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食器にお金をかけ過ぎるな【2日連続投稿中】

食器によって料理のイメージは大きく左右される。
飲食店において、食器選びはとても重要だ。
料理をより美味しそうにも、不味そうにも見せることができる。

食器の選択肢は無数にある。
業務用の食器カタログも何十種類とあるし、雑貨屋さんもたくさんあるし、
家具量販店や百均でもセンスの良い食器が増えてきている。

数多の選択肢からどのように絞っていくか。
まずはお店のコンセプトと料理のイメージをしっかり固めること。
その上で、イメージに沿った食器をピックアップしていく。

僕は現物を見ないと決められないタイプだから、
サンプルをとったり、店頭で気になるものがある場合は1枚ずつだけ買ってみる。お店で使わなくても家で何かしらで使えばいい。
実際に料理をのせたり、店の照明に当てた時の見え方を確かめたり、持ちやすさや洗いやすさなどを確認する。

最終的な判断基準となるのは、
どの食器が一番バランスが良いか。
メイン皿に、前菜皿、デザート皿、グラス類、カトラリー類と様々な食器を決めなければいけないため、最後は直感で一番バランスの良いものを選んでいく。
使いやすさ
おしゃれさ
コンセプトとのマッチ感
色味
値段
などから総合的にジャッジする。

特に大事にしているのはコストパフォーマンス。
どれだけ気をつけても、お皿は割れるし、劣化していく。
高い皿を買うのには当然多くの資金が必要だし、割った時の損失はその分だけ大きい。
お値段以上の腹たきをしてくれる食器をチョイスしていく。
ちなみに実際にニトリはお店で使っても問題ないくらいクオリティもデザイン性も高いお皿をとんでもなく安価で販売してたりもする。

写真の皿は、言わずと知れた福島の名店 笑夢カレーの閖上店の食器だが、偶然にも明後日からOPENする弊社のChai Lab.と同じシリーズの食器で、きっと同じような判断基準であることが予測される。

閉業率がとても高い飲食業界では、無駄な初期投資をかけないことがとにかく大事だ。
先日某星付きフレンチの話をしていた時に、内装で1億かかったと言う話を聞いた。
月10%利益を出せたとしても、1億をペイするまでには単純んに10億売り上げなければいけない。
現に、その会社は破産して、現在別会社名義で運営を行なっている。

これから飲食店を出店していきたいと思っている方は、
ぜひこだわりすぎない食器選びを心がけていただきたい。

本日もお越しいただきありがとうございます。
また明日お待ちしております。

2020.07.09 Issey Shibata

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