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庄山由美さんとご先祖様からのお叱り

前回に続き、庄山由美さんが不思議な体験談を寄せて下さいました。西日本某所。旦那さんの御実家で起こったという不思議な出来事とは・・・?


※こちらの怪談話は有料での公開とさせて頂きます
--以下、庄山由美さんからの寄稿より--


 小さいころから不思議な体験をすることが多かった私。「大人になったら、この体質はきっと変わるだろう」と呑気に考えていましたが、結婚しても出産しても相変わらず不思議な体験をすることがしばしば。今回は、私が夫の実家で体験した不思議なできごとをお話ししたいと思います。

 夫の実家は西日本某所にあります。いわゆる「古くからある日本家屋」という佇まいで、夫や夫の家族からは「母屋(おもや)」「離れ(はなれ)」「納屋(なや)」「奥の間(おくのま)」「仏間(ぶつま)」「次の間(つぎのま)」と、都会で育った私には聞いたことも無いような単語がよく出てきました。馴染みのない形の家屋、馴染みのない言葉ではありましたが、嫌な感じは全くせず、むしろそういった環境にわくわくしている自分がいました。

 お話しするできごとは、結婚して初めての年末年始に起きたことです。夫は毎年帰省をしていたため、私はそれにくっついて、一緒に義実家へと向かいました。帰省ラッシュに巻き込まれながら車で移動し、無事に到着。しかしその時、義実家は大掃除の真っ最中。すぐにエプロンを身に着け、慣れない環境で何をしたらいいのかもよく分からず、言われるままに、やれる限りでお掃除のお手伝いをしていました。お手伝い中、なんとなく、仏間が気になってはいたのですが、若かった私は他の掃除で疲れ果ててしまい、また自分たちの荷物を仏間に置かせていただいて寝起きをしていたため、そこを掃除しようとは言い出せないまま時間が過ぎていきました。

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