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AIに仕事を奪われる?それとも新しいチャンス?—未来を見据えた考察|『AI失業 生成AIは私たちの仕事をうばうのか?』を読んだ感想

AI失業についての本を読みました。AIが人間の世界を侵食して人の職業を奪ってしまうという話です。昔からITが仕事を奪われていましたが最近はAIがと具体的に言うようになりましたね。実際にAIを使うと、本物の人らしく受け答えもしますし、回答も的確だったりします。

さて、実際のところは、どんな職業が奪われてしまうのか。読んでいくうちに興味深いことが述べられていましたので本書をご紹介したいと思います。

今後のAIがどのように浸透していくかを見るには参考になる一冊だと思います。


AIによる代読~つかみから本物の人みたい~

オーディブルは、朗読者や声優、俳優さんが読まれることが多いです。まれにご本人さんによる朗読もあって、読んでくれることは、非常に助かります。そして、印象深さも読み手しだいなところもあります。

しかし、本書『AI失業 生成AIは私たちの仕事をうばうのか?』はAIによって代読されているのです。AIというかデジタルボイスですけども。この辺からしてかなりの割合の職業が今後脅かされていくのかなと思います。

朗読者もAIによって奪われるお仕事の一つのようです。

クラウドになったとたんにAIの可能性は限界突破してしまったようだ

クラウド技術は一般的になりました。昔はクラウドをめぐっていろいろあったかと思います。クラウドは魅力だけど、大事なデータを誰がどんな状態で管理されているかわからないので、サーバーに預けるなど危険すぎる。のような考えです。そんな風潮は10年くらいまでは一般的でした。

しかし、昨今になってクラウドを利用することは当たり前になりました。さらに、自分の手元に置いておくより、常に最新のセキュリティが付与されているクラウドの方が安全という考えに代わってきていると思います。

AI等のアプリケーションも、クラウドに置かれることが多くなりました。この時点で限界突破が約束されてしまったのです。個々のコンピュータでは、限界があるものの、クラウド空間のマシンパワーは際限を知りません。お金さえ払えば即座に使える環境が身近になってしまったので、AIの進化は止めることはできないのです。(しかも、瞬間的に使うのなら結構お手頃価格)

シンギュラリティはすでに部分的には来ている

シンギュラリティとは、コンピュータが人知を超えるポイントです。特に最近はAI技術の発展が目覚ましいので、いつか来る?それはいつか?などの議論が絶えません。AIは危険だということで、歯止めをかけるべきという人も一定数います。

しかし、シンギュラリティは既に起きているというのが本書の考え方です。全体では起きてはいないものの、部分的には起きているようです。例えば囲碁の世界では、人は2016年に一世を風靡したアルファゴーにはどうがんばっても勝てなくなりました。

囲碁の世界ではシンギュラリティは起きてしまったと言えます。しかし、囲碁の世界で勝負している人たちの職業が奪われるかといったら奪われていません。機械VS人では確かに歯が立たないのかもしれませんが、人のカテゴリーの中の戦いは今でも熱狂しています。

どうやら、人間界最強を競うようなスポーツや勝負事の世界では、AIが直接その仕事を奪うことはなさそうですね。

ただ努力は怠れません。人は囲碁で勝てなくなっても人レベルの進化はかなり進みました。というのも、囲碁の膨大なデータ蓄積は、人のよき練習相手となり、より強い人を作るのです。

たとえば、藤井聡太さんは将棋で有名です。藤井聡太さんの練習相手はAIを搭載した将棋アプリであることをご存じでしょうか。藤井聡太さんの天性の力量もありますが、さらに高めているのはAI技術だったりするのです。

人カテゴリーの競争事には人は必要とされますが、AIを使ったトレーニングは必須となってきそうです。

言語生成AIは理解していなく推定している

言語生成AIについては、確率的に予測していくしくみというのは驚きでした。実は何しゃべっているのかさっぱりわからないというのが、AIからしたら本当のところのようです。

兆を超える膨大なデータから、この言葉の次はどの言葉来る確率が高いか、で文脈を生成しているのです。それがおかれた状況とかタイミングとか、ありとあらゆるパラメータによって変化します。

人の考えていることも、実はその連続のようなのです。言語生成AIを作るときに、人の脳細胞を参考にニューロンネットワークなるものを作りました。人と同じような発想で、機械においても実現させたのです。だとすると、文書を作るという行為については、もはやAIにはかなわないのかもしれません。ここでもシンギュラリティが起きている可能性は高いです。

人の文章がすべて機械に置き換わるかは現時点ではまだよくわかりません。ただ、文章を作るなら積極的に利用しても良いかもとは思います。積極的に使って文章をより洗練することは可能だからです。

ちなみに、人の書いた文章の方が自分は好きです。AIは間違わないので逆に気持ち悪いというか。
あと、言い回しは機械独特なところがあり、個性を出させてもやはりそこは械独特の個性になり、それよりも生身の人が書いたものがいいなと思ったりします。

第四次産業革命はブルーワーカーの仕事も奪う

AIの進歩は仕事を奪われる。これはここ10年ずっと言われてきていることです。ですが同じ状況は過去にも起きています。昔の衣類は手縫いだったりしましたが、それが現代では、ほとんどを機械が作るようになりました。これは第一次産業革命でした。

AIが仕事を奪うというのは、産業革命の一つなのかもしれません。先ほどの衣類を機械が作るとき、服飾職人が大きく数を減らしました。
第二次産業革命にある自動車の大頭は、それまで馬車に関する人たちの職を奪いました。第三次革命ともいえるIT革命時代には、人が手作業で行ってきたものはどんどんコンピュータに代替されて来ています。

しかし、第三次産業革命までは、職を失った人たちは一時的に失業状態になりますが、しばらくして他の産業に移っていきました。これを労働移動というのですが、労働移動がある限りは職にあぶれるということはマクロ的にはなかったのです。

具体的には、ホワイトカラーの仕事なら、別の他の人手の足りてないホワイトカラーの仕事やブルーカラーの仕事への転職などです。

しかし、第四次産業革命をAI革命とすると、これは今までの産業革命とは違うと本書で言っています。第四次産業革命は、ブルーワーカーの職まで奪っていくからです。ドローンで配達するとか、無人運転タクシーとか、建設現場ではロボットが作業したり、危険な作業ならロボっトでできたりと、どんどん変わっていきます。

産業革命のサイクルは加速し、主導した国が世界の覇権をとる

産業革命は100年ごと起きると言われています。

1800年ごろに第一次産業革命がおこりました。このころは被服系の軽作業が機械化し蒸気機関が生まれました。イギリスが覇権をとりました。

次に1900年代初めに第二次産業革命がおこり重工業の機械化が起こりました。自動車の登場もこのころです。今度はアメリカが覇権をとりました。そして、1970年代から第三次産業革命で、コンピュータによる工業のロボット化が始まりました。こちらはアメリカもですが、日本がある意味覇権をとったといっていいでしょう。以下は新版の本です。『ジャパンアズナンバーワン』というタイトルは何冗談言っているの?と思わず突っ込みたくなります。出版された2004年は、まだ日本が称えられていたのでした。。

そして、現代が第4次産業革命です。AIの導入が2010年ごろからスタートしています。今のところアメリカが覇権を握り続けているようです。

革命のスピードは速まっているといえそうです。

つまり、こう言えそうです
1800年代初め 第一次産業革命(100年継続) 覇者=イギリス
1900年代初め 第二次産業革命(70年継続) 覇者=アメリカ
1970年代   第三次産業革命(40年継続) 覇者=日本
2010年代   第四次産業革命(  ?年継続)覇者=アメリカ

2010年から始まった第四次産業革命は、40年は続かず20年~30年と予測ができます。つまり2030年~2040年には新しい革命がはじまり次の覇者はどこになるのか?といったところでしょうか。日本に果たしてチャンスは来るのでしょうか。

生成AIから汎用AIへ|人型ロボットが人を助ける時代になるのか

世の中は以前よりも豊かになってきています。人口ピラミッドで日本は釣鐘型だからやばいとよく言われています。では世界はどうかというと、日本以外の先進国もはやり釣り型です。

キレイなピラミッドは発展途上国です。あえて先進国と発展途上国という昔の言葉で言いましたけど、昔の発展途上国は今では新興国となり、先進国に肩を並べているくらいです。

そういう国々でもそうなった状態から釣鐘型への人口ピラミッドにシフトしていっているのです。つまりは、国が発展すると、人々はもっと人生を楽しむようになり、子育ても必要最低限で良いと考え少子化になるのだと思います。

しかし、若い世代が高齢者世代を支える構図は不変です。少人数で高齢者を支えることになるので行き詰まります。ただそこへ汎用AIが登場してくると状況は一遍します。

今は文書生成AIや画像生成AIと一部特化した分野しか陣地を超越したことしかできないのですが、2030年以降はオールインワンでこなせる汎用AIがやってくると言われています。

以下はそんなAIロボットと一緒に暮らすロマンスアニメなのです。きっと家事ロボミーナやスーパーミーナはやってくると信じています。

そうなると、今度はそれを知能としたロボットが登場してもおかしくありません。そうなると、老後を支える人は、若い世代+AIロボットとなってもおかしくない未来がやってきそうです。

本書は、そんな視点もおもしろく、可能性は大いにあると思いました。

AIは人の仕事を奪うかもしれませんが、増えて高齢化に拍車のかかる世界の救世主になるのかもしれません。

#3行日記 :『コンピュータ』という職業があったのか!

コンピュータが導入されてくる第二次産業革命では、コンピュータという職業が無くなったようです。「え?コンピュータは今まさにあるじゃん!職業?ちょっと違和感だぞ!」と思われるかもですが、昔は計算する人(計算士)という職業があり、それをコンピュータと呼んでいたようです。

PCの登場でコンピュータが出たかと思ってたら、どうやら、コンピュータと職業の人たちの職業を機械が奪い、その機械は奪われた職業と同じ名前『コンピュータ』を名乗りだしたというのが真相のようです。なかなか鬼畜なことをしてくれたわけですねw

#1年前 :コストコに行って安く良いタイヤに交換をしてきたみたいです

コストコでタイヤ交換をしてきました。コストコはタイヤ交換が素晴らしく安いです。たしか、ディーラーで購入するよりも実質40%オフでした。しかもミシュランタイヤで品質は上場です。

40%オフですよ!でかいと思いませんか?タイヤ交換だと1本1万円はするでしょう。1本1万円は軽自動車の最安値でしょう。今どきのSUVは悪路も楽々運転も余裕がある一方で、でっかいタイヤがついています。

でっかいタイヤは高いのです。もしかしたら、1本3万円くらいするかもですね。そうすると工賃を追加すると13万円はするかもしれません。その40%おふなら、5万円以上安くタイヤ交換ができてしまうのです!

ということで、おすすめのコストコを紹介した記事でした。

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