シティVSアストンヴィラ 5レーンっぽい守備を決行するも玉砕のヴィラ

・スタメン

シティはエデルソンが3試合の出場停止から復帰し、怪我人も徐々に戻り始めており、ここから巻き返せるかどうかの戦い。
一方ヴィラは、この冬加入のドリンクウォーターが即スタメン、試合勘がどれだけ戻ってるか気になるところです。
またここ最近ヴィラは3バックが上手くはまっておりこの試合でも3バックを採用してきました。

・シティ守備

アストンヴィラの後ろ3枚に対して、シティは前線の3枚をそのままぶつける形で対応します。

中盤が数的不利になりそうなときは、上手くコースを切って対応し、それ以外はロドリも前に出て消しに行きます。
後ろはボールと逆のSB(サイドバック)が最終ラインに降りてなんとか数的有利をキープしますが、時には数的同数になる時もありました。

シティのCBは前に出て潰しに行くことはしないので、ロドリの横にグリーリッシュが降りてくれば比較的フリーになれそうでした。しかし、シティの前線のプレスが速いので、後ろからいいボールが来ることはあまりなかったです。3バックが逆にシステムが噛み合ってしまい、窒息する原因の一つでした。

【5レーンの守備】

この試合シティはカンセロを偽SBに配置し、逆はメンディに横幅を取らせ、本来CF(センターフォワード)のジェズスを中に配置します。

それに対してアストンヴィラの守備はこの試合のテーマでもある、5レーンの守備を採用してきました。(確証はないですが恐らくそう思います。)

5レーンの守備はコンテのインテルとかユーロの時のイタリア代表とかがやっていて、恐らくコンテが最初にやり始めたのではないかと思います。
5レーン守備は攻撃のときの5レーンと同じように選手を配置して、自分のレーンに入ってきた選手を掴みに行く戦い方で、基本横の移動はないのでわかりやすさはあると思います。

ただ、5レーン守備を行うのにあたってポイントが何点かあります。

・ある程度相手を自陣に引き込まないと走る距離が長くなる
・CBが勇気を出して前に潰しに行くこと
・同じレーン内での縦のマークの受け渡し
・レーン間を移動してののカバー

これらを上手く行わないと機能しなくなってしまい、実際にまずかった場面を抽出していきたいと思います。

・1点目WBつり出される


まずシティの1点目は、マフレズのドリブル突破から生まれますが、そのきっかけを作ったのは低い位置にいたカンセロに対してWBが前にプレスに行ったことで、マフレズがフリーなってしまったことです。
また、ドリンクウォーターがその後カバーに入りますが、左利きのマフレズに対して、あっさり左側に抜かれたのは痛恨でまずい守備でした。

大外のレーンは1人しかいないため、行くところと行かないところを見極めないと後ろが厳しくなります。この試合は大外のレーンの低い位置を誰が行くか曖昧でした。

・2点目CBが前に出れず

ドリンクウォーターが赤丸のアグエロをマークしろと手で指示を出しています。
このとき、中のシルバをドリンクウォーターが消せてるので、数的同数にはならないしハーフスペースの選手はCBが潰しに行くべきです。
ここでアグエロに通され、サイドを突破され、1度はボールを奪いますが、またもやドリンクウォーターのミスからマフレズに決められてしまいます。

ハーフスペースにおいて、中盤が前に出た時に、それに連動してCBも前に出ないと潰せません。この試合はそこのスペースを使われがちでした。

・レーン間の移動

これはシティのうまさではありますが、シティの選手はレーン間を移動してポジションを入れ替えながらボールを動かしていたので、横にスライドしない弱点をうまく突かれていました。

・レーン間を移動してのカバー

3点目と4点目がまさにこれが原因で生まれたもので、ハーフスペースにプレスに行く中盤の背後を使われた時に、CBが前に出れないときは、センターレーンを担当しているドリンクウォーターがカバーに行くべきでしたが、そこが遅れてそれぞれアグエロとデ・ブライネに使われてしまいました。

上の写真は赤矢印の選手がドリンクウォーターでアグエロのカバーが遅れてる場面、後ろが余ってるのでCBが出るのもありですが、黄色丸のスペースが空いてしまいます。

アグエロよりどちらかというとデ・ブライネの方がレーン間の動きが多くて、4点目のクロスもまさにこの流れで、またもやドリンクウォーターのカバーが遅れた形になりました。

3点目、4点目が入ったとは試合も壊れ始めて、好き勝手プレスに行く選手が出始めて、空いたスペースを自由に使われて、5点目、6点目という形になり結果的に大差での決着になりました。

【雑感】

シティのすごいところは5レーンに満遍なく選手を置くだけでなく、相手の出方によってレーンに立つ選手を変えてくることが出来ることです。
カンセロが大外をとるのと、マフレズが大外をとるのとでは対応の仕方を変えなければいけません。
選手の出し入れがスムーズに行えるので、付け焼き刃で守備も5レーンを意識させれば対応できるというわけではなく、過密日程のプレミアではそこを詰める余裕はなかったのかなと思います。
ただ今後中堅チームがポジショナルプレーに対応するときに、引きこもって狭くする以外の方法もあるのではないのかなと思える試合ではあったと思います。

個人で言えばヴィラのグリーリッシュは試合中、恐らく自分の判断で中盤に下がって、空きがちな中盤のスペースを埋めていたのはさすがで、やはりサッカー知能は高いのかなと思いました。

後はやっぱりシティは怪我人が戻ってベストメンバーを組めるようになってくると、流石の強さだなと思います。
戦術のレベルも高いんですが、1人1人の局面の判断とプレーの正確さが異常です。厳しそうな局面でも、無理ができる選手がほとんどなので、戦術的にやられそうな場面でも回避することができるので、対応するのは非常にしんどいと思います。

この試合は大差がついてしまいましたが、ヴィラの作戦としては面白かったかなと思います。今後もシティの戦術を封じる様々な戦い方があると思いますが、これはこれで面白いと思ったのでレビューを書きました。

#シティ
#プレミアリーグ
#アストンヴィラ
#5レーン


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海外サッカーほぼ毎日見ます。もちろんJリーグもみます。とにかくサッカーをもっと知って勉強したいので、面白いチームと面白い試合は必ずチェックします。フットボリスタ毎月購読してます。バルサファン歴15年くらいで、後はにわかグーナーです。多分レビューはあんまりしません笑
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