一石城

『殺し屋1』を論考します。

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『殺し屋1』を論考します。

最近の記事

【閑話休題】私はなぜ『殺し屋1』を読み始めたのか?~初心者でもとっつきやすい『殺し屋1』の入り方

さて、ここまで様々な角度からサイコホラー変態残虐マンガ『殺し屋1』を見てきました。読者の方はこう思われたのではないでしょうか? どうしてこの人はファンでもないのにこんな変態グロマンガにハマってしまったのか、と。「痛いのに…この人おかしい…」と。 まあ、確かに筆者は変人なんですがw 1回目でも述べた通り、私は学生時代にヤングサンデーを読んでいたところ、『殺し屋1』ではぐれ者グループの井上(加納)の屍○シーン(16話)をいきなり見てしまい、その後もトラウマになっていたからで

    • 新解釈『殺し屋1』第4回~英語タイトルは『殺し屋1』ではなく『人殺し1』

      今回は『殺し屋1』の英語タイトルから、再び作品の本質に迫っていきます。『殺し屋1』の英語タイトルは『Ichi the killer』。 「killer」という単語を小学館の英和辞典で引くと、こう書いてあります。 ここで、例によって『北斗の拳』終盤に出てきたザコキャラ、コウケツ先生に突っ込んでもらいましょう。 なに?それはまちがいよ!! 小学館の英和辞典の「killer」の和訳のうち、少なくとも1番の和訳の中で、「殺し屋」という訳は誤訳と言い切っても過言ではありません。

      • 新解釈『殺し屋1』第3回~『SHEEP』と『殺し屋1』

        『殺し屋1』を考察する第3回目です。 今回は『殺し屋1』の話題は控えめで、前回書いた山本英夫先生のデビュー作『SHEEP』(原作:鷹匠政彦氏)について語ります。ただし、『SHEEP』と『殺し屋1』の表現の共通点も見ていきたいと思います。 ネットでも入手困難な『SHEEP』、古本屋であっさり買えちゃいました。意外なもんですね。 内容は、落ちこぼれの高校生「日下進也(くさかしんや)」が高校の先生からボロクソに怒られたので、ヤケを起こして内戦中のレバノンに行くという凄まじいも

        • 新解釈『殺し屋1』第2回~この作品の本質はサイコホラーと少年兵

          前回は『殺し屋1』という漫画がいかにマジキチな作品かということを説明しました。今回から、その本質を少しずつ解き明かしてみたいと思います。 『殺し屋1』は残虐表現のオンパレードだからマジキチ作品なのか? 古今東西、残虐シーンが多い漫画や映画というのは洋の東西を問わず、いくらでもあります。映画の場合、社会的な影響力の大きさから、世界各国で内容の審査があるため、あまり過激な表現をやりすぎると、映倫などの審査団体からR指定や上映禁止指定を食らいますが… ちなみに三池崇史監督はR

        【閑話休題】私はなぜ『殺し屋1』を読み始めたのか?~初心者でもとっつきやすい『殺し屋1』の入り方

        • 新解釈『殺し屋1』第4回~英語タイトルは『殺し屋1』ではなく『人殺し1』

        • 新解釈『殺し屋1』第3回~『SHEEP』と『殺し屋1』

        • 新解釈『殺し屋1』第2回~この作品の本質はサイコホラーと少年兵

          新解釈『殺し屋1』第1回~待っていた…オマエみたいな変人を…

          どうも、一石城(いっせきじょう)と申します。Wikipediaで『殺し屋1』の項目を更新している変人です。ちなみに「一石城」は『殺し屋1』の項目専用のWikipediaアカウントで、別のアカウントでは気が向いたときに他のまともな項目の編集をやっています。 ペンネームの元ネタはお分かりのとおり、主人公で変態サディストの殺し屋「城石一」のアナグラムです。 Wikipediaの方はネタをあらかた書きつくしちゃったので、これからはnoteで新しい視点からの解釈などを行っていきたい

          新解釈『殺し屋1』第1回~待っていた…オマエみたいな変人を…