見出し画像

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第11節・セレッソ大阪戦)

8月19日は等々力競技場でセレッソ大阪戦です。

 現在9連勝で首位のフロンターレとしては、リーグ戦10連勝をかけた一戦でもあります。もし達成した場合、1シーズンでのリーグ戦連勝の新記録を樹立。その相手が2位・セレッソ大阪ということで、大きな注目を集める一戦となりそうです。

 ただ近年の川崎フロンターレは、セレッソ大阪とは相性が悪く、鬼木体制になってからの3シーズン、リーグ戦6試合でも1勝1分4敗。2017年のルヴァンカップ決勝と2018年のゼロックススーパーカップといった公式戦を含めると、さらに2つの黒星が積み重なる数字になります。

 確かに勝てていませんね。
特に昨年は、ガンバ時代から続いていた阿部浩之の「ゴールを決めたら負けない不敗神話」も初めて崩れた試合になりました。そういった相性の悪さをどれだけ乗り越えていけるか。なおロティーナ体制になった去年の対戦に関していえば、2試合とも大島僚太が不在でした。今回は、出場停止明けでスタメン復帰濃厚ですから、これは大きいのではないかと思っています(本文で詳しく語っています)。

 ちなみにこのカードはリーグ最多得点の川崎フロンターレとリーグ最少失点のセレッソ大阪の対戦ということもあり、矛×盾対決などとも言われています。ただ実はフロンターレは失点数もセレッソに次いで2番目に少ないってことは表明しておきたいところです。

・・・そうそう!
矛と盾といえば、自分が「矛盾」という言葉を覚えたのは、小学校低学年の時に読んでいた聖闘士星矢のペガサス星矢対ドラゴン紫龍の戦いがきっかけです。盾だけではなく拳も最強の硬度を持っているドラゴンの聖衣を星矢が頭を使って砕いた展開は、面白かったなぁー。

・・・話が逸れてきたので、本題に入ります。今回のラインナップはこちらです。

■現状のベストメンバーで臨むことが予想される真夏の天王山。最大の懸念は、センターバック・谷口彰悟の相棒か。スタメンを推理してみた。

■「ゲーム全体を通して慌てることがない印象があります。そこを自分たちの攻撃で脅かすことができればと思っています」(鬼木監督)。空いているように見えて、実は空いていないサイドのスペース。セレッソの堅守を攻略するために必要なもの。

■「大島が通れば、道理も引っ込む」。組織的なセレッソ守備陣の理屈を崩すための3人のキーマンとは?

■「イメージとしてはガンバ戦と同じぐらい難しい試合になるのではないかと思っています。ただそんなに対戦相手のことを気にする必要がない。自分たちのやるべきこと、やってきたことをどれだけできるか」(レアンドロ・ダミアン)。シンプルながら破壊力がありそうな「上からダミアン」。3試合連続得点なるか?

■求められるのは、「いつも通りにやること」と「いつもと違うと相手に思わせること」の両立。そして相手を揺さぶるために必要な「意外性」をどう発揮するのか。

以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。今回は攻撃面にフォーカスして見どころを語っております。

なお、前節のレビューはこちらです。→「あの青をこえて」 (リーグ第10節・北海道コンサドーレ札幌戦:6-1)

リーグ戦10連勝をかけた等々力のピッチで、どんなサッカーが描かれるのか。その見どころとなるポイントをまとめてみましたので、ぜひどうぞ。

では、スタート!

ここから先は

8,421字

¥ 200

ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは、継続的な取材活動や、自己投資の費用に使わせてもらいます。