見出し画像

勝利をデザインする作業をどう積み重ねていくのか。(リーグ第33節・横浜F・マリノス戦:1-4)

 等々力競技場での横浜F・マリノス戦は1-4で敗戦。

 試合直後は「こりゃ、完敗だな」と思っていたのですが、少し経ってから冷静に試合映像を見直してみると、ちょっと印象が変わりました。

 気になって試合後のスタッツを見てみたのですが、シュート数は11対11で同数(公式記録)。DAZNによれば、ボールポゼッションは51%対49%、パス数は516本対504本で、実はどちらもわずかにフロンターレが上回っていました。

 それでもスコアでは大差がついています。早速ですが、本題に入りたいと思います。今回のラインナップはこちらです。

1.「立ち上がりに何本かサイドの深いところで起点を作られると、なかなか簡単にはラインを上げられなくなった」(谷口彰悟)、「最初は慣れるのに時間もかかりました」(田中碧)。リスペクトか、慎重な進め方か。立ち上がりにエンジンがかからなかった理由。

2.「立ち位置で優位性を取られているので仕方がない。それでもスピードを止める術はあったと思うし、だからと言って、やられていいわけではないです。それは自分の実力不足」(守田英正)。失点を自分の問題として話し続けた守田。明確に狙われ続けた原因と、攻守両面で最後まで解消されなかった右SB問題。

3.「前半の途中からは、僕らが主導で動けてるところがあった。より自分たちがボールを持つ時間が増えましたし、正直なところ、思った以上にボールを握られなかったというのがあるので」(田中碧)。「裏は狙ってましたし、それがうまく通ればなというのはあったんですが」(山村和也)。決定打が少なかった前半の攻撃を検証する。

4.「やっぱり攻守両方において噛み合わないとゲームはうまくいかないですし、ちょっと反省点の多い試合でした」(谷口彰悟)。試合後の車屋紳太郎が語った「いつもだったら」という言葉。横浜F・マリノスは、いつもとは何が違う相手だったのか。

5.勝利をデザインする作業をどう積み重ねていくのか。急速な変化が起きているJリーグのチーム作り。そして今季喫した敗戦の共通点から、クラブとして向き合うべきこと。

以上、5つのポイントで全部で約11000文字となっております。ポイント5では、色々と思うこともつづっているので、読んでもらえると幸いです。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第33節・横浜F・マリノス戦)

では、スタート!

続きをみるには

残り 10,461字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。