これであなたも意識高い系スタートアップ!!

経済産業省主催のベンチャーサミットに行ってきたので忘れないうちに用語をまとめてみます。すべて主観で書いてますので、大幅に間違っている個所とか多々あります。

■ベンチャー
世の中にないサービスや商品を作るために、会社を作って新規事業を立ち上げること。

■スタートアップ
ベンチャーの要素を持つが、どちらかというと計画的に出資を受けて、作った会社を売却して売却益を得ることを目指して起業すること。

■ユニコーン
非上場の企業で会社の事業が成長期にありつつ上場してもおかしくない能力のあるベンチャー企業

■シード
上場や企業売却を目指して起業したばかりのベンチャー企業、または起業を目指している起業家。
事業立上段階。お金がないのでガレージで6800のAppleを作っている状況。

■ファンド
投資家からお金を集めて出資を行うための投資組合。ファンドは出資した会社が株式公開した際の上場益や企業売却を行ったときの売却益を利益としている。
ファンドの考え方として10社に投資しても1社だけ上場すれば全然利益がでるからいっぱい投資するよー的な考えでやっている。

■エンジェル
投資家の事。俗にいうエンジェルとは超大金持ちで一人で数億単位の余剰資金を持ち、若い起業家を育てようという志がある。エンジェルも若いころはベンチャー起業家で自分も出資してもらったから若い人に恩返しする趣旨で出資されている方が多い。

■VC
ベンチャーキャピタル。前述のファンドを運用して起業家へのアドバイスやコンサルティングを行う事で、出資先がより上場しやすい環境を作り、上場益を効率よく獲得する企業。

■M&A
企業買収。売る人がいれば買う人もいる。会社という無形の組織を買いたい企業がある。それは売り上げを伸ばしたい上場企業が買いたいのだ。上場企業で赤字の会社は企業を買収することで連結子会社化することができ、帳簿上の売り上げを増やすことができる。赤字の上場企業はとにかく売り上げの為にM&Aをしたいと考えている。
でもそんな会社にM&Aされることほど地獄はない。親会社の社長の給料以上は給料は取れないし、親会社が赤字だから社長もカツカツの給料しかもらってない。ジョブズが$1しかもらってないのに、子会社の社長がそれ以上の給料もらえる?

■IPO
上場すること。今では上場しなくても大手企業にM&Aすればよいこともあり、上場するには上場基準という厳しいハードルがあるため、IPOを目指さないスタートアップも出てきている。

■テック系
技術主導の新規事業を展開している会社またはそれらのサービス。
アプリやシステム、クラウドなどを組み合わせて技術力が無ければサービスを構築できない会社の事。

■シードマネー
出資金、一番最初にお金を出した金額。資本金。

■シリーズA
起業したあとに事業の成長性が見込めているが拡大するにはさらなる設備投資や人材確保が必要になり、次のステージに行くために資金調達をすること。2回目の資金調達。数千万円規模。
シリーズCまで存在する。シリーズA=数千万、シリーズB=1億円~10億円、シリーズC=上場前の最終局面で株を買い取る状況。WeWorkを買ったSoftbankみたいな状態。
ただ、シリーズA→シリーズCへ向かって売り抜ける投資家もいるため、WeWorkはとにかくリスクを回避するためにシリーズAで出資した人はシリーズBへリスクを回して売り抜ける。

■スケール
事業拡大。サービスや商品が徐々に人々に知れ渡って、サーバー1台じゃ負荷が高くて回り切れない状態。サーバーを2台や3台追加したいという状況をスケールしているという。

■ビジネスコンテスト
自治体や大企業、銀行系証券会社、ファンドなどが有望な人材やシードなどを探すためにコンテストを開催する。

■イグジット
スタートアップの最終目的。IPOまたはM&Aされて株を売却し売却益を得ること。イグジットすることで創業者は数十億円のマネーを手に入れることができる。そしてエンジェルとなる。

■エコシステム
スタートアップは独りではIPOすることができない、IPOするためにはエンジェルがいてファンドがあって出資してもらって事業を大きくしていく。そのような持ちつ持たれつつの関係をエコシステムという。

■ローンチ
新しいサービスを始めること。サービスとはインターネット上のウェブサイトやアプリでの展開などを示す。最近はすべてスマホの中で完結できるようになっており、空いているタクシーの配車をして空き時間を埋めるという事も「サービス」と呼ばれる。

■ファブリケーション
3DプリンターやXYプロッタ、基板実装機など個人ではとてもじゃないが買えない高価な機材を時間単位で安価に利用させてくれる共有スペースの事。

■コワーキングスペース
時間単位で席や会議室を利用できる仕事専用の空間。喫茶店とは違い、コーヒーは出ないが、WiFiも使い放題だし会議用のディスプレイやプロジェクターも使える。月額単位や時間単位での利用が可能。提携先があり日本全国で同一料金で使えるところもある。

■シェアオフィス
コワーキングとは若干意味合いが変わってくるがほとんど同じ。どちらかというと月額利用の方が主で複数人で一つのフロアをシェアする感じ。

■グローバル
世界中に拠点があること。例えば「グローバルに展開」というのは海外に拠点があること。シンガポールとベトナムに店舗があるだけでも「グローバルに展開」と言える。

■アーリーアダプター
新しいものに飛びつく人種。スタートアップ企業にとってこれらの方々は大事にしなければならない存在。世の中には知られていないが、自分だけが知っているぞという承認欲求を元に新しいものに食いついてブログやYouTubeで紹介してくれる。
アーリーアダプターが紹介するものは悉く売れないというジンクスもある。

■クラファン
クラウドファンディングのこと。不特定多数の人がサービスや商品に共感して少額(500円~10万円)の出資をしてサービス開発を実現する方法。
しかしクラウドファンデングをやる側からしてみると、いつか詐欺で訴えられるんじゃないかと気が気じゃない。

■プロダクト
商品やサービス、特にユーザーに提供するべき製品段階のものを指す。サービスにおいても本番環境の事をプロダクションと言ったりする。

他にもいろいろな聞きなれない用語が出てくるかもしれませんね。
私なんか去年の10月にスタートアップを始めたんですがシードマネーが100万円でシリーズAなんか到底不可能でイグジットとかも全然見えてこない状況の中、とりあえずクラファンでシリーズA集めてサービスをローンチして、最終的にはイグジットしたいなーとか思ってま~す。

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