2019年振り返り。

今年も残すところあと2日~~
ということで、1年の振り返りをしようと思います。

まず、今年の頭に立てていた目標がこれ。

漢字としては「節義」「済美」「自信」というものを挙げていました。
まとめると「他人に影響されない」ということを目指していたわけです。

結論としては、これはかなり出来たんじゃないかなあ、と。
ほんと記事中に書いたとおり、離れていく人もいた。
むっちゃいた。
でもそれはただの結果ですから。

今年いちばん好きだった小説「模倣犯」(宮部みゆき)の作中に
こんな言葉が出てきます。
「本当のこととは、何をしても、何処にいても、必ず帰ってくるもののことだ」
いま作品手元にないので、うろ覚えですが。
離れていった人も、離れていった物も、それが「本当のこと」なら
いつどこにいても、帰ってくるでしょう。

あーでも、「自信」についてだけは、ちょっと評価保留ですね。
今年はこれだけの作品を書きました。

3月 エトセトラ 88枚→新潮新人賞1次落ち
3月 元旦那の中には元旦が隠れている 131枚→すばる文学賞1次落ち
3月 天使のタンバリン 118枚→文藝賞1次落ち
8月 某作 38枚→寄稿
9月 平成ラストセックス 109枚→文學界新人賞選考中
10月 舅の中にある死角は下男 142枚→群像新人文学賞選考中
12月 サンキュー!ガッツのライオン 255枚→太宰治賞選考中

合計で881枚書いたようです。
六大純文学新人賞(太宰治賞はちょっと違うけど)に1年で全部出せたのは
いちおう目標達成でよかったです。

しかし結果がね…。
春の三大純文学新人賞は一次で全滅というね…。
この春の部は、まさに「好きなように書いた」作品ばかりなんですが、
それで落ちたというのは、それなりに自信を失くさせる結果でした。
ああ、好きなように書いたらあかんのや、と。
秋の部はもうちょっといろいろ考えて書いたので、
なんかいい結果が出ればうれしいな。

あ、でも春の部、だいぶ面白かったですよ。
3賞とも出したら、毎月予選の結果が出るんです。
8月→すばる文学賞
9月→新潮新人賞
10月→文藝賞
だったかな。
これはだいぶわくわくして、楽しかったですね。
もちろん雑誌に結果が出る時点で電話が来てないなら
最終候補に残っていないことは明らかなので、
わくわくしても仕方ないっちゃ仕方ないんですが、
予選でどこまでいったかもやっぱり気になる。

ちなみに秋の部でいろいろ考えてたことのひとつは、
「設定はストーリーで書く
ストーリーは人物で書く
人物は描写で書く」
というものです。
春の部はこれができてなかったんですよね。
設定ばっかりだらだら書き散らしてしまっていた。
それは小説ではないので。
秋の部でそれが改善できたかといえば、そうでもないんですが、
これから少しずつちゃんと「小説」が書けるよう、
改善しようと思っています。

それと「マジックリアリズム」を書こう、ということも
秋は意識していました。
これも長い時間をかけて身につけたいもののひとつで
いつかマジックリアリズムで一番になれたらいいなあなどと考えています。

あ、そうそう、でもいいこともあって、
「XXXXには何が書いてあるのか分からない」が
群像新人文学賞の四次通過をしたんですよ。
出したのは去年なので、成果としては去年のだと思うんですが。
これは素直に嬉しかったですね。
最終候補の一歩手前でした。過去最高の成績。
まあ終わったことではあるので、次はもっとがんばろう。

この「XXXXには何が書いてあるのか分からない」は
「GIRLOVER」という短編集にして、文学フリマとかで売っています。
よかったら買ってみてね。
これと「thunderbolt」の2冊が、今年の新刊でした。
ちなみに「thunderbolt」はハヤカワSFコンテストの1次通過でした。
最終候補一歩手前コンビということになります(あんますごくないな
どっちも面白いと思うので、読んでくれるとうれしい。

同人誌即売会はこれらに出ました。

・第3回文学フリマ京都(1月)
・オフラインブックストア(3月)
・第28回文学フリマ東京(5月)
・HUB a NiceD神戸(8月)
・第7回文学フリマ大阪(9月)
・オフラインブックストア(10月)
・第29回文学フリマ東京(11月)

基本的には文学フリマ東京の春と夏と、
地元の文学フリマ大阪、文学フリマ京都だけ
出ようと思っています。
あと主宰イベントのオフラインブックストア。
前述した新刊の「GIRLOVER」がたくさん出て、感想をいただけて、
うれしいことでした。
もう一個の新刊「thunderbolt」は出たばかりなので、
まだリアクションがないのですが、楽しんでくださるとうれしいな。
どっちもすごく自信作です。

それと前の記事に書いたとおり、
いろんな同人誌との出会いがあって、うれしかったです。
本を読むのは楽しい、今年もそうであったことが、すごくうれしい。

ちなみに読書メーターによると、今年は107冊読んだようです。
たくさん読めて、楽しくて、よかった!

記事の最後に、「2019年よかった本で打線」いってみましょう。

1.海と毒薬(一)
2.火垂るの墓(三)
3.冷たい校舎の時は止まる(二)
4.模倣犯(遊)
5.一九八四年(DH)
6.人間の土地(捕)
7.潮騒(左)
8.蜜蜂と遠雷(右)
9.宇宙のみなしご(中)
0.人のセックスを笑うな(投)

たのしかった!
来年も、たのしくありますように。

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