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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第15節・ヴィッセル神戸戦)

9月9日は等々力競技場でヴィッセル神戸戦です。

公式戦13連戦も、これで12連戦目。この神戸戦を含めて残り2連戦となりました。ここまでの11試合を8勝2分1敗と圧倒的な勝率です。

 過酷すぎる連戦をこれだけ勝ち続けているのだから、チームを率いてきた鬼木監督のマネジメント力、采配力などの手腕にもあらためて注目が集まっています。

前節の横浜F・マリノス戦も、ハーフタイムでの交代策が狙い通りに機能しました。しかし鬼木監督は、勝った後は必ずと言っていいほど、それを自分の手柄としてコメントしないタイプです。この神戸戦に向けたリモート囲み取材でも、自身の采配を勝因として尋ねられても、「そうは思ってないです」との回答でした。

「采配と言ってもらえるのは嬉しいですが、実際にはそうは思っていないです。シンプルに良い選手がいるので。自分がどうこうというよりも、出た選手が頑張るかどうか。やるかどうか。そこへの向上心を持ってやってくれていることですね」

 やるのは選手なので、勝ったら選手のおかげ。セットプレーで点が決まると、コーチングスタッフを褒めてくださいと言うんですね。そして迎える、このヴィッセル神戸戦。3週連続対戦の3回目になります。お互いの手の内はわかっているだけに、指揮官のマネジメント力を含めた手腕が試される一戦になると思っています。今回のプレビューは、そういう視点にも注目してみました。

ラインナップはこちらです。

■「誰が出ても結果を出してやろうという、そういう状況を作れているのは嬉しく思います」(鬼木監督)。ポジティブで激しいチーム内競争は、いかにして生み出されているのか。そして、気になる予想スタメンは?

■「もう一回自分たちが襲いかかるようなゲームをしないとアドバンテージはないと思います」(鬼木監督)、「フロンターレとは対戦したくないと思われるように、強気でやることが大事だと思っています」(大島僚太)。変化を打ち出してくるであろう神戸の組み立てに、どう対応するのか。そのための合言葉はこれだ!

■「結局、最後が一番大事だと思っている」(家長昭博)。公式戦2試合連続得点中。連覇を達成したあの時と同じ言葉を残した家長昭博の変わらないスタンス

■「そこが一番の落とし穴だと思っています。だから、全てをリセットして臨みたいと思って言いました」(鬼木監督)。ビッグゲームの後が難しいと認めてしまってはタイトルは取れない。昨年覇者を撃破した後に鬼木監督が施した、メンタルマネジメント術。

以上、4つのポイントで約8000文字です。神戸とは3週連続対戦の3回目なので、過去の対戦も踏まえた上で、いつもとは少し違ったポイントと視点で展望してみました。ぜひ読んでみてください。

前節のレビューはこちらです。→「他に何が」 (リーグ第14節・横浜F・マリノス戦:3-1)

では、スタート!

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