶ出来てなかったのに、ゲームがどうしてもしたくて、嘘をついてゲームをしてたから怒られたってわけやな。」

次男「うん。」

親父「そうか。で、それで怒られて、逆にげんき(次男)が怒って、ガラスを蹴って、ガラスが割れたってことやな。」

次男「うん。」

親父「わかった。」

次男「・・・。」

親父「ガラスを蹴らないとどうしようもなかったの?宿題をすぐに終えるよりもガラスを蹴る方がよかった?」

次男「悔しかったから。」

親父「なにが悔しかったん?」

次男「なんで宿題やらんかったんやろって。」

親父「せやな。でもやらんかったんやな。それでさ、宿題やらんかったからということでガラスを蹴ってみたら、なんかええことあったか?」

次男「なかった。」

親父「なかったか。そうやろうな。そもそもモノに当たることは良くないし、もちろんそれで人に悪く言ったり暴力を振るうのも良くない。それで、今回はガラスを割ったわけやけどさ、宿題をできなかったことに対して、なんかそれで宿題が終わるわけでもないし、もしかしたら大ケガしてたかもしれへんよな。それで、ママにも怒られるし、修理費用がなんか10万円くらいかかるって聞いたし、パパもなんか残念な気持ちになったし。なんか、宿題をやれなかった悔しさを、モノにぶつけても、ひとにぶつけても全然意味がないってことはわかってたけど、気持ちを抑えられへんかったんやな。」

次男「うん。」

親父「わかった。今回は、いっこう(長男)が悪いことは一切ないし、パパはそもそも関わってもないから関係ないな。あと、今回のやりとりがあったのはママとだけやけど、今回はママがどこか悪いことあったかな?」

次男「ない。」

親父「せやな、パパもそう思うわ。よし。げんき、まずなにがあっても、パパはげんきのことを人として嫌いにはならんし、ずっと好きや。それは変わらんから安心してな。だから、その上でよく聞いてな。」

次男「うん。」

親父「うん、それでも今回は、やっぱりげんき(次男)がとった行動は悪いとパパは思う。まずは約束を破ったこと、そしてウソをついたこと、さらに自分が悪いことを棚にあげて怒ってモノに当たったこと。どれも今回はげんきが悪かったんやと思う。」

次男「うん。」

親父「ママも今回のお金を払う余裕はないって言うてるし、パパは今回の件で払わないといけない理由がない。げんき、ただな、失敗はしていいとパパは思ってる。失敗はどんどんしたらええから。ただ今回のは失敗ではなく、約束を守らず、ウソをついて、自分の悪いことをモノに当たったことであって、一生懸命やったうえでの失敗とはちょっと違うとパパは思う。」

次男「うん。」

親父「もしも、げんきが一生懸命に考えて、それでも喧嘩になってケガをさせることになったら、げんきのことを絶対に守ったるし、パパもどんなことがあってもちゃんと真剣に話をする。お金が必要になったら責任を取るよ。もしもげんきが、一生懸命に頑張りすぎて、モノを壊すようなことになったら、パパが壊してしまったものを必ず支払いたいと思うよ。約束する。」

次男「うん。」

親父「でもな、げんき、今回のはちょっと違うとパパは思う。今回はパパも悲しいし、残念やし、なんとかしてあげたいと思うけど、これはげんきが自分で何とかせなあかんのちゃうかと思う。だから自分でちゃんとガラス屋さんに話して、事情を説明して、パパに言われたというたらいいから、だから自分で修理をせなあかんということを言うべきちゃうかと思う。それでげんきが支払えないような金額になるとしたら、それはパパは一時的に貸してあげられるよ。せやけど、そのお金はちゃんと何年かかってもいいから返してほしいと思う。それはパパが払うべきお金じゃなくて、げんきが責任をもって払うべきやとパパは思うけど、げんき、どう思う?」

次男「お年玉、、、お年玉とかやったら足りんと思うから、、、(泣)ママの手伝いとかして、それでお小遣いとかもらったりして、あんまり時間がかからんようにして返したいと思う、、、から(泣)お願いします(泣)」

親父「・・・(もらい泣き)」

次男「うぅー(泣)」

親父「わかった。パパは別にすぐに返して欲しいというわけじゃないけど、小学校あと1年、中学校は3年、高校も3年、この7年くらいか。もしくは20歳くらいになるまでの、9年かかってもいいから、かかったお金を借りた分を返すように、頑張れるか?」

次男「がんばる。うぅ(泣)」

親父「そうか、わかった。じゃあ、ちゃんとガラス屋さんに、パパに言われて自分で責任を取らないといけないから、相談に乗ってくださいと言いな。もしもどうしてもダメと言われたら、そのときはパパも一緒に話を聞くことにするけど、まず自分で全部なんとかできるようにしな。もちろん工夫して安くしてもいいし、パパとママが困らないように修理をするなら、それはそれで選択肢を提示してくれてもいいよ。安くなるならそれでもいいし、一番高いやり方をしろとは言わないから、相談して、どんな方法があるかを自分で考えて、パパにきちんと提案して、そして必要なお金を言うてな。」

次男「うん。」

親父「よし、ほな一緒に頑張ろう。な。」


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というわけで、次男にとってはとても悲しいことになってしまったかもしれませんが、良い学びの機会になるかなあと思っています。


子どもに悲しい思いをさせたいわけじゃないけど、根は本当にマジメないい子なのに、ちょっとしたことで人生って大きな過失が生まれてしまうってことを、取り返せない失敗もあるんだってことを、なによりも誰かが応援してくれるような生き方をしてないと、結局は自分がツラい思いをしてしまうんだってことを、少しだけでも感じてくれる機会になればと思います。


ふー、ひさびさに泣けた。
ひどい父親やってます(笑)


急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。