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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第21節・清水エスパルス戦)

8月11日はIAIスタジアム日本平で清水エルパルス戦です。

 今週は、試合までに一週間のインターバルがありました。
前節の横浜F・マリノス戦では、チームとしてやるべきことはできていましたし、今節の清水戦は、戦術的に大きな修正を施す必要もなく臨めそうな一戦だと言えます。

 チームは生き物ですから、シーズンを戦う中で、毎試合右肩あがりで急成長できるわけではありません。ときにはチームとして伸び悩んだり、少し後退したように見えたりと、紆余曲折を経ながら過ごしていきます。

 そういう中で、うまくいっている時期にどういうことをトレーニングで意識させていくのか。今週の囲み取材で鬼木監督に尋ねてみたところ、2つのポイントを明かしてくれました。

「一つは細かいところですね。守備のところで言えば、まだちょっとした隙はある。そこを少しでも埋めていくこと。それはミーティングでも言いました。あとは精度の部分。良い形はできているが、もっともっと精度を上げていくこと。いろんな選手が(点を)取れればいいし、その匂いはしている。そこに入っていく回数は増えていますが。結局は、精度のところだったりするので」

 細部へのこだわりと、精度の向上。
「いつも通り」を忘れずに、ディテールをどれだけ深めて、調整できるか。ということで、この清水戦のプレビューも、そういう視点に注目した内容になっております。

ラインナップはこちらです。

1.サイドで縦に勝負できるオプションを準備。気になる予想スタメンは?

2.「中と外の使い方という、いつも通りのことをやることが大事になると思います」(大島僚太)、「最初から中、中、中じゃダメ。中で意識させて、外で広げる。」(中村憲剛)。いつも以上にこだわりたい「中と外のリズム」。強固な清水守備のブロックをノックし続けるのは誰だ?

3.「外が囮のときと、勝負の外のときがある」(大島僚太)、「攻撃に絡んでいく姿勢を見せれば、リョウタくんやケンゴさんの圧が分散される」(守田英正)。効果的に使いたいサイド攻撃と、守田英正を生かすための「縦の入れ替わり」とは?

4.「足元には強いですよね。その分、背後だったり連係のところはそれほどではないと思っています」(小林悠)。二人にマークされるからこそ、ゴールが奪える。フィニッシャー・小林が描く、フレイレとファン・ソッコの外国人CBコンビの攻略法。

5.「新しく入ったドウグラス選手のところはポイントになる」(谷口彰悟)。警戒したいドウグラスの高さと、負けられないサイドの攻防戦。守備のポイントを語る。

 以上、5つのポイントで約7000文字です。鬼木監督が口にした「細部へのこだわり」というフレーズを元に、いつもよりもディープなプレビューになっております。どうぞお楽しみください。

なお、好評だった前節横浜F・マリノス戦のゲームレビューはこちらです。

では、プレビューをスタート!


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