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愛には形がないよとか言うけど触れられなければ淋しいもんだよね


こんにちは。旅する小説家、にゃんしーです。
今日は「2022年買ってよかったもの」というテーマで話していこうと思います。

Lights Followの「Slow Down」を聴きながらお読みください。

「N-ONE」ってなに?

「N-ONE」とは2012年にホンダから発売された軽自動車です。もともと、「軽自動車ファストカーの王者」といわれたプレミアム軽・ZESTの後継で、先行で発売されたスーパーハイトのN-BOXとの差別化ということもあり、トールワゴンで販売されていましたが、このクラスは1年後に発売されたN-WGNが担うことになったこともあり、2020年のフルモデルチェンジでは全高が1540mmのセミトールワゴンに変わりました。このフルモデルチェンジでは、まえの外装がほとんどそのまま移植されたことと、ピュアスポーツカーS660の販売終了を見越していたのか、軽自動車としてはS660につづき2種目となる6MTが設定されたことが話題となりました。

なおホンダのNシリーズは(Nシリーズ…完成していたの!?)、「New Next Nippon Norimono」というメッセージが与えられており、それぞれ、
N-BOXは「N for family」
N-WGNは「N for you」
N-VANは「N for work」
という位置づけがあるそうです。
じゃあN-ONEはなにかといえば、
N-ONEは「N for love」
だそう。
かっこいい。イエモンが聞こえてきそう。

でも「N-ONE買ったよ!」ていうと、もれなく「なんで!?」って反応が返ってきます。意図するところは、「ほかにもいい車があるやろ…」ってことなんだと思う。うん、わからないでもない。

「N-ONE」の競合

スイフトスポーツ(スズキ)

「N-ONEにしたよ!」ていうとまっさきに「いや、スイスポ(スイフトスポーツ)にしとけよ」って言われる。そんなかよわい軽自動車にバリバリの普通車をぶつけてこんでもええやろ…とは思うんだけど、なんと本体価格は同等ですからね。とくにN-ONEのRS 6MTモデルはスポーツ指向ということもあり、方向性はちかい。N-ONEも軽のなかではプレミアムとはいえ、スイスポと比べると、走りはとうぜんはるかに劣るし、安全設備系も同等だし、しょうじき勝ってるところといえば、軽さと、小ささと、維持費の安さ、燃費、ガソリンがレギュラーでいいところ、居住性、デザイン(←個人の好みによる)、希少性(←売れてないだけやんけ)ぐらいしかない。スイスポはそもそも普通車のクラスで見ても、コスパという意味では、ライトスポーツカーの王者だと思うので。逆にいえば、そこまで走りを求めてない、高速が80km/hぐらいで静かに巡航できて、信号発進とか合流の加速に苦労しなくて、それなりにワインディングロードを楽しめるならいい、ぐらいの感覚だと、スイスポのメリットはそこまで評価されない。N-ONEの価値はそこらにあるんでしょうね。スイスポの客層が20代独身だとすれば、N-ONEの客層は30代以上のDINKSだと思います。

アルトワークス(スズキ)

またスズキかーい。スズキ、いい車だしすぎ。スズキは燃費偽装が訴えられるも、法定どおりに測ったら燃費がもっとよくなったとかいう、意味わからんぐらい真面目に車の設計してますからね。ホンダが悪いわけではないけど、たまにスズキの接客が恋しくなるぐらい、客との距離が近い、いいメーカーだと思います。アルトワークスは販売終了しましたが、N-ONE RS 6MTが販売された当時はまだあって、いまはめずらしい4人乗り軽スポーツカーの双璧でした。というか、スピードでいえば間違いなくアルトワークスのほうが速い。なんたってウェイトがちがう。馬力は軽自動車の自主規制でどっちも64psなんですが、アルトワークスは670kg、N-ONEは840kg。ちがいすぎる。いちおう、トルクについてはアルトワークスが10.2kgm/rpmにたいしN-ONEが10.6kgm/rpmとわずかに分があり、アルトワークスは5500rpm付近で10ps程度の落ち込みがあるなどエンジンはN-ONEのほうがしっかり作り込まれているようなのですが、重量の差がぜんぶ吹っ飛ばしてしまう。

ベタ踏みちゃんねるさんによれば、アルトワークスは0-100kmが10.33秒。

N-ONEは10.62秒。ちかくてとおい0.29秒の差。
ちなみに私はN-ONEに乗るまえ、アルトワークスの前身であるアルトターボRSに乗っていました。すごくいい車だった。だってワークスにちかい走行特性が、ナビとか込み込みで130万で買えたんだもん(新古車でした)。当時、ちょうどワークスが出たときだったから、迷ったんですが、ターボRSと比べると車体だけで160万というのは高い気がしたし、家族持ちからするとレカロのシートというのはためらわれた。私にとってN-ONEとアルトワークスの差はそこでした。走りだけ楽しむのであれば、アルトワークス一択だと思う。そこに快適性を入れるのであれば、6MTまであって、低回転数で巡航でき、クルコンなどの快適設備もあり、遮音ガラスなど静粛性もいいN-ONEに分がでてきます。価格については、アルトワークスのほうが40万円ちかく安いんですが、この2車種を比較するような人種は、あまり価格は見ないイメージがあります。「安さは買うまえはメリットだが、買ったあとはデメリットになる」世界。

ほかの競合車種

フィアットチンクエチェントとか

アバルト595とかになるんでしょうか。アバルトかっこいいよアバルト(ハァハァ

「N for love」ですからね。競合をさがすにしても、惚れ込むタイプの車種です。スペックとか価格とかどうでもいい。「おまえじゃなきゃ駄目なんだ」と思わせてくれる車がいい。

「N-ONE」を買ってみて

外装

選んだのは、くろいベーシックモデルです。ほかの色にすると75000円高となり、ちょっと財布がしおしおになったのも嘘じゃないけど、黒だと見た目はふつうのN-ONEに見えるので、「遅そうなのにじつは速い」という「なろう系」なら垂涎の設定に萌えたのが正直なところ。
それにしても丸目のデイライトがかわいい。田舎にいくと親切なおばあちゃんに「ライト点いてんで~」と声をかけられたりもしますが。方向指示器をつけるとこの目が黄色くなるのも、かわいい~。
たぬき顔、ディズニー顔とかいわれたりもします。たいていの外車同様、デザインに惚れて買うタイプの車です。あと売れてないので(爆)、希少性も高いぞ!

まるいお尻もかわいいです。

走り

「MTってたいへんじゃないですか?」とかよく言われるんですが、10年前にスバルのステラでエンスト繰り返してたときからするとすごくよくできていて、エンストをしたことなんか2回しかないし(あるんかい)、めっちゃスコスコ入って、工事中の中央自動車道で2時間ぐらいの渋滞に巻き込まれたときでもぜんぜん苦にならなかった。これまでずっとフロアシフトで、インパネシフトは初めてだったから、どうかなと思ったけど、ぜんぜん使いやすい。ワインディングロードなんかだと、うまいぐあいにエンジンブレーキが使えるので、オートマより私は走りやすいなと感じています。
インパネシフトも、電動パーキングブレーキも、テレスコピックがない点も、スポーツ走行をされるかたには不満があるかもしれませんが、ぎゃくに私ぐらいのスポーツきぶんを楽しみたいぐらいのライト層にとっては、走りに不満はないどころか、おなかいっぱいです。
ホンダのRSというのは「Racing Sports」じゃなくて「Road Sailing」なので、そういう意味でも企画どおりの走りといった印象。なによりクルーズコントロールがいいですね。80km/h巡航ぐらいだと、2時間走ってるぐらいではぜんぜん苦にならない。前席にかぎっては、シートも疲れにくいようしっかりできてるなと思います(後席は長時間座ったことがないのでわかりません。広いな、とは思います)。

車中泊もできるぞ!

さいきんはこういう三人乗りスタイルで走ってることが多いです。つかれたときにSAとかで足のばせるし。運転席もおなじように倒れるので、しっかり車中泊ができる!170cmぐらいだと、暑すぎたり寒すぎたりしないかぎり、3連泊ぐらいしても、ぜんぜん疲れないです。あちこちを回って小説ばかり書く謎の執筆旅行をしてました。なにを書くそう、このNシリーズの元祖は1967年に発売されたN360で、これは「ノルウェイの森」でキズキが自殺に使った車なんですね。という点も兼ねて、小説を書くために使ううえでは思い入れがある。ちなみにN-ONEは同世代のスポーツカーS660に近い特性を持っていることもありN660とも呼ばれていたりして、かっこいいな、と思いました。

積載性能

あんまり荷物を積んだことないけど、そんなに困らないので、悪くはないんじゃないかな。

後席は2段のリクライニングがあって、それを下ろした状態でも、荷室はけっこう広いです。

しかも荷室のしたにちょっとしたカバンなら入れられるスペースが隠れてる。

ホンダお家芸のセンタータンクレイアウトで、床が低いので、荷室をフルオープンにすると、フルフラットだし、ひろーい。立体駐車場に入る全高1550mm以下の軽自動車としては、最大級じゃなかろうか。

床が低いからこんなこともできちゃう。ちいさな自転車なら立ったまま入るので、あちこちでふらっとサイクリングが楽しめます。後席の裏にぽちっと付いてる取っ手にはコンビニ袋をかけたりできるそうな。

まとめ

いかがだったでしょうか?わかろうとするな。わかろうとしたって、ぜったいわからないんだから。「N for love」ですからね。次に車を買うときは、電気自動車でしょう。さいごのガソリン車、N-ONEでなくとも、いちばん好きな車を買うべきだと思います。その車は、私にとっては、シビックTYPE-Rではなく、BRZではなく、ロードスターではなく、N-ONEでした。

ほぼ純正のまま乗ってます。付けたのは、pivotのモニタぐらいかな。いろいろ表示できるみたいですが、スピードと回転数とブーストバキュームだけ表示しています。スピードをデジタルで表示したかったので(かんぜんに趣味です)。「OBDコネクタへの接続は、さいきんのトヨタ車とかホンダ車では動かないよう細工されてるから、止めとけ」ってあるカー用品店で言われたんですが、むりやり買ったら動いたので、ひとまず安心。

N-ONE乗るときはニューバランスで揃えるようにしています。かんぜんに趣味です。趣味だから、全力にloveでありたいのだ!

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