虹

宮島澄代さんと虹を渡った白猫のルナ

2018年11月20日。以前にも体験談を告白して下さった宮島澄代さんから寄稿を頂戴しました。今回は、宮島さんが飼っていた白猫のルナちゃんにまつわる、不思議ですが心温まるお話です。

宮島さんや娘さんとルナちゃんの間に、どんな不思議な絆があったのでしょうか・・・?

※こちらの怪談話は有料での公開とさせて頂きます
--以下、宮島澄代さんからの寄稿より--

今から4年前、娘が可愛がっていた白猫ルナが亡くなりました。
死ぬ2週間前から黄疸症状が出て、食事も受け付けなくなり、病院に点滴と注射に毎日通いました。苦しそうにうずくまり、ブルーだった目もピンク色だった肉球も黄色に変色していました。

2月の寒い日でした。先生も私達もこの身体に針を打つのもどうかという事になり、とうとう覚悟をしなければならない日がきてしまいました。
ルナは、もう19歳。人間で言えば90歳以上になります。今まで病気になったこともなく元気に過ごしていましたが、静かにその日が来るのをじっと待っているようでした。

その晩のことでした。
娘が慌ててお風呂から出てきてルナが寝ているハウスを見て言いました。

「今、ルナこのハウスから出なかった?」

こんな昏睡状態で立つこともできなくなっているルナがお風呂に行けるわけがありません。私がそばで看ていたので、このハウスから出ていない事は確かです。
すると、娘が

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