見出し画像

水に濡れるのは嫌なこと?

このところ4年ぶりという言葉をよく耳にします。
一昨日、地区の夏祭り、昨日は町の水祭りでした。
どちらも4年ぶりとのこと。
 
コロナって2020年から2023年までの約3年間じゃなかったっけ?と思ったのですが、
最後の祭りが2019年で、その間、3年間中止で、今年2023年に行われるから「4年ぶり」らしい。
 
オリンピック1回分、
大学生なら入学から卒業までと自分の人生に当てはめても長い期間です。
コロナで学生生活が楽しめなくてかわいそうだなぁと自分の学生生活の頃と比べて思っていたこともありました。
 しかし、ある時、
「私たちは、その選択肢以外を知らないですから。学生生活?楽しいですよ」
 と大学生から聞き、恥ずかしくなったことがあります。
勝手に決めつけていたなぁと。
 
さて、「水まつり」。
井戸水は豊富だけれど、
輪中で水害に苦しめられ、
喜びも苦しみも「水」と供に生きてきた安八町の祭りです。
 
舞台の前には特注で作った穴の開いた消防用の太いホースが敷かれ、
舞台上で、水郷太鼓、水神さま登場など様々な演出の後、水が放たれます。
穴の開いたホースが噴水になり、子どもたちは大はしゃぎ。
楽しい。
しかも水が撒かれるので涼しい。
 
しかし、この祭りが企画され、始まった当初は、
「水に濡れる祭りなんて誰も行かないよ」
などといった意見を聞いたこともありました。
その方々には、「濡れる」=「嫌なこと」と決めつけがあったのでしょう。
 
アルゼンチンのブエノスアイレスの舞台で観客がずぶ濡れになる公演があり、
その後、「ビーシャ・ビーシャ」として日本でも上演されたことがあります。
観客はオールスタンディング。
頭上に巨大プールが現れ、頭上を見上げるところから。
その後は、パフォーマーが360度飛び回り、会場も水浸し。
最初は僕も、ビビり気味に観ていたけれど、パフォーマーに抱き着かれ、びしょびしょになってからは、吹っ切れたように楽しんでいました。
几帳面で「服が濡れる」=「嫌なこと」がインプットされている日本人には向かないと言われていたけれど、一度、体験したら、たまらない。
話題になりました。
 
当時を思い出しながら、「水まつり」は、さらに発展していくんだろうなぁと眺めていました。
あぁ、僕も濡れたかったなぁ。
町議会議員としてうかがったので、周囲の方々の目もあり……やはり、決めつけですよね。
来年こそは濡れようと思った次第です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?