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【発達障害のトリセツ】武器としてのファッション(5):生き残るために、そして豊かな人生を手に入れるために

「武器としてのファッション」の第5日目は、成功のための3つ目のポイント、「時計と靴」について取り上げます。5日間読んでくださった方は、本当にありがとうございます。

全5回にわたって、日ごろ何気なくタンスや下駄箱から取り出して身に付けている服や靴、小物などの「ファッション」について、コロナ時代に生き残っていくための「武器」として活用してほしいと考え、その活用法をお伝えしました。

これまでなら17:00に仕事が終わったら、身なりのことなど深く考えずに、友だちと街に繰り出してグラス片手に盛り上がればそれで幸せでした。

しかし、世界がほぼ180度変わってしまったので、自分で必死に生き残りの方策を探さなければなくなってしまいました。

そんな社会で、自分という存在を相手に売り込み、ビジネスにつなげていくにはどうすればいいのでしょうか。

今週のエントリー第5回目の今日は、今までの総まとめとして「ファッションを武器にして生き延びるための考え方」について、解説していきます。

さあ、一緒に考えていきましょう。

古い自分をファッションでバージョンアップする

2020年、自分のことは自分で守らなければならない時代が、突然到来しました。どんなにいい会社も偏差値の高い学校も、己の組織自身を守ることに精一杯で、わたしたちを守る余裕などありません。

しかし、何も準備ができていないところで目に見えない「ウィルス」という敵を相手にしながら、どうやってこの先行きていくのか。平均的な日本人のなかで、「自分」という商品の価値を上げるにはどうすればいいのか。

それが、今回紹介した「ファッションを武器として活用する」という考え方なのです。

ファッションは相手の心をつかむツール

では、なぜ「ファション」が自分の価値を上げてくれるのか。それは、人間が今も昔も見た目に左右される生き物だからです。

また、人間は最初に合った時のイメージをずっと持ち続けるもの。それにお互いの競争心も加わって、相手がどんな人間なのか見た目から探ろうとします。

もしこの時点で「なんだ、たいしたことないやつだな」と思われてしまえば、ビジネスやプライベートにおいてずっと一段下に見られ続けることになります。

いまさらトライ&エラーを繰り返している時間はないので、一発でそれなりの人物だと思わせることが必要。そのための「整髪」「定番服」「靴」「時計」であるのです。

普通の日本人に余裕がないからこそ自己主張が生きる

今の日本人を見ていると、高齢者をはじめ大人から子供まで、身に付けるものに対してあまりにも無頓着に見えます。いや、無頓着というより生活でそれどころではないといったところでしょうか。

平成の失われた30年間で給与が上がらなかったことや、無理やりの消費増税で日本の中間層がすっかり消費力を失ってしまったことが大きいでしょう。服に意識を向ける心や財布の余裕がなくなっているのです。

生活に疲れているとそれがそのまま服装にも反映されてしまいます。服装は心の鏡なのです。しかし、生活がままならない今だからこそ、ファッションで気持ちを上げると同時に、誰でもない自分の個性を発信していくことが、自分の存在価値を高めることにつながるのです。

毎朝自分の表情と身なりのチェックをしよう

こうしたファッションアイテムに加えて、自分の表情をいつも明るくすることが、運や人を引き寄せる大事なポイントであると、自分の経験から感じています。

俳優さんの表情などを見ていると、常に口角が上がっていてとても幸せそうな笑顔を作っています。こうした笑顔の効果は絶大で、時と場合にはよるものの、ビジネスやプライベートで場の潤滑油としていい雰囲気を醸し出すことができます。

「引き寄せの法則」というものがあるとするならば、思ったときに思い通りの笑顔をつくれることでしょう。そのために、毎朝出かける前には必ず姿見や手鏡で自分の身なりや笑顔のチェックをするようにしましょう。

しっかりとした身なりと笑顔で他人からの信頼を勝ち取ろう

今回のエントリーでは、今週5回分の投稿のまとめとして、自分を売り込む武器としてのファッションと、相乗効果を創り出す笑顔の大切さについてお伝えしました。

「笑顔を作る」というと、なにか作為的なものを感じて拒否反応を示す人もいますが、「女は度胸、男は愛嬌」というのが今の時代の流れなんだと思います。

さあ、身だしなみを一通り整えたら、外に出ましょう。十分な対策を取っていれば、一日中家にこもっていなくても大丈夫。

むしろこんなときだからこそ、日頃忙しくて会えない人に会って、交流を深めておくことが、やがて世の中が落ち着いたときに、あなた自身を助けてくれるつながりになってくれるでしょう。

それでは、また。
Fake It Until You Make It.

編集後記

この一連のエントリーを始める前に、借金玉さんがお書きになった「発達障害サバイバルガイド」を読みました。

前著に続いて発達障害当事者としての様々な経験を元にした「健常者中心の社会でなんとかやっていくコツ」が詰め込まれた本です。

著者の借金玉さんは、不動産の営業担当をしつつ執筆活動を行っている、現役の(?)発達障害者です。

社会人になったあとで早稲田大学に再入学し、金融機関に就職したものの事務処理が苦手で数年で退職。起業家として再出発するも失敗して借金をかかえるなど、波乱万丈の人生経験をお持ちです。

社会生活を営みながら、失敗に次ぐ失敗のなかから編み出した生活の知恵は、私たち発達障害者なら必ず役に立つアドバイスが満載です。

他の発達障害本と一番違うところは、「医学的解説」や「精神論」ではなく「食っていくための生活術」が網羅されている点です。

この本を読んだことで、長い間心のなかでくすぶっていた「発達障害者のような社会的弱者が身につけるべき武器」について書くきっかけになりました。

ぜひ、読んでみてください。

目次
はじめに 食っていくための「生活術」
1 生活環境 サバイバルに絶対必須の設備ハック
2 お金 貧困と借金から学んだマネーハック
3 習慣 くりかえしが苦手な僕らの365日ハック
4 在宅ワーク だらだらに勝つ自宅作業ハック
5 服 おしゃれとか以前の身だしなみハック
6 食事 ずぼら完全対応版自炊ハック
7 休息 生き延びるための休日ハック
8 うつ 不安とともに生きる再起ハック
おわりに 本当のあなたを「ハックするな」
借金玉「愛用品」リスト


関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。