見出し画像

令和の時代に向けて、より良いソフトウェア・プロダクトを生み出す為に


令和元年、令和初日のnoteです。明けまして、おめでとうございます。という日本語が、最も適切なんでしょうか。

 当方は「ITプランナー」という肩書を名乗って仕事をしております。ここでいうITプランナーは、会社の経営課題を解決するITシステムの全体像を描き実現までのロードマップを描く人材のことを指しています。戦略だけでは、何もなりません。戦略と戦術をつなげる人材が必要です。

ITプランナーとして仕事をしている理由は1つだけ。より良いソフトウェア・プロダクトを生み出すために最も重要なのは、プランニング(企画立案)であると考えているためです。

これは決して、IT技術が重要ではないと言ってるのではありません。IT技術でしか解決できない課題も当然ありますが、「そのIT技術でなければ絶対に解決できない事業運営上の課題」は、よほど高度化されたものを除けば非常に少ない。

それよりも、「IT技術で解決しようがない問題」が、より良いソフトウェア・プロダクトを生み出す障害になっているケースが極めて多い。ソフトウェアを作っている進め方に間違っている、という。

どんなに優秀なITエンジニアが高速で動く品質の高いプログラムを書いたとしても、そのプログラムが間違っていることは往々にしてあります。レシピそのものが間違っているのであれば、プログラミングでは防げません。

エンジニアがいなければ解決できない問題を解決するために、それ以前の問題は全てクリアにする必要があります。

「Software is Eating the world」という言葉があります。今後この傾向は鈍足化することは考えにくく、ハードウェアと通信技術が発展すれば、その上で動くソフトウェアの革新も進みます。

が、スマートフォンやタブレットというIT機器が進化しても、それを手に入れるだけでは何もなりません。ソフトウエアも同様です。Officeソフトを買っても売上は上がらないですし、給与管理や在庫管理のシステムを作ったり導入しても、本業で利益の向上が確約されるわけでもありません。

IT技術それだけでは何にもならないから、冒頭に戻りますが、適切なプランニングを行う必要があります。どんなプランニングをするかといえば、そのITシステムがあれば「どんな人がどういう行動を取れるように変わるのか」という意味を見出すことです。

IT技術は人の行動様式を変える最強の触媒であることは、間違いありません。人が変われば組織が変わり、組織が変われば社会も変わります。行動が変わることで、市場も変わります。ITの破壊力はここにあります。

触媒というのはそれ自身は変化せず、他の物質の反応速度に影響するという働きをします。どんな影響与えたらいいか、どんな課題を解決できれば触媒として呼応できるようになるか、そこを見い出すのがいちばん大切です。

そこに意味を見出すのは、技術ではない。皆さんひとりひとりの創造力であり、適切なビジネス課題を解決する戦略であり、それを実現する戦術が網羅された企画です。

最強の組織変革を促す触媒であるIT技術を活かすための企て、IT企画を立案して、構想を作って、実行して、運用して改善につなげる為の考え方・方法論について、今後もこのマガジンで記載していきたいと思います。

令和の時代も、どうぞよろしくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?