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スナフキンの手紙を演じたころ。

高校時代はどっぷりと演劇にはまってました。いまみたいにネットで映像とか見られる時代ではなかったし、本物を見る機会も北九州ではほぼ皆無だったんで・・人気のあったキャラメルボックス、第三舞台あたりはとにかく脚本買って読んで、想像して、演じてみて・・の日々。当時もビデオ作品はありましたけど、高校生のお小遣いでは簡単に手が出るものではなく・・それこそ部費で年に1本買って、視聴覚室借りて見る、みたいな感じ。

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第三舞台ファンが部内に多かったこともあり、高校演劇大会で「スナフキンの手紙」という2時間くらいの作品を規定の60分に削り、尺を縮めるために勉強会に講師で来られていた平田オリザさんの「役者が同時に喋る」みたいな手法をとりいれ・・当日の発表では大人の審査員さんにわりと酷評されました。まぁ、いま考えたら連合赤軍の革命が何ちゃら・・みたいなことを身体に落とせるほど理解できてないまま演じてたから、当然ですね。(あとで大人になって色々知り、この物語の背景がやっと理解できました。)

この本の中で鴻上さんが「映像を残さない主義だったけど、地方の学生からのどうしてもの声に負けて」みたいなエピソードがあって、それって昔の自分だなぁ、と懐かしくなりました。

僕は高校三年生の時に後輩のために「演劇マニュアル」を作ろう、と思い立ち様々な本を読み漁り、パソコンでDTPとかもないから全部コピー用紙に文章とイラストを手書きして、結構なページ数の冊子をつくりました。(数年後に聞いたら、部室にずっとそれは継承されて残ったそうです。)あのマニュアルつくってた時の僕に、この本をプレゼントしてあげたい。そんな内容の一冊でした。

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演劇入門 生きることは演じること(2021年、鴻上尚史、集英社)

【本日の朝食】

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柿と人参のサラダ、2種類のパン、生ハム、珈琲にて。

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