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新作映画を観るならレイトショーに限る。 僕はこの考えに疑いを持たない。 よほど不人気の作…
10月下旬、僕はハイエースを運転して、オートキャンプ場に向かっていた。 高速道路を降りて、…
ローテーブルの前で片膝を立てて、僕はネタを考えていた。 無音にしたテレビ画面には、津波の…
これは僕がじっさいに体験した、恐怖の記録である。 晴れた冬の日、愛車のハイエースに乗って…
「こんど富士の樹海に行くんだけど、板倉興味ない?」 劇場の喫煙スペースで、先輩である芦澤…
悲しい目に遭わないのが一番だが、ときにその体験が、味わった悲しみ以上の喜びをもたらしてく…
貶(けな)されれば落ち込み、褒められれば嬉しくなるのが人間だ。 しかし、褒められて落ち込む場合もあることを、僕は知っている。 ――――――――――――――――――― 知人からサバゲーの貸切ゲームに誘われたのは、五年ほど前のことだ。 開催日のスケジュールを調べてみると、ちょうど仕事は入っていなかったので、僕はありがたく参加させてもらうことにした。 フィールドは山梨県にあるとのことで、帰りの渋滞や運転疲れが予想された。 開催日翌日の仕事は夕方からだったので、僕は現地に
不思議な光を目撃したという人は大勢いる。 じつは僕も、そのうちの一人だ。 それを見たのは…
何でもかんでもパスワードを求められる時代だ。 タブレットをひらくにも、アプリにログインす…
同じ時間を使うのなら、人生に役立つことを学びたい。 そう思うのは自然だし、じっさい僕も学…
やらなければならないことは、早めに済ませたい。 小学生時代、僕はそういう性格だった。 夏…
「お前らがそこまでバイクに乗りたいって言うんなら、俺は最悪の事態への覚悟をする」 珍しく…
知識量は賢さに直結しない。 それに気づいたのは、中学二年生のときだった。 授業の冒頭、先…
駐車場に停めた車の中で、僕は絶望していた。 雨の中スーパーに来たというのに、財布を忘れたことに気づいたからだった。 僕は思い切りシートに背をもたせかけ、ため息をついた。 家まで取りに戻るか、今日はもう買い出しをやめにするか……。それにしても自分は、何回財布を忘れれば気が済むのだろう。 二年前の記憶が蘇った。 ――――― 僕は育った町に向けて、車を走らせていた。 古い友人たちと食事をする約束をしていたのだ。酒にそれほど執着心のない僕は、帰りの便利さを考えて車で向かうことに