星の子
ある架空の家族のお話です。でもどこかで同じような話があるかもしれません。
野間文芸新人賞の受賞作です。
ミーハーなので、賞を取った本はチェックし、購入します。もっとも蔵書が900を超えだした辺りから、本を買う時に「智樹、お前にはまだ読む本があるだろう」そこでやめときゃいいのに、また100冊も買うんですもんね。閑話休題。
あまり話すとネタバレになるので、多くを語りませんが、主人公がある集会に行き、そこで一緒に来たはずの家族とすれ違いで中々会えないという事象が発生します。これが話の肝なので、うっかり目にされた方は諦めて本を買ってください。
けして、今村夏子の回し者ではありません。
両親と別れた主人公がそのすれ違いから、未来が連想され、どこか悲しい話だと思えました。宮本輝氏の作品を読んで凝り固まった目をほぐしてくれる。そんな本です。
映画化もされています。芦田愛菜が主演で、こちらの方が希望が見えました。でも芦田愛菜はめちゃくちゃ可哀相でした。