見出し画像

キングメーカー? 自民党 二階幹事長の印象。

「自民党の二階俊博幹事長(81)の通算在職日数が7日、1497日となり、政治の師・田中角栄元首相と並んで歴代最長となった」とのことです。

自民党を仕切る幹事長は、場合によっては総理大臣以上の権力を持ってるかも。
私は、平場(ひらば)でお見かけしたことが一度、あります。
ある法案の下準備で、民主党と自民党の議員が「とりあえず、意見を出しあいましょうね~」くらいの軽い会議に、お出ましになりました(笑)。

会議自体は2回目?くらいで、自民党側の議員さんは関西が地元の気さくなオジサン。民主党側は一期生が多くて、つまり重要な法案ではなかった、ということですが、二階さんが肩入れしてる内容でした。

1回目の会議で、先方とこちらの意見にギャップがあり、自民党側は「この内容でぜひ」と言い、民主党は「その法案を通すのは、”今”じゃない、のでは。主旨も含めて再考し、時期を待った方がいいでしょう」と主張。
与党で人数が多いですから、そういう結論になるかな、という流れでした。

そしたら、次の回に二階さんのご登場となり(笑)。
自民党側の議員さんは、あたふたオタオタ。こちらも若輩者ばかりで、発言する人も少ない。
民主党の3期目先輩が「二階先生に、このような平場に来ていただき恐縮です」と言いながら、前回の会議内容を説明しました。

そして結果的には、二階さんの要望する方向で話がまとまった記憶があります。
自民党側のオジサンが、先輩に「まあまあ、細かいこと(時期尚早とか主旨が違うとか)は言わずにね、穏便にね」と、一生懸命にまとめようとしていて、こういう場面で「与野党の貸し借り」ができるのかなあ、とぼんやり考えていました。

私は自民党内の力関係をあまり知らないですが、それでも二階さんが重鎮ということは知ってましたから「この人が…」と、ちらちら見てました。
他の議員は、引いてました(^^;。

当時の自民党は勢いがないし、二階さんも野党転落で、ヒマだったかも? 
落選議員も多いせいで派閥の勢力図も変わってたはずですし、70代になった二階さんのピークも、過ぎたと思われても仕方ない時期です。

とはいえ、小柄ながら、もしにらまれたら怖そうだったし、THE 政治家 とはこういう方なのか、とも思いました。

私見ですが、「大政治家」のカリスマ性、オーラは、そう思う周囲が形作るのかも。
本人の信念や迫力、胆力、「困った時に頼れる」ことは当然に必要ですが、その人を担ぎ上げる周囲があってこそ、大きくなっていくんでしょう。

実力「以上」を発揮するのは、政治家に限らず、カリスマ性がある人(経営者とか)は、同じ構図かも。

「人」がいてこそ、大きな結果を出せるのだ、と改めて感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?