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みなさん、おはようございます。
こちらでは昨日から少し雨が降っています。
みなさんのところはどうでしょうか。

雨が降っている事って
ほとんどの人が無意識に察知しますよね。
窓を叩く音や、流れる雫の束、
車が水を跳ね上げて走る音、傘をさす人の群れ、
天井から聞こえる雨音、湿った匂い…。
雨が降っていることを知る手段はとても自然で、
人間らしいなと思うのです。

雨が降ると、人は天気が悪いと言います。
それは人間にとって都合が悪いのであって
他の生き物にしてみれば良い天気かもしれません。

日本人においては天気が悪いという割には
雨に名前をつけ、大事に言葉に写して
その光景を保存している。
それを踏まえると、悪い事柄として分類することに首を傾げてしまう私がいます。


この時期に降る雨を催花雨(さいかう)と言うようです。
植物の開花を促すような雨。
この雨のお陰で、
春が芽を覚ましていくんですね。

やがて開いた花に雫が落ち、色が溶けて陽が当たり、雨上がりの春を彩っていきます。
花が開いた後に降るこの雨を彩雨(さいう)とも言います。
(彩雨にはまた別の意味もあります。)

外国には、雨の強さを表す言葉はいくつかありますが、
日本のように雨の意味を表す言葉はありません。
上記のように名前を知っているだけで
じっとりとして憂鬱な雨も
美しく意味のあるものに見えてきませんか?

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