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乃木坂46の楽曲を一日一曲語る。37日目『バレッタ』

_______【この記事の構成】_______
▼今日のこばなし

本題の伏線になる時とならない時がある雑談

▼『○○』の基本データ
作編曲、歌唱メンバー、MV等の情報

▼『○○』を語る
愛と飛躍に溢れた考察

▼おわりに
総括とキメ台詞


▼今日のこばなし

「ミッドナイト・イン・パリ」

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先日、Netflixで『ミッドナイト・イン・パリ』を観た。
最高にお洒落でロマンチックな映画だった。

本作は、小説を書きたい主人公が1920年代のパリにタイムスリップして、フィッツジェラルドやヘミングウェイ、ピカソといった名だたる文化人との交流を通して大切なものに気付かされるストーリーになっている。

曲者だが憎めない作家や芸術家たちが数多く登場するが、中でも筆者はサルバドール・ダリのスタイリッシュな容姿と狂気じみた言動に心躍った。

あぁ、筆者も小説が書きたくなってしまった。


▼『バレッタ』の基本データ

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▼収録 / 発売日
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7thシングル『バレッタ』全てのタイプ / 2013年11月27日

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▼作詞 / 作曲 / 編曲
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秋元康 / サイトウヨシヒロ / 若田部誠

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▼歌唱メンバー
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3列目:伊藤万理華、衛藤美彩、齋藤飛鳥、秋元真夏、深川麻衣、中元日芽香、川後陽菜、高山一実
2列目:桜井玲香、生田絵梨花、生駒里奈、若月佑美
1列目:西野七瀬、白石麻衣、堀未央奈、橋本奈々未、松村沙友理

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▼センター
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堀未央奈

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▼MV(ミュージックビデオ)
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監督:江湖広二


▼『バレッタ』を語る

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・妄想から動き出すロマンス

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図書室の窓際で何やら喋っている女子たち。
その内容が気になって読書どころではない「僕」。
離れた席から様子をうかがっていると、風に踊る髪を蝶のバレッタで留めようとしている「君」と目が合ってしまう。
すると「君」は眩しそうに目をそらした。
しかしまたすぐに振り向き、風に揺れる髪を両手で抑えながら、「僕」にいたずらっぽく微笑んだ。

ストーリーはざっとこんな感じだろう。

目線は常に「僕」から「君」に向けられたものなので、「君」がいたずらっぽく微笑んだというのは「僕」の多少のロマンス補正(妄想)がかかっている気もする。
『ぐるぐるカーテン』の女子と男子の関係性に似ている。

・蝶の舞う刹那

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蝶というのは古来より、美しくて無害な生き物として他の虫とは別格の扱いを受けてきた。
艷やかな羽をはばたかせひらひらと舞う姿は、静かだが息を呑む美しさである。

静寂に包まれた図書室の中、人知れず「僕」が見ている景色だけが「君」に彩られている。
無機質にいつも通り流れている時間から抜け出した、「僕」と「君」の間だけに流れる黄金の時間。
それはまるで、蝶がひらひらと舞う刹那の瞬き。


・乃木坂学園の世界観共有

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筆者がこの曲を聴いて脳内に描いた図書室は、母校の図書室ではない。

いや、正確に言えばベースは母校かも知れない。
だがそこに映画・ドラマ・アニメ・その他のあらゆる映像で筆者が見てきた無数の図書室のエッセンスが加わり、
『バレッタ』の世界観と乃木坂ちゃんたちにベストマッチするように作られた、ありそうでない架空の図書室である。

いわば、乃木坂学園という架空の学校の図書室である。

そして『君の名は希望』の「僕」も、『ガールズルール』の女の子たち乃木坂学園の生徒であり、
『おいでシャンプー』に出てくるのは乃木坂学園のプールである。

この乃木坂学園という世界観は楽曲と楽曲を横断する巨大な概念でありながら、楽曲に先立つ概念ではない。

乃木坂学園というコンセプトを元に楽曲が作られているのではなく、乃木坂46楽曲の世界観の集合体が乃木坂学園という概念を我々に想起させるのである。

下の図を乃木坂46の曲A(青)、曲B(緑)、曲C(赤)とすれば、3つ全てが重なる場所に乃木坂学園は浮かび上がる

ベン図

(画像元)https://www.procrasist.com/entry/venn-diagram


おなじく「乃木坂らしさ」と呼ばれるものも、このように集合が重なる部分に浮かび上がるものである。

とすれば、この乃木坂学園が消失しない程度に、その可能性を少しずつ拡張していく作業が「ブランディング」なのではないだろうか。
「っぽさ」や「らしさ」はブランドにとってたしかに大事だが、そこに縛られるのは良くないし、そこにいつまでも縛ろうとする人はファンではなくクレーマーである。


▼おわりに

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MVの若様の台詞が最高だよね。↓

「ひとりで遊んでな。。。」(バキュン)

あと念のため言っときますが、図書室では私語を控えましょう。

では、また明日 stay tuned!



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