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制作日記No.106〈小説を書きたい人の本②〉

2021年7月29日(木)

お疲れ様です。いたがきブログです。

乃木坂46メンバーの卒業後をテーマに、僕の妄想を短篇小説集にしようと企んでいます。
タイトルは短篇小説集『振り向けば青春 ~あの後の彼女たち~』です!

(略して #短篇小説集ふりはる


ようやくその第一作目となる松村沙友理篇が完成しました! 無料で公開しています。

本日は、きのうの日記の続きです。

『小説を書きたい人の本』を読んではっきり浮き彫りになった短篇小説集『ふりはる』松村沙友理篇の3つの反省点をお話しします。

▼きのうの日記
制作日記No.105〈小説を書きたい人の本①〉

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▼執筆を始めるまでの流れ
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まずはきのうの日記でもお話しましたが、執筆開始までの工程が非効率的だったことです。


過去の類型も参考にして一本のストーリーラインを作る

ストーリラインに日々集めてきたアイデアや独自性のある要素を肉付けして時系列に沿ったあらすじを作る

登場人物の詳細な設定を作る

シーンごとに細かい設定を書いたプロットを作り、起承転結に沿った形でシーンの順序を考える

本書で紹介されているこの順番をしっかり意識できていれば、もっと早く執筆に取りかかれたし、執筆開始してから土台がグラつくこともなかったと思います。闇雲に時間を使ってしまいました。

「車輪の再発明」どころか、一回やっただけでは車輪の作り方を見つけることすら出来ませんでした。

二作目の西野七瀬篇を本格的にスタートさせる前に立ち止まってよかったなぁ、このまま行ってたら危なかったなぁと思います。


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▼「セリフ」と「描写」と「説明」
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「セリフ」と「描写」そして「説明」は、小説を構成する3つの要素です。

本書におけるそれぞれの意味合いは以下の通りです。

・「セリフ」:ほぼリアルタイムの状況を表す

・「描写」:時間をスローに、あるいはポーズキーで止める感じ

・「説明」:時間の早送り

さて、ではいったいこの3つを小説の中でどのくらいの割合にするのが理想なのでしょうか。

まず、「説明」はできるだけ少ない方がよいと本書では断言しています。

そして「セリフ」と「描写」の割合については、現在の小説の傾向を見るとほぼ半分半分が目安だそうです。


さてさて、松村沙友理篇はこの3つの割合がどんな感じかというと、残念ながら「説明」が多すぎます。これは執筆中もずっと感じてました。

「説明が多すぎる」をもう少し因数分解すると、以下の2つの問題点が大きいと思います。

①〈男性〉や〈沙友理の夫〉が一人称視点で語る過去話が、長ったらしい説明文になってしまった

②読者に正しく伝わることを意識しすぎて、それぞれの人物の内面をただ説明してしまっている部分が多い

原因は「短篇なのに設定を詰め込みすぎた」、「一人称多視点という初心者には難易度の高すぎる構成を選んでしまった」、「語彙も表現力が足りていない」などが考えられますね。

うまく行かない部分が多かったなぁと思いつつ、自分の中で松村沙友理篇はこれで完成にすることにしました。

次に加筆修正するのは、紙の本として出版する時です。その時はきっと今よりずっと腕が上がっていることでしょうね。

(#自分にプレッシャー)


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▼推敲の前の冷却期間
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松村沙友理篇の完成は、さゆりんごが卒業する7月13日に間に合わせるのを目標にしていました。

原稿が完成したのが7月5日で、そこから2日ほど置いて推敲の作業をしました。

この日程はちょいと推敲の重要さを甘く見ていたかもしれません。

推敲は執筆からしばらく時間を空けたほうが良いんだろうなと思っていたので2日寝かせましたが、

一般論では最低1週間、できれば2週間以上が望ましいとされているみたいです。

(#スティーブン・キングはぴったり6週間置くらしい)

執筆中の興奮状態から完全に冷めて、フラットな目線で作品に加筆と削除を施すには、最低でもそれぐらい時間を空けないといけないんですね。

見通しが甘かったですね。

もちろん何度も読み返してより良い表現を探したり、作品のために泣く泣くばっさりカットした箇所もあります。やれるだけのことはやりました。

ただひょっとすると、もっと推敲までに時間を置いていたら作品の仕上がりが変わったのかもなぁというのが心残りです。


先程も言ったとおり松村沙友理篇にはもうしばらく手を加えません。ではその反省点と心残りをどこにぶつけるか?

きょうはぼちぼちお開きにして、この続きはあしたの日記でと行きやしょう。

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暑いのもイヤだけど、エアコンついた部屋に長時間いるとそれはそれで体調悪くなっちゃうんです。

どうすればいいんだ、この夏。

(#アンビバレント)


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では、また後ほどお会いしましょう。


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