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小さな一歩が自分を変える 国際的に活躍するダンサー中込孝規(ごめ)さんに訊く、夢を実現するためのヒント≪メディフィットラボ特別インタビュー≫

将来は何になりたいの? そう大人に聞かれて、すんなりと答えていた子供時代。夢を持つことは当たり前のように思っていました。
しかし、大人になってみると、その頃の夢を実際に叶えている方はほんの一握りのように思います。誰しも夢を持っていたはず、でもその夢を実現させることは簡単ではないことがほとんどです。
 
今回インタビューさせていただいた。中込孝規(通称:ごめ)さんは26歳の時に4年間勤めていた会社を辞めて、単身世界一周の旅に出かけました。
旅の中で、各国1万人以上の子どもたちにダンスを教え、日本に戻られてからも日本とアフリカの子どもたちをダンスでつなぐ「世界とつながるダンス教室」を主催されています。
その活動は世界中でも多く注目され、33歳までの若きリーダーたちで構成される世界経済フォーラム(ダボス会議)によって「グローバルシェイパーズ」のメンバーに選ばれるなど、国際的にも活躍を続けてきました。
 
まさに、世界を股にかけて夢を実現させている中込さん。しかし、旅に出る前は現在の姿は全く想像していなかったそう。
「僕自身が考えすぎて最初の一歩を踏み出せないタイプなんです」と語る彼が次々と夢を実現してきた背景には「小さな一歩」とそこから生まれる「小さな自信」の積み重ねがありました。

中込孝規(なかごめたかのり)
「世界とつながるダンス教室」代表。 日本とアフリカを始め、世界中の子どもたちを「ダンスとインターネット中継」でつなぐ活動をしている。 1988年生まれ。早稲田大学商学部卒。ストリートダンス歴17年。 大学在学中にオールジャパン学生ダンス選手権大会で優勝。 教育系企業ベネッセに4年間勤務した後、「ダンスで世界一周」の夢を叶えるために退職。1年半で18か国57都市をまわり、1万人以上の子どもたちにダンスを教えながら世界一周をした。 「NHK 人生デザイン U-29」「日テレNEWS24」出演や読売新聞連載など、幅広くメディアからも注目を集めている。 2018年、TEDxKyotoにスピーカーとして登壇。 2019年1月、スイスで行われる「世界経済フォーラム年次総会・ダボス会議」に日本人若手リーダーとして参加。 東京と神奈川でダンス教室を運営しながら、日本中世界中で活動している。 2019年8月、平塚ロータリークラブ・文化大賞文化賞を受賞。 2019年11月、日本メンズファッション協会「ベストドレッサー賞・ベストデビュタント賞」授賞式にて、「ベストデビュタント賞」を受賞。 ダンスの解説をしたTikTok動画は、1,100万回再生、148万いいねとなり、世界中の人に見られている。 YouTube「ごめダンスチャンネル」も現在チャンネル登録者3.75万人にのぼる。(2024年8月インタビュー当時)

アフリカの子どもたちといっしょにダンス!?世界とつながるダンス教室を始めるまで

平塚でのダンス教室の様子

ダンスは高校生の頃から始めて、特に大学生の時に熱中していました。大学卒業後は一度企業に就職しましたが、学生の頃に思い描いていた「世界一周」という夢がどうしてもあきらめきれず、4年間勤めた会社を辞めてダンスをしながら世界を2年弱ほど回っていました。その後、日本に戻ってからは日本と海外の子供達を中継でつなぐダンス教室をはじめ、現在は自分の拠点を持ちながら活動をより深めていきたいと思い、神奈川県の平塚でダンス教室を始めて今8年目になります。

臆病な自分だからこそ、踏み出した一歩が自信につながる

楽しそうな子供達

元々、僕自身が考えすぎて最初の一歩を踏み出せないタイプでなんです。学生の頃も、留学にいきたい! と思いつつ英語ができないから諦めようとか。事業を始めたい! と言いつつ、失敗したらどうしようとチャレンジすることを躊躇してしまうなど、挑戦できないことが多くありました。世界一周も憧れてはいるものの、社会人になってからも挑戦できないままでした。
そんな中で、たまたま子供たちにボランティアでダンスを教える機会がありました。それが素直にとても楽しかったんです。目の前の子供達が喜んでくれて、自分の好きなダンスができて、自分自身もすごく楽しくて、嬉しくて。これを自分でもやりたいと思い、それからは自ら企画して週末にダンスを教えるようになりました。すると自然と周りのみんなが喜んで手助けしてくれたんです。「何かをやりたい」と自分から発信し行動すれば、それに共感してくれる方がいれば力を貸してくれる。そこから夢を実現できる具体的な道が見えてくる。「自分にもできるかもしれない」とこの経験が自信につながり、最終的に世界一周へ旅立つことができました。

とにかく進む!ではなく、できることから始めてみる

ケニアでのダンスワークショップ(世界とつながるダンス教室HPより)

26歳の時世界一周の旅に出ましたが、そのときが初めての海外一人旅でした。
入国するたびに「いざとなったらこれで帰れる」とその国から日本に帰る航空券調べるようにしていましたね(笑)。体調不良になるリスクもあるし、挑戦する中でもできる限りのリスクヘッジは考えて自分を安心させながら少しずつでも確実に進むようにしていました。
ダンスを教える先も、最初は英語が全くできなかったので海外の小学校の教育支援をするような日本の団体に連絡するところから始めました。そうしていくうちに途中から色々な方が活動を知ってくれて、そこから声かけてくれて。色々な連鎖があり、活動も進んでいきました。仲良くなった方とストリートでダンスをしていたら、それを見ていた方が次のダンスができる場所を紹介してくれたこともありましたね。今できることを少しずつでも積み重ねていったら結果的に自分が想像していた以上活動が深まっていきました。

ダンス教室はやりたくない!と思っていた自分の夢が変わった大きな出会い

もともと世界に出た時はダンス教室なんてやりたくないって思っていたんです。当初は野心メラメラ、ギラギラというか(笑)。なにか、自分にしかできないことをしたい! とか、世の中を変えるようなことをしたい! と思っていて。当時の自分はダンス教室なんて、ダンスができる人なら誰でもできるものだと思っていました。(今は違う考えですが)
自分で事業を行うことにも憧れがあり、この旅はこれからやる事業のための芽を目見つける旅でもあると思い、旅の中で色々な起業家の人にも話を聞きに行きました。
そんな中、タンザニアでアフリカ全体でビジネスをされている日本人の方にお世話になることがありました。その方自身、何百億単位で事業をされていて、海外でビジネスを成功させている方として、旅に出る前から憧れを抱いていました。お会いする前は、それこそビジネスに対してメラメラ、ギラギラな方を想像していたのですが、実際会ってみたらとても腰の低い、柔らかい印象の方でした。ご自分のチームの人を家族のように思っていて、日本人社員やインタ―ン、現地のパートナーなど、チームメンバーと共に楽しそうに仕事をしている姿がとても印象的でした。それを見て、とてもかっこいいなと思ったんです。
旅に出た当初は大きなことをやるとか、人に認められるとか、何か「すごいことをやってやる!」と漠然とした思いが強くありましたが「好きなことを好きな人たちとやる」これが自分のやりたいことだ! と自分の中で大きく考えが変わった出会いでした。
各地をダンスして回っていて、子供達がダンスを通して変化する場面や、自信を持っていく姿を見て毎回泣きそうになるぐらい感動する気持ちを大切に、メインの仕事になるかわからないけれど、ダンスとは人生を通して関わり続けたいと素直に思うようになりました。

誰でも、ダンスを通して自信を持てる

ダンスを通して自分のこと好きになるとか、自信持てるとか、既に持っている自分のよさに気づけるとか。そんなきっかけづくりをしたいなと思い日本に帰ってからダンス教室を始めました。
僕自身、ダンスが自信を持つ大きなきっかけになりました。大学生の頃はコンテストに出て、優勝したこともありましたが、競争の世界だと誰よりうまいとか、他者と比較する目線でしか見られなくて息苦しいこともありました。でも世界でダンスをしていると、誰が一番ではなくて、みんなかっこいいんです。二、三歳ぐらいの赤ちゃんも、自分と同世代の若者も、おじいちゃん、おばあちゃんも。みんなのダンスがそれぞれかっこよくて素敵。そのなかで僕も踊ったら、みんなが盛り上がってくれたり、いいねって言ってくれたり。誰よりもすごいとか、こうしなきゃいけないとかではなくて、そもそも一人一人に価値があるのだと、ダンスを通して気付くことができました。ダンスで自分が変わったからこそ、子どもたちも同じ体験してほしいなと思っています。

夢を実現させるための小さな一歩が自信を生み、それがまた次の一歩に進んでいく。
自分は自分。それ自体にに自信を持って進んでいくことが夢を実現させるために大切なことなのかもしれません。

ごめさんに実際にお会いできるイベント開催!

2024年9月15日(日)に開催される 
メディフィットラボ主催 あそびのひろば「こどもパーク2024」こどもの未来を考える日曜日 にて中込さんによる
ダンスワークショップ&トークショーを開催することとなりました!

*ダンスワークショップは満員御礼で締切となりました!

トークショー申し込みはこちら↓

こんな方におすすめ
・ 自身のキャリアについて考えたい
・ チャレンジしたいがなかなか一歩が踏み出せない
・ 世界を舞台に生きていきたい
・ 自分の「好き」を仕事にしたい
・ ダンスについて知りたい
・ 自分らしさについて悩んでいる


など、ご自身のこれからについて考えている学生さんも、お子さんの将来について考えている親御さんも大歓迎です。
ぜひKDDI維新ホールにて皆様もお越しをお待ちしております。

子どもパーク詳細



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