2月が終わりました。

終わっ…た…。
1年でいちばん好きな月、2月…。

2月はいろいろ良いことがありました。
まず、松本清張賞の一次に残りました。

わーい、わーい!
「たかが一次」と言われればまさにそうなんですが、
文藝春秋の賞だし、倍率高いし、
エンタメでは初めての予選通過なので、やっぱりうれしい。
野球を登場させていない小説で予選を通過したのも初めてです。
(「おや?タイトルが?」と思ったそこのひと、
さては西武ファンだな!)

さらにこの小説で「川光俊哉賞」をいただきました。

過分な言葉をいただき、ありがたい。
川光先生の「水族館で鬼ごっこ」という作品を読んで
文体の強さに舌を巻いたので、その先生に文体を褒めてもらえるのは
とてもうれしい。

なんか、もっとふつうに書いていいのかな、と思いました。
いつも結果が出るのは「ふつうに書いたとき」だった。
「これが決まれば勝てる」という強みというか、必殺技が欲しくて
いろいろあがいてはいたんですが、そんなことしなくて良かったのかもしれない。
「リベロの武田」というサッカー漫画で、「ストーンヘンジ」という
超重いシュートを必殺技として持つ石田って選手がいたんですが、
その選手が試合の終盤に「カッコつけずにふつうに撃ったほうが確率が高い」と
気づく場面が好きだったことを思い出しました。

あと、「誰かのため」を考えて書いた作品はたいてい滑るんですが、
この作品はわりと成功しました。
それは「誰かのため」というよりはその逆、
「あるひとを怒らせるため」に書いたからだと思います。
私の作品はなぜか、ある種の人々を「怒らせる」ことが多いんですが、
これも使い方によっては武器になるのかもしれない。
そういう小説が善いとも思わないけど、
そもそも小説は「面白いか」「面白くないか」のどちらかだと思うので、
「善い」「悪い」という尺度ではあまり考えていません。

それ以外の2月の戦果はこんな感じ。

小説…ひたすら推敲してました。
読書…5冊ぐらい読みました。
映画…1作品観終えました。

執筆のほうは3月末締切の賞に向けて
がりがり修正してます。
6作品書いたんですが、賞に出せるのは3作品のみになりそう。
文藝賞・新潮新人賞・すばる文学賞に出すよてい。
推敲のレベルに差をつけたものを出します。
どのぐらいまで手を入れるべきか分からないので、
入れすぎかな、ぐらいのものと、ちょうどいいかな、ぐらいのものと、
足りないかな、ぐらいのものを出します。
どれか引っかかってくれたらうれしいな。

読書はこちらの本を読みました。

・ニムロッド(上田岳弘)
・震える真珠(ひざのうらはやお)
・好き好き大好き超愛してる。(舞城王太郎)
・熊の敷石(堀江敏幸)
・この人の閾(保坂和志)

いまは男性作家の純文学を好んで読んでいます。
これまであんまり読んでこなかったんですけど、
読んでみると糧になりますね。
しばらくこの読書を続けてレベルアップしたい。

映画はあいかわらず「Stranger Things」を観終えました。
やっとおわった!ながかった!
さいごの「Keep the door open 3 inches」は感動しましたね。
ネバーエンディング・ストーリーのデュエットはクソ笑った。
次は「リビングデッド」を観ることにしました!
英語は相変わらず聴き取れないけど、こっちもレベルアップできるといいな~。

それでは次は3月。
私は年単位よりは年度単位で考えるので、
さいごの月っていう感覚です。
いい小説書いてフィニッシュできるよう、がんばります。

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