何かに文句や不満があるなら。。。

起こっている現実に文句があるなら、一度その事について深く考えてみる時間を自分に与えてみる事をしてみませんか。

押し付けられた現実を受け入れていませんか?

何かおかしいな、なんでこんなになっちゃったんだろうと、思いませんか?

それとも、不満を持っている事に気づきもしませんか?慣れてしまいましたか?

与えられた状況や情報をそっくり鵜呑みにしていませんか?

全部、相手や社会が悪いと思っていませんか?

相手や社会が変われば全てうまくいくのでしょうか?

もちろん。相手が悪いんだからね。相手に優しくされたら優しくできる。相手や社会が何かをやってくれたら自分もやる。自分が思う通りの行動をしてくれたら自分もそうする。そうしたらうまくいく。

そうなんです。その通りなんですが、実際相手や社会は簡単に変われますか?いいえ。自分は簡単に変われますか?どうだろう。。。

変化には時間がかかります。何かが変わらないと文句が止まらないなら、文句をずっと言い続けていきたいですか?でももし、いつも文句ばかり言っている気がして、もう文句を言いたくないなら。。。一番簡単なのは、まず最初に相手側が変わるべきであっても、自分を変える事しかないようです。他にアイデアがあるかな?もしかしたらいい方法が出てくるかもしれない。それまで待ってようかな。

いえいえ、私自身は文句を言っている時の自分の感情が心地よいものとは思えません。だから、なぜ自分が文句を言っているのかを解析します。理不尽な事を許せないのはどうしてなのか。なんで、さらっと流せないのかな。正義感?不平等?

私は営業のような仕事をしていますが、つい最近まで2年ほどの間、売り上げを横取りする特定の人に対して物凄い敵意を持って居ました。他にも横取りする人がいたにもかかわらず、その特定の人だけにです。

その間の気持ちと言ったら、言葉に言い現わせません。夜中に目を覚ますとずっとそのことが頭から離れない日々でした。自分でもなんであの人の事でこんなに振り回されてるんだ、とばからしくもなり、でも相手が悪いから悪行をやめるべきだとの正義感もあり、私の方が正しいと思っていましたし、他の同僚の為でもありました。でも何回注意されてもその人は変わりませんでした。自分が変わらないといけないとわかってはいたので私は何回もそうしました。でも、相手を攻め続けていた間、いくら自分の考え方を変えて気分を取り直して出社しても、その度にその人の悪事を見事と言えるほど目の当たりにするのです。なんで??とその度に思いました。

私は自分の事があまり好きではなかったので、自分の事を好きになろうとしていた時のワークで自分の気持ちや感情等を、また、自分の嫌いなものや行動を今も解析しています。それをその人との関係性に対してもやっていました。その人が人の売り上げを取って自分が嫌な思いをする度にやってはいたのですが、目を向けていたのは相手の行動と思考の部分でした。なんで人のお金(売上=コミッション)を取るというこんな事ができるんだろうと。

そして、2年かかって徐々に理解できた事が、まず自分もお金が欲しい、次にフェアでなくてもあわよくばでもいいからコミッションが欲しい、最後に、でもお金を欲しがっているとは思われたくない、自分にもそう言うズルい考えがしっかりあるという事でした。そこは多分自分が一番嫌いで許せない部分なのに私もズルい人間だったという事がわかりました。だからその人を見ていると、あなたにもこういう所があるんだぞ、とそれを見せつけられていたので自分は苦しんでいたんですね。

自分が変われば相手も変わると頭ではわかっていたから、何回も頭で考え方を変えたものの、無理やりそう思おうとしていただけだったようなので、状況が変わらなかったのは当然でした。自分の方が悪いとか、そういう事でなく、ちゃんと自分の事が解かってなかったことが根本的な原因でした。認めるのはとてもつらかった。恥ずかしかった。でも、それが心底わかり、そうだよな、自分もしょせん人間なんだ、欲もあるさ、と、その人は私と違って、それを変に取り繕う事をしていなかっただけありのままの自分でいるんだとわかった途端、憎しみも何もかも消え去りました。私もその人もたかだか人間なんだ、と思えるようになって3か月後、その人はコロナ自粛中に会社の人員整理で解雇されていなくなってしまいました。。。

テクノロジーの進化で今、一段と考える事をしなくなっています。テクノロジーは人間の社会を便利にしていきますが、脳みそを退化させていっているような気がします。受け取る情報も、正しいか正しくないかも本当はわからないままで処理しています。みんながそういうから、と受け入れてます。自分が正しい情報だけ受取りたいとおもうなら、それではちょっとまずいかな、と思うなら、自分の思考の中に入っていって、深く深く掘っての自分探し、いえ、本当の自分探しを、自分の思考の理解をお勧めしますよ。

そういうきっかけになれば幸いです。


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