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「ゲームクリアまでかかる時間が長すぎるんじゃないか問題」に対して、僕らができること

1. はじめに

年明けからずいぶん経ってしまいましたが、2021年最初の記事です。
本年もどうぞ、よろしくお願いします。

さて、昨年僕が書いた記事の中で、「ゲームクリアまでにかかる時間は長すぎるんじゃないか問題」というのを取り上げました。

この記事の中では、「ビデオゲームはこういう形になって欲しい」という、ゲームデザインの側面から、この問題を解決する方法を論じました。

しかし、この記事の問題提起が最新のAAAタイトルに反映される気配はないですし、仮に、世界のゲーム開発者と問題意識を共有できたとしても、その成果が現れるのは何年も先になると思います。

そこで、この記事では、今のこの現状で私たち時間に追われるゲーマーができることはないか、考えます。
ゲームクリアまでに要する時間はますます長大化し、対して、ビデオゲームに費やせる時間がますます削られてゆく中で、それでも、楽しく充実したゲームライフを送る方法を提案します。

2. 問題に立ち向かうための3つの心がけ

最初に注意すると、今から示すのは、少ない時間で効率よく多数のタイトルをプレイするための方法ではないです。
仮にそうしたいのなら、難易度を最低にしてエンディングまで駆け抜けるのが最適解でしょうが、それを続けていると、だんだん、ビデオゲームをプレイすることそのものが虚しくなってきてしまう気がします。
ここで提案するのは、限られた時間を楽しく過ごすためのゲームプレイの心がけです。

その上で、この問題に立ち向かうために、僕が提案するのは3つ、それは、「一周入魂」、「複数作同時並行」、そして「実績(トロフィー)のことは忘れる」です。

第1に「一周入魂」

自分がちょうどよい難易度よりも、少し上(普段NormalならHardかVery Hard)を選んでください
「1周目はサクッとクリアして、システムに慣れた2周目に高難易度にチャレンジしよう」なんてことを思いがちですが、経験上、まず2周目はやりません。
なので、その1周に入魂し、可能な限り濃密な時間にした方が、高い満足感と達成感が得られると思います。

僕自身、以前はもっぱらNormalで遊んでいました。しかし、去年SEKIROをクリアしたおかげで、高難易度に対する心のハードルがだいぶ下がりました。
昨年末から遊んでいるCyberpunk 2077をはじめ、最近は、難易度をHardやVery Hardにして挑んでいます。

第2に「複数作同時並行」

一周入魂、とはいえ、高い難易度で1本のゲームに挑み続けるのは辛い時もありますし、空き時間が細切れで、大作をがっつりと進められない日もあるでしょう。
そんな場合、腰を据えて遊ぶタイプの大作と、比較的気軽に楽しめるカジュアルなゲームを並行して遊ぶのがいいです。

去年僕がSEKIROに挑んでいた頃は、並行して、3DSの「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」、そしてSwitchの「あつまれ どうぶつの森」を遊んでいました。
3DSやSwitchは、始めるのもやめるのも簡単なので、ちょっとした空き時間に遊べましたし、SEKIROでの連戦連敗で疲れた心を癒してくれました。

なお、XBOX Series Xのようにソフトを素早く切り替えられるコンソールであれば、同一機種の中で複数同時並行することも簡単です。

そして第3に「実績(トロフィー)のことは忘れる」です。

実績(トロフィー)を全解除しようなどとは思わない方が、精神衛生上得策です。
実績をコンプリートしようとする場合、大抵の場合、そのゲームの楽しさとは関係ない作業を延々と強いられることになります(フィールドに点在する野草を延々探し回ったり、あまり面白くないものも含めてサブイベントを全部クリアしたり…)。

最終的に実績を解除できれば達成感は得られるのですが、退屈な作業に延々と時間を費やすよりは、次のタイトルに行った方が総合的な満足感は高いと、個人的には思います。

3. まとめ

この記事では、生活環境の変化などでビデオゲームに費やせる時間が少なくなったとお嘆きの方へ向けて、そんな状況でも充実した楽しいゲームライフを送れるようにするための3つの心がけをご紹介しました。

もちろん、どんなことにも例外はあります。

難易度を上げてプレイする、といっても、例えば、セーブできる場所を制限する等、プレイの快適性を損なう形で難易度を上昇させているタイプのゲームでは、高難易度にすることはお勧めできないかもしれません。
実績やトロフィーにしても、楽しくプレイして、結果的に実績コンプリートまでたどり着くのであれば、それはそのゲームを心ゆくまで楽しんだことになるので、全く問題ないと思います。

ゲームによって、その人の好みによって、適宜調整してゆくのが良いと思います。

この記事が、ビデオゲームをより一層楽しむ上で、少しでも助けになれば、幸いです。

2021.1.22 Itaru Otomaru


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