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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第23節・サンフレッチェ広島戦)

8月19日はエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島戦です。

 はい。夏場の大一番ですね。
ご存知のように、首位・広島との勝ち点差は9。実際には現在2位のフロンターレは1試合未消化なので、6〜9差と言えるのですが、これは延期になっている湘南ベルマーレ戦に勝ってから計算する話です。取らぬ狸の皮算用は危険ですから、差は9ポイントあると考えて臨むべきでしょう。

 直接対決ということで、この試合は6ポイントマッチとも言います。谷口彰悟は同意し、このゲームの重要性を口にします。

「その通りだと思います。こっちが3を取って相手に3を与えない。一気に(広島の)背中を見れる距離まで行ける。大きいゲーム、小さいゲームとは決めたくないですが、大きい。ただあまりプレッシャーを感じすぎずに臨みたいですね」

 敵地での天王山ですから、どうしてもこちらも肩に力が入ってしまいがちです。しかし、選手たちは試合前々日も試合前日も、とても落ち着いているように見えました。よく言えば「いつも通り」だし、言葉を変えれば、淡々と準備しているんですね。

 今回のプレビューでは、そういったチームの成長と変化も掘り下げてみました。

では、いつものように試合の見どころをディープに語っていきます。ラインナップはこちらです。

1.継続か、変化か。敵地での首位攻防戦の気になる予想スタメンは?

2.「そこは余裕ではなく覚悟ですね。しっかりと受け入れてやり続ける。そういうものが出てきた」(鬼木監督)、「こういう厳しい試合、大事な試合を勝たないと優勝は見えてこないのはみんなわかっている」(小林悠)。首位・広島との大一番に臨むメンタリティーについて語るとき、指揮官と主将が語ったこと。

3.「相手のダブルボランチと2トップでどうシフトしてくるのか。あそこで一人はがしてくれれば、前も仕事がしやすい」(中村憲剛)、「あまりプレッシャーを感じすぎずに行きたい。思い切ってやるところだったりは、いつも通り」(谷口彰悟)。前回と同じビルドアップ対策を取ってくるであろう広島。展開できる最終ラインの真価が試されるゲーム。

4.「広島は鳥栖とは違う守り方をしてくる」(中村憲剛)、「球際も強く来るし、ファールでプレーを切ることをやってくることもある」(登里享平)。広島の土俵でサッカーをしないために。前回の敗戦から学ぶべき試合運びと、攻めあぐねた広島守備陣の攻略法。

5.警戒すべきは青山敏弘とパトリックのホットラインだけではない。細部にまで目を光らせ、水を漏らさぬ守備を遂行したい。

以上、5つのポイントで全部で約7000文字です。現地で応援に行くサポーターもそうですが、川崎でのパブリックビューイングに参加されるサポーターも、ぜひ読んでみてください。読み応え、たっぷりです。

なお、前節・サガン鳥栖戦のレビューはこちらです(追記もしてあります)。

では、プレビュー、スタート!

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